丹波篠山のサンサンファーム 破産手続き開始決定(2019年6月21日)

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丹波篠山のサンサンファーム 破産手続き開始決定(2019年6月21日)こんなところへ行ってきました 丹波篠山市のサンサンファーム  篠山(5)(有)サンサンファーム(兵庫)/破産手続き開始決定

 

野菜卸の(有)サンサンファーム

(所在地:兵庫県丹波篠山市大山上*** 

登記簿上所在地:大阪府大阪府吹田市山田西***)は

2019年6月21日、大阪地裁において破産手続き開始決定を受けた。

負債総額は約3.4億円。

破産管財人には、福本隆史弁護士が選任されている。

財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の

期日は令和元年9月9日午後2時。

丹波篠山市の水耕栽培農家を訪ねて

篠山市で水耕栽培をしている農業組合を

インターネットで探していると、

丹波の里あかり農園が検索で見つかりました。

そこで、奧さんと一緒に、あかり農園を目指して、丹波市に来ました。

電話番号をカーナビに入れて、

誘導されるまま、あかり農園に来た時、

私が予想していた水耕栽培のイメージと違う建物だったので、

これはまだ別の所に水耕栽培の農園があると判断しました。

カーナビでは、大まかな所しか案内してくれなかったので、

その近辺に来ると、案内はストップしたのです。

車を道なりにそって走らせていると、

丘の上にアルミハウスの大きな温室が見つかりました。

ここが予定していた場所と勝手に思い込み、

農園の中に入っていき、

車を停めて、農園の事務所に挨拶に行きました。

うちは水耕栽培でなく土耕栽培です

社長さんにお会いしたいとお願いすると、

「オーナーさん、お客さんですよ!」と、

同じ部屋にいた男性の方が、

「何の御用でしょうか?」と出てこられました。

私は、「水耕栽培の農業に興味があるので、

水耕栽培の農園を見せて頂けませんでしょうか?」とお願いしました。

すると、オーナーさんは、「うちは、水耕栽培ではないです。

土耕栽培です。」と言われました。

一瞬おかしいなと思ったものの、

とにかく農園が見たかったので、

水耕栽培でなくても見せて下さいとお願いしました。

あとで調べてみると、ここはサンサンファームで、

代表者の方は、山口正信さんでした。

内心、おかしいな、おかいしいなと思いながら、

アルミ温室を覗いて見ると、確かに土耕栽培です。

サンサンファーム 水へのこだわり

みずみずしいやさいを育てる、

地下500mから汲み上げた天然の水。

中国山脈を背に、四方を山に囲まれた丹波篠山は、

農業に適した気候・風土をもつ、県下でも有数の食料生産基地。

これを支えているのは、自然によって浄化された天然の地下水です。

サンサンファームでは、

地下400mと500mの2本の井戸を掘り、

そこから汲み上げたミネラル豊富な天然水を作物に与え、

みずみずしいやさいを育てています。

ハウスで育てる軟弱野菜も、天然の水で、みずみずしく。

健康な土に、ミネラル豊富な天然の水。

さらにサンサンと降り注ぐ太陽の光が、

みずみずしく、おいしいやさいを育てます。

サンサンファームでは、小桧菜などの軟弱野菜は、

光・風・湿度・温度を自動監視する最新のハウスで栽培しています。

みずみずしい野菜に育てあげるために、

ここでも天然水は重要な役割をになっています。

サンサンファーム 有機栽培にこだわり

自然のままのう乱伸さいをつくりたい、

だから低農薬・有機栽培にこだわる。

土の中の微生物を殺してしまう土壌消毒。

畑だけでなく、

周囲の環境を汚染する可能性がある除草剤など、

自然破壊や環境汚染を助長する農薬は一切使用しません。

やむを得ず使用する場合も、最低必要限にとどめ、

健康に悪影響を与えないよう配慮しています。

私たちがつくるやさいは、

自分たちの家族にも堂々と食べさせられる安全なやさいです。

大きなアルミ温室が、何棟も並んで、建てられていました。

アルミ温室の中央には、屋根がつけられて、

管理者がアルミ温室の操作をしやすいように、

作業上が出来ていました。

サンサンファーム 土へのこだわり

土壌の中の微生物が、おいしいやさいをつくる。

篠山の山間地を切り開いた処女地だから、

健康な土づくりができる。

健康な土には、健康な微生物がすくすく育ちます。

ほんとうの意味で、

うまいやさいを育ててくれるのは土壌の中の微生物たち。

私たちは、彼らが健康に育ち、

働きやすい環境や条件を整える手伝いをしているだけ、

だから土づくりには何よりもこだわりを持っています。

自然の資源を自然に還れ廃菌床が

良質の堆肥になる循環型農業。

収穫後のキノコの廃菌床を、

他のやさいの堆肥に再活用しています。

菌床は、とうもろこし、米ぬか、おが屑など、

自然の恵みからできているので、自然の資源を自然に還す、

理にかなった循環スタイルです。

この廃菌床を土に混ぜると、

驚くほど微生物が増えるとともに、

やさいの連作障害を防いでくれる良質の堆肥になるのです。

適地適作へのこだわりは、うまいやさいづくりへのこだわり。

ファームの土に適したやさいだけを厳選して育てるため、

日々努力を重ねています。

例えば小桧菜の場合、

テスト栽培に50種類もの異なる品種を植えて1年がかりで研究。

失敗してはまた一からやり直し、

いまでは責任を持って市場に出せる作物となりました。

これからも適地適作にこだわりながら、

品種を増やしていこうと考えています。

キノコの廃菌床が良質な堆肥になる、

自然の理にかなった、循環型農業。

(以上 出典:サンサンファームHP)

小松菜を栽培しています

農園で働いている人は、ごく僅かな人です。

手押し車に収穫した野菜を積んで、

アルミハウスから作業室へ運んでいる人に出会ったので、

「何を作っているのですか?」と尋ねてみました。

そうすると、作っているのは、小松菜だと言われました。

このアルミ温室に、ぎっしりと栽培されているのは、小松菜でした。

椎茸栽培

この他に、椎茸の別棟がありました。

椎茸は、菌を原木に植える作業があるので、

部外者の入室は禁止です。

ホームページで分かったことは、サンサンファームは、

元々大阪の椎茸農家で、

祖先代々野菜作りに励んできた農家でした。

しかし、段々都会になっていくと、野菜作りに、

低農薬有機栽培の野菜作りに限界を感じ、

思い切って、水戸とが綺麗な篠山に移ってきたそうです。

甲子園球場の16倍の敷地

現在のサンサンファームの土地面積は、

60万平方メートル(甲子園球場の16倍)あります。

水と空気が新鮮で、近隣から農薬が流れてこないので、

自然のままの美味しい野菜を作ることが出来ているそうです。

とても広い温室棟でした。

これだけの広い温室を数人のスタッフで耕し、

収穫するには、機械化が欠かせません。

灌水はもちろん自動です。畑を耕すのはトラクターです。

収穫は新鮮野菜の為に、毎日毎日熟成具合を見て、

手でつまんで収穫をして、

その後、集荷場に持って行き、水洗いをしていました。

水洗いをすると、一袋ずつ梱包して、

その後、トラックで出荷です。

小売店の場合、小さな狭い地域で、

駐車場もないような店舗から、

思い切って郊外の広い場所に移転して、

事業規模を拡大する事例があります。

国道沿いに並ぶロードサイドショップは、

小さな狭い店舗から、抜け出した店舗が多くあります。

一つの場所に拘ることなく、理想の商品供給を目指して、

新天地を開拓したことに感銘を受けました。

 

(有)サンサンファーム(兵庫)は、この訪問の3か月後に破産手続き開始決定されました。

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