日常生活に嬉しいことが 恩師から土佐文旦が届きました。
投稿No:8110
日常生活にも、少し変化が起きることがあります。嬉しいことに恩師から土佐文旦が届きました。
日常生活に嬉しいことが 高知特産土佐文旦をいただきました
日常生活は平穏な日々が続きます。
日産の元会長のゴーン氏のように突然逮捕されたり、釈放されるような世間を騒がすような大事件は私には起きません。
平穏な日が続くなかで、恩師からの贈り物の土佐文旦が届きました。
文旦の香りは、柑橘類の清々しい香りです。
私のことを気にかけて頂いていることに感謝です。
届いた土佐文旦の箱を開けるだけで、土佐の自然豊かな南国の香りが伝わって来ます。
土佐文旦の起源
土佐文旦が何処からきたのか、記録によれば土佐ぶんたんの原木は、昭和4年に設置された高知県農事試験場園芸部(現在の農業技術センター果樹試験場)の玄関に一樹あったそうです。
高知県で栽培されている土佐文旦はすべてこの樹を母樹として増殖したものです。
この原木は昭和37年果樹試験場本館建築の際に移植によって枯死しました。
この原木の発生起源、どこから誰のよって導入されたのかなど、その由来については記録がなくわからないそうです。
この原木から増殖した苗木が土佐市戸波の農家に昭和18年導入されています。
導入した農家の宮地氏のお話では、誰も作っていない品種で栽培管理方法もわからず大変苦労をされたようです。
また、それ以上に販売も大変だったそうです。
知らないミカンを買ってもらうのは本当に大変で、高知市内の青果店で「このミカンは一個売るのにお客さんに一個食べさせぬと売れぬので大損だ。」
と言われたそうです。
その後、宮地さんの努力と、この土佐文旦の味の良さのおかげで次第に広まり、栽培する農家も増えました。
そして高知ではなくてはならない特産柑橘に育ちました。
全国的に温州みかんの増産の時代に、土佐文旦の品質と将来性を信じて努力された宮地さんに当地区の文旦栽培農家は感謝しています。
ここから土佐文旦栽培が始まったことを記念して、そのことを後世に伝えて行くために平成7年に「土佐文旦発祥の地 記念碑」が建立されました。
土佐文旦は、みかんを食べるだけでなく、黄色の光沢のある果皮をマーマレードや砂糖漬けにして頂くことができます。
どんな土佐文旦なのか箱を開けてみました。
一つがソフトボールのボールより、少し大きいサイズです。
文旦の食べ方
文旦の食べ方は、これまでは果皮に包丁で切り口を作って、そこから皮を剥がして剥いていました。
今回、丸研出荷組合から届いた土佐文旦は、カッターがついていました。
カッターで地球儀で言えば、赤道にあたる真ん中あたりを、円に沿って切れ目を入れていきます。
切れ目が一週になるようにすると、次は上下を両手でもって、ねじるように果皮をはずします。
こうすると、果皮が蓋を取るように取れます。
果実の部分は4つ割りにして、食べやすく切り離します。
一袋ずつになったら、芯の部分にカッターで切り口を入れると、果肉を取り出すことが出来ます。
もし、備え付けのカッターが無い場合は、包丁を使って文旦の果皮を剥がすことになります。
土佐文旦は皮も使ってネ
この取り外した果皮は、とても香りがいいので、捨てるのが惜しいくらいです。
そこで、文旦のマーマレードと、文旦の砂糖漬けを作るように、丸研出荷組合は勧めています。
この場合は、出来るだけ土佐文旦の皮の再利用がしやすいように皮を剥くと後が便利です。
カッターがない場合は、文旦を逆さにして、尻より皮の部分を十文字になるように、包丁の切れ目を入れていきます。
四分割した果皮を切り離さないようにして中身を取り出します。
取り出した中身は、前に説明した事と同じように、4つ割りにします。
文旦のマーマレードの作り方
①文旦二個分の果皮と、その重さの1.5倍の砂糖を使います。
果皮を細かく刻んで、湯がきます。
②苦みを抜くために、一晩水に漬けます。
鍋に湯を沸かし、あく抜きした皮を水を絞って入れます。
皮が柔らかくなるまで煮込みます。
③その後、砂糖を加えて、とろみが付くまで、根気よく煮込むとマーマレードの出来上がりです。
文旦の砂糖漬けの作り方は
①文旦の黄色い表皮を薄く剥ぎ取り、白い部分のみにします
②5mmくらいの厚さに切り、たっぷりの水に入れて湯がきます
③灰汁を取るたびに絞ります
④これを2~3回繰り返します
⑤さらに苦みを抜くために、一晩水に漬けておきます
⑥水分を絞った後計量し、同じ分量の砂糖を加えて、材料が浸かる程度に水 を入れて煮込みます
⑦やや水分が残るくらいで火をとめて冷やします
⑧紙の上に広げて乾かし、少し乾いた程度でグラニュー糖をまぶすと出来上がりです
取説通りにやってみると
恩師から頂いた土佐文旦は、文旦の表皮をカッターで切れ目を入れて、説明書の通り、表皮を外すように取ると、部屋に土佐文旦の香りが隅々にまで浸透していきました。
なるほど、土佐の黒潮と、太陽の恵みを浴びて育った文旦の香りです。
沢山頂いたので、家族にも分けて、頂く事にします。
日常生活は平穏な日々ですが、このように予期せぬことがあると、生活にも少しの変化が生まれました。
土佐文旦の皮の利用は、奥さんの負担になるので、簡単な再利用方法を考えました。
それは、土佐文旦の皮を天日干しにして、乾かします。
乾くとお風呂の芳香剤として利用する方法です。
生のまま使うと風呂釜に支障が出ることがあるので、乾かした方が良いのです。
奥さんと二人だけだと、食べきれないので娘家族にもお裾分けしました。
二人の娘たちも、土佐文旦は好物で、大喜びしていました。
2019年3月6日(水)