海棠が秋に咲きました

盆栽にして植木鉢で育てていた海棠が、8月の末の台風16号のあとに庭掃除をしているとき、花が咲いていることに気がつきました。

植木鉢で育てていた海棠

本来海棠は春咲きの花で、桜の花びらに似た花を春に咲かせてくれます。それが真夏の8月に咲く準備をはじめ、9月のはじめにひっそりと庭の片隅で花を咲かせていました。

なぜ今頃咲いたのでしょうか。さっぱりわかりません。狂い咲きでしょうか。

植木鉢で育てていた海棠

しかし、木には体内時計があるはずですから、暑い8月を春の訪れと勘違いするはずがありません。置いていた場所が原因でしょうか。

春に海棠が花を咲かせた後は、一応は役割が終わったことなので、やや舞台の中央から下がってもらい、あまり注目の当たらない庭の隅のほうに置き換えて、水だけはやっていました。

いわゆる日陰の身だったのです。

日が直接当たらなかった事は今年の猛暑を避けたことになったのではないかと思います。それを台風の後で少し日が当たるところに移したので、春が来たと勘違いしたのでしょうか。

海棠もきっと自分に注目して欲しくて咲いたのかと思い、このやる気を賞賛して部屋に入れ、深く鑑賞することにしました。

植木鉢で育てていた海棠

日差しを避けて部屋に入れ、よく見える場所に移しました。

不思議な不思議な物語ですが、春に咲く海棠は艶かしさがありますが、それとは違った秋の落ち着きのある花の美しさを鑑賞できました。