パソナの私有地に接する 松帆海岸のスナビキソウに花が咲き アサギマダラ蝶が飛来してきました 願いが通じたのかな?
投稿No:8991
パソナの私有地に接する 松帆海岸のスナビキソウに花が咲き アサギマダラ蝶が飛来してきました
スナビキソウに花が咲き始めました
5月になって、気温が上昇してくると、
絶滅危惧植物である、スナビキソウの花が咲き始めました。
兵庫県立淡路景観園芸学校で、グループ別の発表のテーマに
スナビキソウとアサギマダラを守るように
問題提起の発表をしました。
淡路市松帆海岸 絶滅危惧種「スナビキソウ」の絶滅危機防止のポスター パソナの開発から守ろう!
このポスターには、多くのアクセス数が集まり、
皆さんからの関心度が高いことが分かりました。
その後、スナビキソウはどうなったのか、気になっています。
すると知人から、スナビキソウが咲いているという連絡がありました。
これは嬉しいニュースなので、すぐに明石海峡大橋が見える
岩屋の海岸に行ってみました。
スナビキソウが生える海岸は、
パソナの所有地と接している場所です。
パソナの所有地 松帆浦海岸 スナビキソウが重機に踏まれそう
この私有地に重機が搬入され、
海岸を重機が走行している様子を見たことは
淡路市の市民から、
松帆浦の海岸のスナビキソウの生息地に接続する
松帆海岸接続土地をパソナが所有したので、
スナビキソウが危ないと聞き、現地へ行って、
危惧種の砂引き草が危ない とブログに書きました。
それから、僅か数日で、危惧したことが現実になってきました。
パソナの所有地に重機が搬入
瀬戸内海国立公園 淡路市松帆海岸に接する、
パソナの所有地に重機が搬入されています。
地元市民が懸念していた、アサギマダラ蝶の命を繋ぐ
スナビキソウ全滅の危機が迫って来ています。
パソナは 重機を引き揚げて 海岸を守ってくれました
重機を入れていることが、海岸線の工事の始まりなのか、
レジャー施設の建設工事が始まったのか、
ただの改修や清掃なのか、現時点では、詳細は分かりません。
パソナは、SDGsには協力の姿勢を示しています。
皆さんの願いが届いたのか、パソナは重機を引き上げて、
スナビキソウが生い茂る海岸を重機で踏み潰すことは中止してくれました。
スナビキソウに花が咲き アサギマダラが飛来してきました
↑【写真:フリー素材(写真AC)】
5月の5日は暦の上では立夏です。
そろそろ南の方からアサギマダラが飛んでくる季節になりました。
岩屋の海岸にもスナビキソウが咲き始めています。
スナビキソウの花を見に近づいてみると、
アサギマダラがスナビキソウの花の周りを飛び交っていました。
スナビキソウの花に止まっているアサギマダラを写真に収めようと、
そうっと近づいてみましたが、蝶々はすぐに花から飛び去ってしまいます。
なかなか狙った通りの写真が撮れません。
遠くから写せば、どこに止まっているのやら、わからないくらいです。
近づいてみると、数匹のアサギマダラのうち一匹の翅に
観察記録が書かれているのが見えました。
網を持ってきていないので、アサギマダラを捕獲して
翅に書かれている記号を確認することはできませんでした。
どの場所でいつ、記号が付けられたのか、とても気になります。
もし重機が海岸の砂を踏み潰したり掘り下げていたら、
スナビキソウは絶滅してしまうところですが、
今のところ生き延びていたので、ほっとしました。
ブログでスナビキソウとアサギマダラの保護を皆さんに訴えると、
予想外のアクセス数で反応がありました。
嬉しくなったので、アサギマダラが飛んできたことを皆さんに報告します。
淡路島の海岸 アサギマダラの休息
アサギマダラにとって、海を越えて飛来するには
淡路島の松帆海岸は、旅の途中になります。
スナ引き草の蜜を吸って、休息も必要です。
その休息場所が、背後のブッシュ、つまり籔です。
このブッシュ地は、パソナの所有地です。
ここの草や雑木を刈り取り、
飲食店や駐車場になれば、
アサギマダラは休息する場所が消えてしまいます。
アサギマダラに焦点をあてて、アサギマダラが持続的に
生存するために必要な環境を考えてみると
SDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」が、
いかに繊細な配慮が必要か、
一つの生物が、持続的に生き続ける環境には、
多くのことが絡み合って、その複雑な関係に驚きます。
淡路島の海岸 アサギマダラが飛来してきました
2021年5月6日(木)