冨田正勝さんの家のお庭のマンリョウ(万両)は、松葉博雄の家に、お嫁に来ました。

ボタン鍋の美味しい味付けは、猪の骨からスープを煮込んで、出汁取りをします。 香川ツアー(4)

雪が降って来ました。暖かい讃岐地方に珍しく雪が降って来ました。冨田さんのお家を訪ねた記憶がかなり怪しくなり、道を探しながら何とかお家に辿り着きました。

携帯電話で連絡をして、家の外まで出て貰って、案内して貰って、なんとか家に着きました。

お家の中には、ランの鉢がいくつもあります。しかも今、いくつもランの花が咲いています。まるで松葉博雄と奥さんの2人を、歓迎してくれているかのようです。

前回訪問した時にいた、犬のモモは、その後亡くなったそうです。

今は、座敷犬のトイ・プードルに替わっています。

とても、甘えん坊のわんちゃんです。こたつの中で、寒さをしのいでいるようです。

冨田さんは冬になると、猪猟に出かけます。そのときに犬が猪を見つけて、猪が逃げられないように、大勢の犬で猪を追い込みます。

雪がやみません。ひょっとすると積もるかもしれません。そうなると車がスリップするので、冨田さんのお家を出るのを早めることになりました。そこで夕ご飯を頂くのは、4時を回った頃の昔の病院食の時間です。

魚屋さんに大急ぎでお願いして、魚を用意してくれました。

サワラの煮物、ナマコの酢の物とお刺身です。

近くの瀬戸内海で捕れた、活きの良い瀬戸内のお魚です。どれを食べても美味しいお刺身です。残念なのは、ビールが似非ビールだったことです。

今年の夏は、きゅうりの粕漬けに挑戦します。粕漬けの師匠は、冨田さんの奥さんです。今日レシピを聞かせて貰い、しっかりメモしました。

松葉博雄の奥さんが、庭に植えるマンリョウ(万両)の苗を所望しました。冨田さんの家のマンリョウが、松葉さんのお家にお嫁に行きます。奥さんが何故マンリョウが欲しいかと言うと、マンリョウの木は、冬になると赤い実がついて、それがお正月のお飾りに使えるからです。

マンリョウ(万両)は、名前がめでたいのでセンリョウ(千両)などと一緒に正月の縁起物とされています。冨田さんに、マンリョウの植える場所を教えて貰いました。直射日光の当たらない日陰が良いそうです。

マンリョウの苗の傍には、大きなシャクナゲの木があり、シャクナゲの木には、蕾がいっぱいついています。5月になったら、このシャクナゲが咲く頃なので、シャクナゲの花を見においでとご案内頂きました。

家の隣には野菜の畑があり、畑からとれる野菜の、白菜、白ネギ、大根などをたくさん頂きました。

捕りたての猪なので持って帰りなさいと、新鮮な猪の肉を頂きました。ボタン鍋を作るときに、出汁は一般に味噌味ですが、もっと美味しくするには、猪の骨を使って出汁を取ると、とても美味しいと言われました。そこで、猪の骨ガラも、バケツいっぱい頂きました。

帰り道は、雪の舞う高速道路です。夜になると雪が積もり、タイヤチェーンが必要になる高地もあります。急いで高地を走り抜ける必要があります。

四国から鳴門海峡を渡り、淡路島に着くと、もう雪は降り止んで、路面凍結の心配はありません。

お家に帰って、早速とりかかる仕事があります。それは、猪の骨ガラからとる、出汁作りです。

一番大きな鍋に入れて、これから3時間ほどゆっくり煮込みます。途中灰汁取りの仕事があります。

お肉がついた骨を焼いて食べると、スペアリブでとても美味しいのですが、これは野外でなければできません。

一番大きな鍋に、なんとか骨ガラが収まりました。

これにお水を一杯に張り、これから3時間かけて、ゆっくり煮込んでいきます。

どんどん灰汁が出て、水分も蒸発するので、途中減ったお湯を継ぎ足していきます。出来上がったら、冷まして容器に入れて、冷蔵庫で保存しておきます。

冨田さんのお家から、松葉さんのお家にお嫁に来たマンリョウは、日当たりの悪い日陰の場所に植えました。肥料に猪の骨ガラを、スープを取ったあと苗の周りに埋めて、猪の供養と、マンリョウの肥やしの二つの意味で、骨を埋めました。

2014年2月6日(木)