キスの思い出 キス/鱚/シロギスで一夜干し
投稿No:8019
シロギスの鱗は、ペットボトルのキャップの裏を使えば、簡単に剥がせます。
キスは新鮮
奧さんと淡路のスーパーマーケットに行き、魚売り場でキスを見つけました。
値段が安いので、調理お断りと書かれていました。
安くても、主婦の方は魚を捌くのは手が魚の臭いで臭くなったり、台所が汚れるので、敬遠しています。
購入を見送るのはちょっと惜しくなり、買う事にしました。
活きがいいので、刺身にしても食べられるようにわさびが付いていました。
一パックで10匹入り 税込735円のシロギスが入っていました。
調理するのは、私です。
何にしようかと考えて、一夜干しを作る事にしました。
10匹のキスを並べてみると、ほぼ同じ大きさです。
とれたばかりの新鮮なキスでした。
キスの思い出
キスで思い出すのは、大学生の頃のことです。
垂水の海神社の鳥居がある辺りの砂浜で泳いでいると、砂浜にキスの群れが押し寄せてきていた時の思い出です。
鱚をひっかけるための針が束ねているキス用の釣り針で、キスを引っかけて釣り上げる漁法です。
いとも簡単に、沢山のキスを釣り上げていました。
お願いして竿を借用して、私もキス針で鱚を引っかけてみました。
沢山泳いでいるのが見えるのに、なかなか鱚はひっかりません。
餌も使わずに、竿の先の針を振り回しながら、キスの群れに向けて針を投げ入れてキスを引っかけるのです。
見ていると、簡単そうでしたが自分でやってみると、意外に難しくとうとう一匹も釣れませんでした。
鱚は近年減少傾向にあり、値段も値上がりしています。
護岸工事で砂浜が減少して、砂浜に寄ってくる浜辺が少なくなっているのです。
鱚の一夜干し造り
では、一夜干しの為の作業に取りかかります。
キスの鱗を剥がすのは、出刃包丁です。
簡単な方法はペットボトルのキャップの裏側でこすると、鱗が簡単に落ちます。
お腹をさいて内臓を取り出す作業があるので、鱗を取るのも、出刃包丁を使いました。
奥さんがピカピカに磨いた台所で、魚の下処理をするのは鱗が飛び、キスの内臓が散乱して臭くなり、なんだか気が引けます。
鱗が飛ばないように、内臓が飛び散らないように、気を付けながら包丁を使いました。
奧さんは、背後から心配そうに監視しています。
台所を魚の鱗で汚されるのを警戒しているようです。
屋外の水道を使って鱗取りをすればいいのですが、11月の外は寒くて、つい家の中でしてしまいました。
キスの下処理
鱗をはがしてお腹をさいて、はらわたを取り出すと、水道水で流し洗いをして、キスの下処理は出来上がりです。
頭を落とす方が、調理方法は簡単ですが、見栄えは頭があった方が良いので頭をつけたまま調理しました。
鱗とはらわたを取ると、水洗いをして、その次は塩水に漬けます。
潮水を舐めながら辛さを確かめて、塩分の濃度を調整しました。
あまり塩分を濃くすると、辛くて食べにくくなります。
なるべく薄味にして、代わりに漬ける時間を長くします。
3時間ほど塩水につけて、塩分がキスの内部に染みこむのを待ちました。
まだキスは綺麗な状態です。
屋外で一夜干し
ざるに並べて外の風に当てて、一夜干しをしました。
朝起きてみると、かなり乾いていました。
まだ乾燥が足りないので、日中も干しておきます。
からからになるまで干すか、やや柔らかい状態で干すのをやめるか、考えが迷います。
からからになるほど干して火で炙って食べると、キスの内部から脂が染み出てきます。
柔らかいまま火で炙ると、キスの白身が柔らかく食べられます。
どのくらい干すのか、少し時間をおいて、様子を見ながら考えることにします。
11月末のこの時期は、賞与の査定や、評価の為に、多くの時間を割いています。
私が昼間働いている間、夜家に帰って、会社で出来ないことを夜パソコンに向かって取り組んでいる間、シロギスの乾燥は進み、味がどんどん美味しくなっていきます。
食べておいしいキスの干し物
2晩外に出して、キスの干物の出来上がりです。
柔らかかった鱚の皮は、身が引き締まって硬くなっています。
見た目もきれいで、これなら透明な袋にいれて口を縛れば、売り物になりそうです。
でも、売りません。これは私と奥さんで頂きます。
軽く火にあぶって頂きました。塩加減も良くて、上等な味でした。
次回、キスを沢山買える機会があれば、皆さんに差し上げたい程の仕上がりでした。
2018年12月2日(日)