私も食べに行きたい、御影郷の造り酒屋、福寿のお店「神戸酒心館」に行きたい。

私も、博雄さんの食べた、そば膳が食べたい。

休日のドライブです。奥さんの希望で、今年5月、同窓会で行った、灘五郷の一つ、御影郷の造り酒屋福寿のお店、「神戸酒心館」に、行くことになりました。

酒心館の様子を、ホームページで見て、奥さんは、自分も行きたいという気持ちになったようです。

ドライブというには、自宅から近すぎるくらいの距離です。

ホームページの記事が良かったのか、自分も食べたいと思ったのか、ドライブの距離よりは、経験価値の方を重視しているようです。

酒心館は、庭の花の彩りが変わっていました。6月下旬の今は、庭の主役は紫陽花です。

お庭はよく整備されていて、紫陽花の花が、酒心館に訪れるお客様の心を惹きつけています。

お料理をいただくのは、「さかばやし」です。

さかばやしの入り口から、振り返ってお庭を見ると、やはり主役は紫陽花です。

窓際のお庭がよく見える席は、空いていませんでした。空いていたのは、窓から離れた大きなテーブルです。

向こうの席と、こちらの席を、こころばかりに仕切っているのは、高い生け花の仕切りです。

お料理の注文は、前回の同窓会のレベルより、少しは高いレベルにしておかないと、奥さんの期待に添えないかもしれません。そこで、「明石の昼網膳」に、ミニそば膳も付けてもらいました。

和食は、細かいお料理が続きます。一つ一つが、手の込んだ、お料理です。

明石の昼網膳なので、メインは明石から届いたお魚のお刺身です。

蛸や、はもは、お醤油だけでなく、梅酢とお酒を合わせた、特別な調味料を使って味わいました。とても優美な味わいでした。

周りのお客様の年齢層を見れば、どなたもお仕事をリタイヤした年代のように見えます。この顧客層に合わせたお料理となれば、量よりは質です。茶碗蒸しも少量ですが、味付けには手が込んでいました。

奥さんが味わいたかったのは、そば膳です。十割そばではないそばですが、細く切って、食べやすくしています。

そば湯は、冷たい料理の後の、体を温めるのには、熱いお茶よりも、舌に絡まるような温かさがありました。

最後はデザートです。デザートは、甘さのある、豆富デザートです。豆腐よりは、堅さがありました。

もうしばらくすると、七夕の季節です。七夕には、短冊を結ぶ笹があればと思っていると、お庭の隅に、大名竹の笹が目に付きました。このぐらいの竹があれば、七夕にはいいなぁと思います。

紫陽花は、別の場所にもありました。

甘い香りが匂ってきます。そうです、この香りは、くちなしの花です。くちなしの花は、紫陽花の咲く頃の花で、香りの良い清楚な花です。

以前は、娘がいる家には、くちなしの花を植えるのは、タブーでした。その訳は、嫁入り先の口が無い、という消極的な語呂合わせです。

2013年6月27日(木)