春が来た春が来た。どこに来た?庭に来た、食卓に来た、抹茶に来た。
春が来た春が来た。どこに来た?と、尋ねられると、庭に来た、食卓に来た、抹茶に来たと思いました。
春が来た春が来た。どこに来た?庭の梅の花に来た、食卓のわかめに来た、お手前の抹茶に来たと感じました。
花に囲まれた朝ご飯です。花は、春を告げる梅の花と、梅の木の幹の側に咲いていた野辺の花です。寒かった冬も少しずつ寒さが緩んできました。
3月4日になると、さすがの固い梅のつぼみも、一輪ずつ、そっと周りの気温を伺うように咲き始めてきました。啓蟄を境に、冬の眠りから覚めた虫が、梅の甘い香りを求めて、梅の甘い蜜を求めて、まるで求愛するように花に集まって来ています。
昨夜のひな祭りのお祝いの夕食が遅くなり、帰る時間もいつもより夜更けになり、その繋がりで、眠る時間も遅くなり、朝、目覚める時間も遅くなりました。
3月の第一週目の日曜日の朝、梅の花の小枝が、炊きたてのご飯に、錦糸卵が敷かれ、その上にイクラが広がり、またその上に梅の小枝が添えられています。
気をつけないといけないのが、骨粗鬆症対策で、その予防には、ちゃんとめざしが3匹小皿に置かれています。
わかめの味噌汁は、先日の淡路島での研修で利用した、渡舟食堂の若女将から頂いた養殖した新芽のわかめです。
梅の小枝にウグイスが、ホーホケキョと鳴くように、蜜柑の輪切りを枝に刺してあげています。
確かに小鳥は来ているようで、枝に刺したみかんの輪切りは、後から見て見ると、すっかり甘いところが食べられています。出来る物なら、見ている時に来て欲しいのですが、和歌にあるように、『勅(ちょく)なれば いともかしこし 鶯(うぐひす)の 宿(やど)はと問はば いかが答(こた)へむ 』 という詩があります。
梅の花が咲き揃うと、気温も上がり杉花粉の時期になってきます。これには、困ります。
梅に目が奪われ、食卓に戻ってみると、イクラご飯の上には更に細切りの海苔が散らされています。
梅の花は、海苔の隙間から、少し顔を出し、まだ花の輝きは、衰えていません。
朝ご飯を食べ終えて、朝刊を読んでいると、抹茶が点てられ、一服のお手前を頂きました。松葉博雄の奥さんは、お茶の心得があり、しばらく振りに美味しいお茶を頂きました。
2月14日のバレンタインの日に頂いた胡蝶蘭は、まだ届いたときの容色のまま咲き続いています。日曜日の仕事は、始まりが12時からなので、今朝はゆっくりと春の訪れを味わう事が出来ました。
2012年3月4日(日)