丹波篠山の大正ロマン館、小西の黒豆パン、出口食品、食堂「大手」、黒豆の枝豆
2006年10月19日(木)の定休日に、丹波篠山の城下町を、秋の味覚を求めて、これから城下町の方へ進んでいくところです。
頭の中では、丹波篠山に来れば、「こことここ」というお店が決まっていて、いつも買うお店は、「小西の黒豆パン」です。車を降りて、すぐに奥さんは買いに行きます。
お城の周りをぐるっと周ります。人気スポットは、大正ロマン館です。
今日は、バスで乗り付けた観光客がわんさかいて、お城の周りの景観保存地帯は、おじさんおばさんでいっぱいです。
バスに乗って来た人はすぐに分かります。
胸の辺りに旅行社の名前が入ったリボンかバッジをつけているからです。バス旅行の場合は、少しの時間であちこち移動するため、1ヶ所に降りると、大急ぎで群れになって行動しています。とても忙しなく見えます。
次に行く、いつも行く店は、「出口食品」です。
ここでは、今、秋の丹波の松茸が大賑わいで、テレビ局から取材も来ていました。
今日の昼食は、出口食品のお隣の食堂「大手」に行きます。
ここでは、冬の名物として、牡丹鍋が有名ですが、今はシーズに入っていませんので、通常のお昼ご飯をいただきます。
ここのお漬物は、自由に食べていいです。有名なのは、牛トロ丼です。
牛トロ丼は、丹波篠山の名物である山芋を摩り下ろし、すり鉢ですりこ木を使って、山芋汁を作ります。
これをテレビ局が取材に来て、途中で、臨時休業をしてまで取材の協力をしています。
松葉博雄は、「そこをなんとか」とお願いして、臨時休業直前に滑り込みで、お昼をいただくことができました。
お昼を食べると、また商店街を見て周ります。松茸のお店には、取材が進行中です。今日の賑わいを象徴するのは、車の置き場がないことです。
有料の駐車場に並んでみたものの、なかなか駐車場にすら入れないのです。1台が出て行けば、1台が入れることになります。それが、なかなか空かないのです。
大正ロマン館は、レトロ調です。たくさんの中高年の、いわゆる団塊の世代を中心としたお客さんが来られています。
松葉博雄は、お庭に出て、しばしベンチに座って、行く秋を満喫するつもりで、「ひとつここらで論文の構想などを練ろう」と奥さんと座って休息します。
庭には池があります。池には鯉が泳いでいます。
考えようと思って、思想に耽けようと思っていたものの、周りのことが気になって、深く考えることはやめて、奥さんにお願いして、松葉博雄の写真を撮ってもらうことにしました。
鯉は、水面に口を開けて、何かおねだりするように寄ってきます。
残念ながら、何も食べるものを持っていないので、鯉の期待には応えられません。
秋の空のきれいさに、改めて気がつきます。空を見上げると、刷毛で掃いたような白い雲が青いキャンパスいっぱいに描かれているように見えます。十分にくつろいだ後は、近隣を周ります。
丹波篠山は、小豆や豆が名産なので、これを利用したあんこから、お饅頭とか和菓子作りが盛んなところです。和菓子には、季節の演出が似合います。
月見団子とか、串団子、さらに、栗を使ったあんこと饅頭、これを見るだけで、唾が出る人と、胸が焼ける人とに分かれています。
甘いものが好きな人は、デパートの実演販売で、お饅頭を作っているお店の前で、つい立ち止まって、20分も見た人がいます。
栗もとてもたくさん取れます。
栗の実も、お饅頭のあんこになります。和菓子と洋菓子の違いは、あんことクリームの違いです。和菓子は、穀物系で、洋菓子は、牛乳系です。
共通することは、どちらも肥満に直結します。
観光客相手のお土産売り場での主役は黒豆の枝豆です。黒豆の枝豆の販売は、1キロ700円が相場ですが、900円のところもあり、出口食品では、1000円を越えていました。
ぐるっと周って、いろいろと食材を買い、今日の丹波篠山ツアーは、終わりです。
篠山盆地の地形を利用して、特産品がいろいろと育っていっていますが、その中に、篠山の土を使った丹波焼があります。
焼き物は、京都の清水焼のように、薄い焼きの物と、丹波篠山のように、厚手の焼き物があり、それぞれ舌触りが異なり、10月21日から始まる丹波焼の「陶器まつり」にもたくさんの人が、お城の広場に集うことと思います。行きたいのですが、無理なので、またの機会に取っておきます。