等身大パネル ネットではかなりの売値がついています。

投稿No:8025

等身大パネルのモデルの人気度でレンズの売れ行きに影響を与えています。

等身大パネルには広告効果があります

コンタクトレンズ販売には、需要期と閑散期がありました。

過去形にしたのは、昔そうだったからです。

コンタクトレンズは、1ヶ月分の給与分とか、半月分の給与分くらい価格が高かったときは、コンタクトレンズを買うためには、夏冬の賞与とか、夏冬のアルバイト代が入る頃がコンタクトレンズの購入期と一致していました。

近年、使い捨てレンズが主流となり、価格も大きく下がったので、一万円以下で使い捨てレンズを購入することができました。

こうなると、購入時期の集中する繁忙期は一年を通して、平均化されることになりました。

購入するユーザーに、このような季節性がなくなると、供給側のメーカーにも変化が現れています。

どの時期に広告を集中すればいいのか、曖昧になってきています。

一年中、広告を続けるわけにもいかず、かといってどの時期に広告活動を活発にするか、売上げに繋がるかは分からなくなっているのです。

そこで、等身大パネルを店頭に置いておくと、広告効果が長く続くのです。

メーカーが提供してくれるコンタクトレンズの広告には、ポスター、リーフレット、等身大パネルなどがあります。

インパクトが大きいのは、人気モデルの等身大パネルです。

店舗内でどのモデルが人気なのかは、リーフレットの減り具合で分かります。

人気の高いモデルのリーフレットは、どんどん減っていきます。

毎週、補充していなければ、たちまちリーフレット入れは空になってしまいます。

等身大パネルを店頭や店内に設置していると、人気モデルの場合は、熱心に等身大パネルを見る方が増えます。

以前、使い終わった等身大パネルを10万円で譲って欲しいと、要望を受けたことがあります。

等身大パネルを10万円で売って下さい

10年以上前のはなしです。

等身大パネルを店頭に置いていると、これを10万円で譲って下さいと頼まれたことがありました。

アルコンのモデルは柴咲コウさんでした。

10万円出しても、等身大パネルを身の回りに置きたいという強いファンの心理です。

このときは、売ることはしないで、熱意を評して差し上げました。

モデルを選ぶメニコンの先見性

株式投資で利益を得るには、まだ注目されていないときに株を買って、

人気が出るまで待って、人気が高まれば売却すれば良いと、ケインズ先生も言われています。

広告モデルの契約も同じです。

メニコンは有村架純さんをモデルに起用したとき、今ほどの知名度はありませんでした。

しかし、NHKの朝ドラ「あまちゃん」、「ひよっこ」に出演して、紅白歌合戦の司会にも務めてから人気はどんどん高まりました。

こうなると、ポスターを欲しいというお客様も増えてきました。

どこから出てくるのか有村架純さんの等身大パネルは、インターネットで販売されています。

メニコンは、広告の歴史があるので、まだ人気が高まる前に、株式投資のように、早くから将来を見込んだモデル契約をしています。

有村架純さんの後には、現在は浜辺美波さんを起用しています。

浜辺美波さんも、きっと人気が出て来ると予想しています。

モデル選定のジレンマ

モデルを起用する企業から見ると、人気が高まり、露出度が高くなるのは喜ばしいことですが、モデルの契約企業が増える事は喜ばしくないことです。

あれやこれや沢山の企業広告に出るようになると、自社の広告モデルのイメージが薄らぐからです。

有名のなって貰わないと困るし、有名になると困ることが起きるのです。

シード(SEED)も広告上手です。

シードのモデルは北川景子さんです。

北川景子さんは、どんどん人気が高まり、広告の露出度も増えています。

シードとしては、北川景子さんのモデルを続けたいと思っているようですが、モデル料が高くなると、継続出来るかどうか、社長判断になります。

アルコン ボシュロムのモデル選択

これまで、コンタクトレンズの広告に慎重であったアルコンは、少しずつ広告に積極的になっています。

綾野剛さんを使って、「生感覚レンズ」という表現は、アルコンとしては思い切った表現です。

「生レンズを下さい」と、指名客が増えています。

アルコンはノバルティスグループから独立することが決まっているので、

アルコンはこれからコンタクトレンズの広告を積極的にするようです。

世界的規模の企業なので、広告に本腰が入ると広告代理店は喜びそうです。

フレッシュルックデイリーズイルミネートでは、広瀬アリスさんを起用して、等身大パネルも作られています。

しかしまだ広告には慎重なのか、アルコンの名前は一番下の場所に、注意しないと見えないほど、遠慮がちに表示しています。

ボシュロムは以前に比べると、広告活動が控えめになっています。

カラコン広告 瞳の色の多様性を反映した温度差

各社ともサークルレンズや、カラーコンタクトレンズの販売比率が増えてくると、広告も従来の視力矯正を強調したコピーから、美容効果を訴求する広告に変わってきています。

メニコン シードはカラコンの広告に慎重さが見えますが、瞳の色の多様性になれている外国企業はカラコン広告に遠慮さは見受けられません。

等身大パネルの行方

社内を見回してみると等身大パネルを提供しているのは、メニコン、シード、アルコンの三社でした。

等身大パネルの設置期間は有限で、新しいパネルが出来るとこれまでのパネルは、不用品になってしまいます。

不用品になったパネルは、どこに流れていくのでしょうか?

 

2018年12月10日(月)