売れる仕組みを作っている、味処かつみ

完成されたマーケティング手法は、お店を開ける前から客筋が読める、売れる仕組みを作っていることです。 社長ブログ/グルメ感想/淡路/かつみ

かつみの魚料理が食べたくて、またもや淡路島の大磯に来ています。

今日は、かつみのご主人と奧さんの2人のお嬢さんと、その子ども、つまりお孫さんが2人、かつみのお店に 来ていました。

週に一度か二度は、おじいちゃん、おばあちゃんへ顔見せに来ているそうです。

今日のお通しは、イカの酢の物とイカの塩辛です。

自家製で作ったイカの塩辛は、市販の塩辛と比べて、塩分濃度が格段に違います。

もちろん、塩分控えめです。

これはとても美味しいので、買って帰りたいくらいです。

かつみは、売り上げの事はあまり気にしません。

お客様が喜んでくれれば、お店を開いて良かったと言われています。

一度来ると、味と、あっさりとした気っ風に惹かれ、また来たくなります。

また行けば、前よりも馴染み客扱いをしてくれます。

これが循環する、良循環または好循環経営になっています。

まずはアサヒスーパードライを飲んで、しばらく料理が出来るのを待ちます。

かつみの馴染みのお客様から電話がありました。

なんとなく聞こえてきた話は、近くの会員制リゾートマンションに、お嬢ちゃん達もプールに泳ぎに来ませんか?とういうお誘いのお電話です。

おまかせのお刺身の盛り合わせは、鱧の湯引きと、生きた川津海老の踊り、イカ、アワビなど、全てこの近くの仮屋(かりや)漁港で仕入れた魚です。

お嬢ちゃん2人の、笑いながらの話し声が聞こえてきます。

驚いたのが、幼い子どもがテレビコマーシャルのナレーションを暗記していて、ホテルニュー淡路の電話番号を、調子を合わせて歌うように発音している事です。

繰り返し繰り返しテレビCMを流していると、子どもが覚えて口ずさみます。

昔から、テレビCMは子どもに覚えてもらえれば成功と言われています。

古くは、植木等が言っていた、折りたたみ傘の宣伝、『なんである、アイデアル』とか、

最近も続いている財津一郎の『ピアノ売ってちょうだ~い』などは、

子どもが一番に覚えて、その波及効果で親も覚える結果になっています。

今夜のかつみは、常連客のメンバーが違っています。

それは、今日はいつも来る曜日と違うせいです。

つまり、曜日ごとに異なる固定客の堅いファンを持っているから、

お店ののれんを開ける前から今日の曜日はどなたが来ると、開ける前から客筋が読めていることになります。

マーケティングの大家であるコトラー先生が、

マーケティングとは、『売れる仕組みをつくることである』と、言われています。

お刺身の盛り合わせを頂いた後は、なにか握りましょうか?と言われたのですが、

松葉博雄と奧さんはもうこれだけでお腹いっぱいなので、どうしようかな?と考えていると、

かつみの森易司さんが、だったら穴子の箱寿司と巻き寿司と鯖寿司の盛り合わせにしましょう、と多品種少量の組み合わせを作ってくれました。

巻き寿司の具材は多く、ご飯は少なめです。感動的なのは、鯖寿司でした。

わずか一貫で、鯖寿司の脂ののった味と、甘い酢のきいたシャリとが、口の中でとろけるようでした。

これで、顔パス、馴染み客値段なので、たまりません。またまた来たくなります。

2015年8月29日(土)