こんな人とお会いしました。島津製作所 医療機器事業部 開発メンバー
投稿No:8201
こんな人とお会いしました。島津製作所医療機器事業部開発メンバーとの面談 医療機器事業部 技術部 X線システムユニット エレクトニクスグループの川端利弥さんと、航空機器事業部技術部 ディスプレイグループ主任の有田与希さんです。
こんな人とお会いしました。島津製作所医療機器事業部開発メンバー
ノーベル賞を受賞した田中耕一さんが
今も勤務している京都の島津製作所から、
二人の社員がわが社へ来られました。
医療機器事業部 技術部 X線システムユニット エレクトニクスグループの川端利弥さんと、
航空機器事業部技術部 ディスプレイグループ主任の有田与希さんです。
二人は現在、医療機器の開発に取り組んでおられます。
医療機器の中でも、眼科機器の開発が現在二人の研究テーマのようです。
眼科機器と言えば、視力の測定機器が思い浮かびます。
島津製作所がこれまで取り組んできた製品開発には、
飛行機の計測器や、医療機器の計測器があります。
それらの選考した研究は蓄積されて、
また次の新しい領域の製品開発に向かおうとしているようです。
新製品開発の為には、まず市場リサーチです。
医療機関ではどのような機器を使っていて、
それをどのように改善すれば、
新たなニーズが生まれるのか、医療現場の専門家を訪ね、
現場の声を収集しているようです。
医療現場から集まった市場のニーズがはっきりすれば、
これをどのような改良や、新しい工夫を加えれば、
医療現場と患者様に役に立てるかを想定して、
新製品の開発に取り組むようです。
そして試作品を作って、さらに現場の意見を聞き、
その上で新製品の開発と販売に繋がっていきます。
この一連の開発期間は、3年~5年くらいが一つの期間だそうです。
お話を聞いていると、随分と根気の要るお仕事です。
医療機器は市場規模は限られていて、
民生品と違って、一般家庭で購入される機器はごく僅かです。
売れる数が少なくなれば、開発費や製造費、
そして利益を含めて、原価計算すれば、
一台当たりの機器は高くなります。
眼科機器には、すでに先行する機械メーカーもあります。
多くの事がすでに特許で固められていることもあります。
それらの難問をクリアして新製品が医療現場に届くのは、どのくらい先で、
どんな機器がどんな値段になるのか、大変興味が湧きました。
私達からも、こんなものがあったら良いなといったような、
まだ漠然としたお話しか出来ませんでした。
「島津製作所では、お二人はあのノーベル賞受賞の田中耕一さんと、
お仕事の上で接することはあるのですか?」とお尋ねすると、
「社内でお見かけするといえば、
社員食堂で遠くからお見受けするくらいです。」
と言われました。
視力回復の為に、私達が協力出来る情報や、
知識が役立てばいいのですが、今日の面談で、
どんなことがお役に立ったのかは、現時点では分かりません。
2019年3月13日(水)