沖縄の月桃(ゲットウ)を 淡路市の室内の坪庭とアルミ温室で育てています。

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月桃(ゲットウ)を室内の坪庭とアルミ温室で育てています。月桃は水と太陽と暑さが大好きです。月桃の花は沖縄の野外よりも早く、4月中旬から咲き始めています。

月桃(ゲットウ)の花

沖縄に行けば、月桃(ゲットウ)という、

ハランの様な大きな葉が広がる植物が各地で見られます。

月桃はショウガ科ハナミョウガ属(アルピニア属)の

多年草の植物です。

沖縄では普通に野山で見られる月桃も、

神戸では野外では見ることはありません。

沖縄本島を中心に奄美大島、

鹿児島県佐多岬を北限に広く分布しています。

つまり、亜熱帯や温帯地方に育つ植物です。

沖縄では月桃は生活の中にも使われている植物です。

化粧水から、虫除け、防カビなど、

幅広い方法で昔から親しまれてきました。

沖縄では、「サンニン」とも呼ばれるそうです。

月桃の育て方

月桃は、ハイビスカスと同じように、

水と太陽と暑さが大好きです。

水切れに弱く比較的水を好む植物です。

月桃の水やりは、生育期の春から秋には

土の表面が乾く前に与えます。

朝の最低気温が15度以下になる秋からは

徐々に水を吸わなくなるので、水やり回数を減らして行きます。

月桃が月夜の明かりに、

ひっそりとたたずむ姿が美しいのです。

月桃の美しさに魅了され、

私は沖縄から月桃の苗を神戸に持ち帰りました。

神戸の野外では月桃は育たないので、

淡路島岩屋の温室に植えて、温室で育てています。

温室だけでなく、室内の中庭にも月桃を植えました。

沖縄では月桃の花は5月から6月にかけて、

野外で咲いています。

月桃の花は、スズランのように、

一つの花房に、たくさん繋がるように咲いています。

沖縄では野山に自生していますが、

民家の庭先でもよく見かけます。

月桃の効果

月桃の葉は、沖縄の生活の中に溶け込んでいます。

葉は、お餅を包んで、柏餅のようにして使います。

薬草や、お茶などにも使われます。

l赤ワインの34倍ものポリフェノールが含まれているので、

その抗酸化作用も注目されていて、

健康茶としても売られています。

お風呂に入れると、月桃の湯になります。

ポリフェノールは、主に動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞に効果があり、

過剰な活性酸素の働きを抑制する効果があるそうです。

月桃の葉の効能

月桃の葉から取った油が甘い香を放つので、

アロマオイルや香料としても使われます。

優れた成分が含まれているので、石けん、

化粧水、健康食品、ハーブティー等々広く活用されています。

月桃の生の葉っぱは虫除けにもなるので、

置くだけで防虫効果があり、

ゴキブリ、ダニが近づかなくなったり、

生ゴミの近くに置くと、子バエの発生も減るそうです。

様々な効果があり、とても万能な植物です。

月桃を天窓の下の庭に植えると、

どんどん生長してきました。

人の背丈より高くなり、

天窓の光に向かって、上へ上へと伸びていきます。

室内で月桃を育てる

家の中だと風がないので、月桃の茎は、

曲がることなくまっすぐに上に向かって伸びます。

温室と家の中では、月桃の花は、

沖縄の野外よりも、早く花が咲き始めました。

沖縄の野外なら、

5月から6月が開花時期ですが、温室と家の中では、

4月の中旬から月桃の花は咲き始め、

5月になっても、次々と花芽が出て、開花しています。

ハイビスカスと違って、

月桃の花は開花期間が長いので、

鑑賞する期間が長くなります。

 

月桃の名称の由来は、花の房が三日月状で、

花の粒が桃のように見えること・・・という説がありますが、

由来の文献などはなく、

観光向けに作られたお話のようで、定かではありません。

室内でバナナの木を育てる

天窓の下の坪庭には、月桃とバナナを植えました。

バナナも太陽の光が好きなので、

天窓の方に向かって、上へ上へと伸びています。

バナナと月桃は、高く伸びた方が

太陽の光を葉っぱに吸収できるので、

まるで競り合うように伸びています。

これも、バナナと月桃の生存競争のようです。

5月が終わり、6月・7月と真夏のような気温になってくると、

温室も家の中の坪庭も、

35度から40度近くまで温度が上昇します。

しかし、バナナと月桃には、熱中症は起きません。

自動散水で、毎日一定の散水をしておけば、

元気な緑の葉を見せてくれます。

2018年4月14日(土)