権現とは、日本の神様につく名前です。ダムも神様になって、加古川権現ダムになりました。

兵庫県立加古川東高校 昭和39年(1963年)卒業 田中節子

権現とは、日本の神様につく名前です。ダムも神様になって、加古川権現ダムになりました。権現様とは、徳川家康の名前になっています。

加古川方面のドライブをしていると、

向こうの方に衝立のような大きなダムがあり、

近くに寄ってみると、権現ダムです。

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この権現ダムは、

東播磨工業地帯に対する工業用水の供給と、

一部の農業用水のためのダムです。

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権現ダムの名前が気になります。

これまでよく聞く名前は、

徳川家康のことを、神様として祀り、

権現様と称しています。

権現様は、日本特有の神様です。

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車をダムの側に停めて、

権現ダムの堤防の上を歩いてみます。

これだけ広いダムだと、夏になれば、

魚釣りやボート遊びがあるようで、

それを兵庫県企業庁東播磨利水事務所が禁止にしています。

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人工的に堤防を築き、川を塞き止めて、

ダムを造っているので、

もし東北関東大震災のような

マグニチュード9.0の地震が起きて、

この堤が壊れると、下流に大変なことが起きると、

つい連想してしまいます。

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堤ひとつで、光景はまったく違います。

堤の内側には水がたまり、

堤の外側には、グランドや水田・畑が広がっています。

多くの住宅地もあります。

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望遠鏡があれば、渡り鳥が

ダムでくつろいでいる様子も見られるそうです。

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再び車に乗って、小野市の方向に向かいます。

何かあてがあるわけではありません。

なんとなく、小野市です。

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小野市には池が沢山あります。

その野池のほとんどで、

バス釣りができるようで、

バス釣りファンの人が訪れるようです。

小野ゴルフクラブの看板がある辺りに、

鴨が集まっています。

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きすみの見晴らしの森の池にやってきました。

ここは、大きい男池(鴨池)と小さい女池があります。

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この大きな鴨池(男池)は、

かんがい用に作られた溜池で

20ヘクタールもあるようです。

毎年10月頃から春まで鴨がやってくるようになり、

鴨池と呼ばれるようになりました。

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掲示板によると、

約2000羽の鴨がやってくるようです。

ちょっと鴨を探してみましょう。

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鴨池は、水量が減少していて、

鴨池の周囲が地上に現れて、

歩けそうなので、鴨池に降りています。

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鴨池に降りてみると、

松葉博雄を鴨の世話係の人と勘違いして、

鴨が集まって来ます。

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野生の鴨であっても、

遠くロシアから飛んできた鴨であっても、

お腹が空いていれば、

食べ物をくれる人に反応し、

餌付けができています。

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鴨がたくさん集まってくると、

松葉博雄はなんとなく責任感を感じ、

車に戻って、奥さんに、何か鴨にあげる

食べ物はないかと尋ねてみます。

何もありませんでした。

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鴨たちは、益々期待がふくらみ、

これはきっと何か美味しいものをくれる人に違いないと、

まるで松葉博雄が幸せを運ぶ人のように、

集まってきています。

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どう鴨に説明しましょうか。

なんとなく立ち寄ったと言うと、

きっと鴨たちはブーイングで、

紛らわしいことをするなと、

腹立たしく思うと思います。

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きれいな羽の色です。

気の早い鴨は、他の鴨に先んじて陸にあがり、

餌を早くいただこうと焦っています。

純粋な鴨たちの期待を裏切って、

申し訳ありませんでした。

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2011年3月10日(木)