恋にとりつかれると 心と、身体は 脱け殻になってしまいます。
セミの抜け殻: 人の抜け殻:家の壁に、セミの抜け殻を見つけました。恋にとりつかれると、心は、どこかに行ってしまい、身体は、魂の抜け殻になってしまいます。
抜け殻・脱け殻(読み)ぬけがら
①ヘビ・セミなどの、脱皮したあとの殻。
②中身のなくなったあとのもの。
③魂が抜けたように、うつろな状態になることのたとえ。
「重なる不幸に打ちのめされて-同然になる」
セミの抜け殻
松尾芭蕉の句に、
「静かさや岩に染み入るせみの声」があります。
真夏の、盛りに、
頭に響き渡るほど、セミの大合唱があり、
なのに、松尾芭蕉は、
静かさやと、詠っています。
しかし、セミの抜け殻は決して、
静かな問題ではないのです。
2家を出ようとすると、家の塀に、
セミの抜け殻が、塀にしがみついています。
どうやら、セミの抜け殻です。
ここまで登ってきて、
その後セミは、脱皮して、
どこかへ飛んでいったようです。
セミの抜け殻はセミではない
このセミの抜け殻は、
セミであって、セミではありません。
人の場合も、恋にとりつかれると、
心は、どこかに行ってしまい、
身体は、抜け殻になってし まいます。
こうなってしまうと、
声をかけても生返事、
おいしそうなものを見ても、
食欲がなく、
お金が落ちていても拾う気力も無く、
目もうつろになってしま います。
人の抜け殻 魂が抜けたうつろな状態からの立ち直り
さて、セミの抜け殻のように、
人の身体が、抜け殻になったら、
どうしたらいいのでしょうか?
それは、恨みは、恨みを晴らすことで、
恨みを忘れられないように、
恋は、恋を追いかけて、
抜け殻から、立ち直ることは難しいことです。
新しい恋で立ち直る
新しい恋をして、抜け殻から、立ち直ることです。
新しい恋をするだけの、
気持ちの転換が出来るかどうか
抜け殻のままでは、新しい恋もできません。
一歩離れて、自分自身の抜け殻を見ることです。
セミの抜け殻で、
一瞬、なるほどなぁと思いました。