道の駅とうじょうは、株式会社夢街人(ゆめまちびと)とうじょうが管理運営しています。顧客満足を高めているでしょうか。
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道の駅で気になるのは、マーケティングと顧客満足への取り組みです。兵庫県加東市 道の駅とうじょうに行ってきました。
道の駅とうじょう 会社概要
兵庫県加東市にある、道の駅とうじょうに来ました。
道の駅で気になるのは、マーケティングと顧客満足への取り組みです。
民間企業なら、マーケティングとイノベーションにより顧客満足を高めます。
税金投入の道の駅も、顧客満足を高めて欲しいものです。
道の駅とうじょうは、平成11年10月1日に地域振興を目的として設立された第3セクターです。
株式会社 夢街人(ゆめまちびと)とうじょうが管理運営しています。
商号は「株式会社夢街人とうじょう」です。
出資金は 3,000万円
出資団体は 加東市、加東市商工会、みのり農業協同組合、兵庫県釣針協同組合、東条農業者連合、コスモス会です。
加東市には、釣り針の「がまかつ」があるのが有名です。
農業と釣り針は加東市の地場産業です。
道の駅は税金投入施設
道の駅は基本的に、自治体が事業主体となって、施設そのものは税金によって開発されていきます。
作った施設を、指定管理制度を活用した第3セクターなどに任せて経営してもらうというモデルが主流です。
道の駅のほとんどは、初期投資は税金で作られています。
したがって、「施設部分」については、償却する必要がないという前提になってしまいます。
そのため事業計画の段階から、あまり売上げがあがらなくても「採算は成立する」というような環境になってしまいます。
立派な施設を税金で作って、おカネはかかっているのに、経営上、売上げのハードルが楽になる、という歪んだ状況がここに生まれます。
平成27年8月14日に閣議決定された国土形成計画では“「道の駅」について産業、教育、福祉等の様々な分野において更なる機能発揮のための取組を進める”と示されています。
道の駅は、政府が関与している施設なのです。
道の駅とうじょうの評判
道の駅とうじょうは、東条湖おもちゃ王国から10分ほどで行ける距離なので、行きや帰りに寄られる方も多いようです。
レストラン、屋台、コンビニ、アロマリラクゼーションサロンまでもあり、休憩にはぴったりのようです。
道の駅にコンビニが併設されているのは、確かに珍しいのかもしれません。
また小さなドックランもあるようです。
中でも目だった口コミは、トイレが綺麗で快適という評価が目立ちました。
道の駅とうじょうの人気商品
道の駅とうじょうの一番の人気商品は、ソフトクリームです。
北播磨地域にある共進牧農舎で製造された原料を使った自信のソフトクリームなんだそうです。
味はバニラ・黒豆・ミックスと各300円です。
まずは農産物を見に、農産物直売所のコスモスの館に行ってみました。
気になるのは、マーケティング4Pの販売施策、商品,価格、流通です。
そして、顧客のための顧客満足の状況です。
道の駅とうじょう 顧客満足を高める目玉商品発見 うこっけいの卵
はたして、ここにしか無いような独自性の品揃えはあるのか、興味が湧きます。
烏骨鶏(うこっけい)の卵が4玉500円で売られていました。これは安いです。
烏骨鶏は、皮膚、筋肉、内臓、骨にいたるまでが黒色の鶏で、日本には江戸時代ごろに中国から渡来したといわれています。
全身が綿毛で覆われたその外見的な特徴から、中国では霊鳥(尊く不思議な力を持つ鳥)として扱われ、不老不死の食材とされていた時代があるそうです。
週に1個程度しか卵を産まないことから、一般的な鶏卵と比べて高価で、栄養価も高いのです。
出典 ウィキペディア(Wikipedia)
いちじくがありました。黒いちじくです。これも目玉です。
1パックに小粒ないちじくが10個ほど入っていて、380円。それが半額です。
これもここだけの目玉商品でした。勿論お買い上げです。
食べてみると、甘くておいしかったです。
道の駅とうじょうの獅子の銀
獅子の銀はレストランです。道の駅とうじょうのキーテナントです。
道の駅とうじょうの評価を決める程の重要なテナントです。
獅子の銀のHPには、自己紹介記事にこんな紹介がありました。
獅子の銀の自己紹介
地元・今田町の吾が家の畑でとれた野菜とお米を使用しています。
陶の郷店は丹波篠山の味覚が楽しめる和食中心、東条店と小野店はジャンボ海老やこだわりのとんかつなど揚げ物をメインとしたお料理をご用意しております。
ほっこりとした和の空間で、吾が家の旬の味覚をゆっくりとご堪能ください。キャベツ・ごはん、おかわり自由!
地元の新鮮な野菜などの食材を使ったおいしい料理が用意されています。
道の駅とうじょうのレストランを覗いてみると
テーブル席はもちろん、奥には落ち着いた和室があり、宴会にも利用出来そうです。
宴会のほか、ご家族連れや、ゴルフ帰りにもゆっくり利用できるレストランです。
道の駅とうじょうのメダカ
道の駅とうじょうでもメダカが売られていました。めだかブームです。
加東産の東条メダカが人気上昇中なんだそうです。
メダカ繁殖セットコーナーが出来ていました。
他の道の駅のめだか売り場と比べると、ビオトープにまで踏み込んだ案内が出来ていました。
残念なのは、めだか売り場には、メダカの専門家がいませんでした。
メダカについて、意見交換や、アドバイスを頂けたらと思いますが、たまたまなのか、無人だったので、メダカを見るだけで終わりました。
まとめ
道の駅は税金を投入された施設である以上は、地域の市民の顧客満足を獲得する目的があります。
道の駅登場は、インターに隣接した好立地にあります。
立地は恵まれています。
商売は立地8割と言われ、立地が良ければお店は流行ります。
顧客満足を高めるには、マーケティング施策として、商品の品揃え、価格、独自性に加えて、販売活動が求められます。
参加団体がもつ商品の展示場にする意識では足りません。
自社の商品を顧客はどのように評価して、購入につながっているのか、顧客は何を望んでいるのか、と言ったことに関心をもつような販売場所にするほどの積極性が必要です。
販売マネージャーの役割が必要です。
2019年11月14日(木)