淡路市津名産 渡り蟹の寄せ鍋 昔の苦しかった頃の思い出を話しながら
急に寒くなってきたので、今夜は淡路市津名産の渡り蟹の寄せ鍋 満月の夜に奧さんと昔話をしながら頂きました。思い出すのは昔の生活の苦しかった頃の思い出です。 ワタリガニは、メスガニの方が身入りが良いようです。そういえば、ズワイガニもメスはセコガニと言われて、体型も小さく、値段も安いようです。
急に寒くなってきたので、
今夜は寄せ鍋を作ろうと、急遽決まりました。
寄せ鍋に使う出汁は、
早い内から真昆布をだし汁に漬けて、
昆布の旨みを取り出しています。
昆布だけでなく、鰹、トビウオなどの
複数の味で作られている 茅乃舎だしを入れます。
朝から奧さんと二人でドライブがてら、
今夜の寄せ鍋の食材を、
お店に寄りながら集めていきます。
まず最初は、スーパーマーケットで野菜の調達です。
白菜は一個の4分の1で、1パックが58円でした。
一時よりは野菜は安くなっています。
大根は、半分サイズで95円です。
スーパーマーケットに買い物に行くと、
主婦の買い物が、
一回の食費にどれだけかかるのか分かってきます。
少しでも安くする為には、
綺麗にラッピングしている野菜より、
産直市場で農家が直接出品している
野菜の方が安いことが分かります。
野菜を購入すると、次は魚です。
まずイカを仕入れる事にしました。
二人だけの人数だと、
出来るだけ少量のイカで良いのですが、
パック販売だと何匹も入っていたので、
2回くらいに分けて使う事にします。
メインの食材を何にするか、
スーパーマーケットの魚売り場では、
アンコウや肝の付いたハゲは並んでなかったので、
もう一軒別の魚専門店に行きます。
水槽がある魚屋さんでは、
水槽の底の方にワタリガニが
手足を縛られて、じっとしています。
可哀想だけど、ワタリガニが美味しそうなので、
ワタリガニを今夜の寄せ鍋のメインにすることします。
ワタリガニは重さで値段が決まります。
100gあたりいくらなのかは、客には分からないまま、
量りかけて決まった値段は1,569円です。
およそ1匹1600円になります。
メスガニになるので、
あまり身入りは良くありませんでした。
重さのおおかたは、甲羅の重さです。
魚屋のお兄さんにお願いして、
ワタリガニを鍋に入れられるように、捌いてもらました。
ワタリガニの雌は、大人しいそうで、
割に抵抗なく、蟹を捌くことが出来ました。
もし雄ガニだだったら相当暴れるそうです。
でも、ワタリガニも例え雌であっても、
最後の抵抗をしたので、魚屋のお兄さんの指は、
カニのトゲに刺されて、指から出血しています。
もう一品、何を入れようかと目に付いたのは、
津名漁港の港の中で売っている穴子焼きです。
炭焼きの穴子だったら、
寄せ鍋に入れるのにピッタリだったので、
立ち寄ってみたところ、
昼網が上がるのは午後の3時だそうです。
3時まで待つにはまだ2時間もあるので、
炭焼き穴子は諦めました。
ドライブがてら5時間かけて集めた食材で、
寄せ鍋を始めます。
ワタリガニを用意したので、
見栄えの良い寄せ鍋になりました。
今夜は名月なので、
月見で一杯と言いたいところです。
東の空から昇ってくる月を、
しみじみと見ながら、泡盛を飲みつつ、
寄せ鍋を頂きます。
奧さんと、二人だけで夕食を頂いていると、
思い出すのは昔の生活の苦しかった頃の思い出です。
若いときには収入が少ないのは当たり前ですが、
少ない収入の中でも、必ず一定の割合で、
将来に対する蓄えをしておかなければ、
ずっと生活は苦しいままになります。
同じ苦しみなら、思い切って、
一定の割合で天引き貯金していました。
その貯金も、
三人の子どもの教育資金に充当していたので、
貯金はそんなに貯まりませんでした。
それが子どもへの教育資金が要らなくなって、
こうして奧さんと二人だけで、
ゆとりのある寄せ鍋が食べられるようになったなぁと、
今夜の満月を見ながら頂いています。
ワタリガニはどんな味なのか、
寄せ鍋から引き上げて、少し冷めるのを待って、
エビカニフォークを使って、
ワタリガニの身をほじくります。
蟹を入れると、寄せ鍋のスープの味が、
数段も向上しました。
ワタリガニ自身もとても美味しくて、
今夜は月夜に跳ねる蟹の夢を見そうです。
2017年10月5日(木)