事業システム の差別化による競争劣位挽回事例の研究報告のため日本経営学会に参加しました。(1)
事業システム の差別化による競争劣位挽回事例の研究報告のため日本経営学会に参加しました。一橋大学の国立東キャンパスに向かいます。 (日本経営学会報告 その1)
日本経営学会で報告
日本経営学会で研究テーマを報告するために、
これから東京に行きます。
東京といっても、一橋大学がある東京都の国立市です。
新神戸駅から新幹線に乗り、
東京に着くと、JR中央線で立川駅に向かいます。
お昼は、JR東京駅の中で済ませました。
地下街で、「どこのお店に入ろうか」と、
探して見ても、お昼時には、どこのお店にも列が出来ています。
「美味しいから」、「評判が良いから」
といった理由で列が出来ているのではないようです。
並ばないと、お店の中に,入れないから、順番を待つ列です。
早く順番が来るには、列が少ないお店を選ぶことになります。
お店に入り、天麩羅そばを注文して、急いで食べました。
JR中央線の列車は、東京駅が始発だったので、
座席が確保できました。
列車の窓から、町並みを見ると、
少しずつ商業地から郊外の住宅地へゆっくりと、
景色が変わっていきます。
立川駅で降りると、本日宿泊するパレスホテルを探します。
ホテルは駅と歩道橋で繋がっていました。
横断歩道を通ることなく、
歩道橋を案内板に沿って歩いているうちに、
パレスホテル立川に着きました。
チェックインをすると、
すぐに、一橋大学国立東キャンパスに向かいます。
せっかく、はるばる神戸から出てきたからには、
一つでも多くの学会報告を聞きたいと思って、
急いで会場へ向かいます。
一橋大学は神戸大学と建物がそっくりです。
それもそのはずで、
昔、兼松江商が同じ設計者に依頼して寄付して建てたものです。
受付を済ませ、プログラムを見ながら、
一番自分の研究に近いテーマを探し、
後ろの席からそっと教室に入っていきます。
およそ100名ぐらいが、参加しています。一
番後ろから見ると、パワーポイントの文字は小さく見えて、
ぎっしり書いてあるスライドは、読み取れません。
スライドが、どんどん速いスピードで移っていくと、
後から発表を聞いていると、内容についていけませんでした。
聞き手になって報告を聞くと、
話し手が自分自身のペースで報告していると、
調和がとれていないことが分かりました。
報告では、ゆっくりと、分かり易く報告したいと思いました。
日本経営学会の発表の雰囲気を体験するには、
これがスタートです。
2008年9月5日(金)
事業システム の差別化による競争劣位挽回事例の研究報告をしに、日本経営学会に参加しました。(2)
(日本経営学会報告 その2)
教室で発表を聞き終えた後は、
一橋大学のキャンパスを散策してみます。
一橋大学の国立キャンパスは、大きな特徴があります。
それは、神戸大学経営学部のキャンパスとそっくりな建築様式です。
よく見ると、登録有形文化財の指定を文化庁から受けています。
これも、神戸大学と同じです。
玄関から中に入ってみても、廊下の様子や、
天窓の様子も、よく似ています。
その理由は、神戸大学と一橋大学の講堂は、
かつての商社の「兼松」が、寄贈した講堂で、
同じ建物を東と西で建てたようです。
2008年6月に、神戸大学で組織学会の全国大会があり、
最近、神戸大学を見たばかりなので、
一橋大学との共通することが、分かりました。
キャンパスを歩いていると、
「有備館」という武道館がありました。
夏休みのことなので、学生の姿もまばらで、
近くの方が、子供を連れて散歩している姿も見られました。
大学の入試試験のときと同じように、
試験場の雰囲気に慣れる必要があります。
そのために、キャンパスを歩いています。
経営学会の会場の下見が終わった後は、ホテルに戻ります。
明日は、自分の発表の番と思うと、なかなか落ち着きません。
夕食は、ホテルの外で頂く予定です。
結婚式のスピーチの前の食事と同じで、
あまり、落ち着いて食べられるものではありません。
でも、何か美味しいものはないかな?と、
駅の周りを歩いてみると、高島屋デパートがあり、
このデパートの中には、
きっと有名なお店が揃っているだろうと想像して、
上層階に上がってみました。
やはり、予想通り、有名なお店がいくつか軒を連ねています。
入ったお店は、「魯山」です。
カウンター席に座り、お店の寿司職人のおじさんと、
少し世間話をしながら、にぎり寿司を頂きました。
夕食の後、歩道橋を歩いて、
ホテルに向かう途中で見たのは、
8名のグループの演奏です。
で道行く人に、ロックンロールの曲を
元気いっぱい演奏しているグループがあり、
ちょっと息抜きに寄ってみました。
最前列に陣取って、応援して、
手を振って、曲に乗って、踊ってしまいました。
ただで聞くのは気の毒と思い、CDを1枚買いました。
販売担当の女性のスタッフに尋ねてみました。
「8名のメンバーがいれば、最低でも、
1晩で8万円ぐらいは売れるのですか?」
と尋ねてみると、少し肩をすくめて、
「そんなにコンスタントには売れません。
メンバーはみんな、仕事を持っていて、
演奏の時だけ集まっているので、
売り上げは期待していないんです」と、
少し弱気の発言です。
最前列には、追っかけ風のお姉さんたちが、
手を挙げて、応援しています。
「リーダーは誰ですか?」と尋ねると、
「もちろん、ボーカルの人です」と、教えてくれました。
なるほど、ボーカルが一番張り切っている様子が分かります。
かなりリラックスして、ホテルに戻ります。
2008年9月5日(金)
事業システムの差別化による競争劣位挽回事例の研究報告をしに、日本経営学会に参加しました。
事業システムの意味:事業の差別化 商品の差別化 事業の仕組みの差別化 競争劣位挽回 ’(日本経営学会報告 その3)
事業システムの意味について、事業の差別化には、
商品の差別化と事業の仕組みの差別化があり、
二つのレベルの差別化で、
競争劣位挽回をした事例を報告します。
パレスホテル立川で、朝食を食べます。
朝食付きの宿泊になっていて、朝食はバイキング形式でした。
大学院生セクションでの発表は、
午前の部で2番目の発表順序です。
発表が始まる前に教室に入り、
進行係の説明を聞いて、
先にパワーポイントの準備をしておきます。
一橋大学が当番校です。
おせわにあたるのは、現役の大学院生の人たちです。
一橋大学国立東キャンパスE会場1301教室の
進行をお世話して頂いているのは、
沼上幹先生のゼミ生の方々です。
いずれも、ピシッとスーツを着て、
きびきびとお世話が出来ています。
「沼上先生のゼミはどうですか?」と尋ねてみました。
なかなか厳しい指導の様子が伝わってきます。
最初の発表の方が終わり、
2番目の松葉博雄の番になりました。
パワーポイントに沿った報告を15分行い、質疑は10分です。
僅か15分で、発表の要旨をうまく伝えなければなりません。
そのために、要旨は練りに練って、
報告は何度も練習をしてきました。
これまで、事業システムの意味について、
コンタクトレンズ業界のメルスプランを事例にし、
事業の差別化には、商品の差別化と事業の仕組みの差別化があり、
メニコンは二つのレベルの差別化で、
競争劣位挽回をした事例を報告します。
質疑にも答えられ、座長の菊池英雄先生から、
発表に対するコメントも頂きました。
パワーポイントを使って、事業システムの意味について、
事業の差別化には、
1.商品の差別化
2.事業の仕組みの差別化、
二つのレベルの差別化で競争劣位挽回をした
具体的な事例の資料を事前に用意しています。
座長からは、いずれ、内容を論文にするときには、
このようなことに注意して下さいというコメントをいただきました。
昼食をいただくのは発表の後に予定していました。
発表が終わると、どこか木陰で一安心しながら、
弁当を食べようと思って、場所を探しています。
発表が終わると、これまでの緊張感がすっかりなくなりました。
受付に行き、予約した弁当を受け取りました。
仕方がないので、キャンパスの外で、
座って食べられる場所を探します。
なかなか、座り込んで、おじさんが
弁当を食べるような場所はありません。
公園とは違います。
神戸から来るときに、5時間ぐらい掛かっているので、
帰るときも、5時間ほど掛かるので、
報告の全部は聞くことが出来ないまま、
第82回日本経営学会の一橋大学国立東キャンパスを去ります。
発表が終わると、次は、
この研究テーマで投稿論文を作成することになります。
査読を経て採択されるには、
このあと論文作成のための努力が求められます。
2008年9月6日(土)