揖保川の鮎 その2:松葉博雄の休日の過し方
ちょうどお昼前に「正起」に着きました。
お店から見る揖保川の川は、また台風の度に川の流れが変わっていました。
落ち鮎の頃の鮎は大変よく肥えています。
お腹には卵がいっぱい入っていました。
お店の方のお話しでは、落ち鮎も10月に入り、どんどん卵が大きくなってくると、反対に鮎の味の方は卵に栄養をとられて落ちてくるということでした。
おいしい鮎をいただき、少し時間をかけて休憩をします。その間、私は川に行って、メダカをとることにしました。
家から持ってきたバケツを持って、網を持って捕まえてきました。流れの速い本流の川へ行き、端の方で、メダカが群れているのを見つけます。石を使って、導線を作り、メダカがすくいやすいような溜まり場を作ります。
かなり川上からゆっくりとメダカを溜まり場のほうに追い込んでいき、そこに入ったあたりで素早く網ですくい取ります。これがなかなか難しい技で、少しずつ慣れると、収穫が増えてきました。こんな技ができるのも、幼年期の頃、しっかり川で遊んで、その頃の知恵と技が今でも頭の中に残っているからです。きっと、がむしゃらに獲っても、そんなに獲れるものではありません。
たくさん獲れたので、これを生かして帰り、家と会社の水槽で飼育するつもりです。正起に戻ると、鮎の草の香りを匂いたくなり、水槽の中の鮎をたもですくってみました。ここは鮎の買取もしているので、家に鮎を生かしています。すくってみると鮎はかなり大きくなっていました。