家で食べる牡丹鍋は、猪肉が牡丹のように、鮮やかに盛りつけされていません。
家で食べる牡丹鍋は、四国から送られて来た猪肉です。
家で食べる牡丹鍋は、鍋奉行は松葉博雄です。家で食べる牡丹鍋の味付けは、かなり慣れて来ました。
家で食べる牡丹鍋です。お店で食べる牡丹鍋なら、牡丹の花が咲いたように猪肉をお皿に盛りつけて、見た目の豪華さ・美しさで食欲をそそります。
家で食べる牡丹鍋は、どうせすぐ鍋に入れてしまうんだから面倒なお皿の盛りつけなんかしてられませんと、自分自身で納得して、これから鍋奉行を始めます。
家で食べる牡丹鍋はこれまでにも何度も作ってきました。沖縄でも金城家で牡丹鍋を作って、みんなでテーブルを囲んだことがあります。
味噌はやはり、本職専門家の味噌を使った方が味が安定しています。いつも神戸そごうの「おおみや」のぼたん鍋味噌を使います。
これに自宅の麹味噌を加え、更にいつものように、みりん・お酒、そして沖縄で習った蜂蜜を使います。これが、松葉博雄の家で食べる牡丹鍋の味付けです。
奥さんは最初にアルミ鍋を用意していましたが、熱伝導率がアルミは悪いので、鉄鍋に変えます。
鉄鍋は、アルミ鍋より容量が多く、このくらいの鉄鍋なら5~6人一緒に食べられそうですが、今夜は松葉博雄と奥さんの二人だけの家で食べる牡丹鍋です。
猪肉は長く煮込むほど美味しくなるので最初から鍋に入れて、長い時間煮込むと崩れる豆腐や野菜は後にします。
時間がかかると言えばゴボウです。ゴボウはスライスして、早く柔らかくなるようにしていますが、それでもかなり時間がかかります。
一通り具材が入ると、一旦鍋ぶたをします。昔、剣豪の塚原卜伝は、囲炉裏で鍋の支度をしている時に宮本武蔵が塚原卜伝の腕を試さんとされて打ち込み、とっさに鍋のフタで木刀を受けたと言う講談を読みました。(この話しはフィクションです)
その事例を思い出し、以前に、新聞紙を丸めて太刀を作り、剣道の有段者であった次女が勉強している時に、横から新聞刀で、「隙がある!」と打ち込んでみたら、じろっとにらまれて、「お父さん、勉強してるのに何邪魔するの」と怒られた事を思い出します。
フタを取ってみると、猪鍋はいい具合に出来ています。お肉を牡丹のように並べなかったので、牡丹鍋改め家で食べる猪鍋です。
最後にエノキダケ、せりを入れ、まだ萎縮しないうちにいただきます。
とっても熱くなって来ました。薬味の粉山椒を入れたのがよかったのか、ポッカポッカして来ました。間もなく年末です。この猪鍋は、通常なら三日は使い回しするルールですが、年末には家を留守にするので、今日のうちに食べてしまわなければなりません。
2011年12月27日(火)