クエを食べに和歌山県の御坊の「橋本荘」に行って、歌舞伎の「京鹿子娘道成寺」で有名な道成寺を見学してきました 【従業員投稿】
お休みの日に、友人と和歌山の御坊にクエを食べに行ってきました。
友人とは、月に一度は一緒に食事に行くのですが、年に数回は遠出をして、美味しいものを食べに行きます。2007年2月には、岡山県日生に牡蠣を食べに行きました。
朝の10:00に新大阪で待ち合わせをして、約90分間、特急「くろしお」に乗って、和歌山県の御坊(ごぼう)まで行きます。
駅には、お世話になる「料理宿・橋本荘」のバスが迎えに来てくれていたので、そのバスに乗って、旅館に直行します。
日高町は、クエ料理で有名なので、クエが口を開けて「くえっ」と言っているマークを作ったそうです。
お部屋に入ると、目の前が夕日百選に選ばれた産湯海水浴場で、海が広がっていました。そして、窓際には、かわいいクエの灰皿がありました。
到着時間に合わせて、すでにお料理が準備されていたのですが、箸置きもクエで、思わず笑ってしまいました。
クエは、体長1メートル以上で、体重も20キロを超える巨大魚です。体も大きく、強面の顔ですが、白身はとても上品で、脂が良くのっているのに、しつこくありません。
最初に、「クエの薄造り」と「クエ寿司」と「クエのたたき」を頂きました。
薄造りとお寿司は、食べたことがあるのですが、たたきは初めて食べました。
ポン酢をつけて頂くのですが、とても美味しかったです。
「クエの胃袋の梅肉合え」と「焼きクエ」と「クエの唐揚げ」です。
クエの胃袋も初めて頂きましたが、程よい歯ごたえと紀州の梅の味が、よく合っていました。
「焼きクエ」は、身がプリッとしていて、「クエの唐揚げ」は、あっさりしていました。
同じクエでも、調理法によって、随分と印象が違うのに驚きました。
淡路島の「うめ丸」で食べたフグと同じように、クエにも「ヒレ酒」や「クエの茶碗蒸し」がありました。
「ヒレ酒」の入れ物には、クエの絵が描かれていましたが、あまりかわいい絵ではありませんでした…。
メインは「クエ鍋」ですが、その前に、揚げたての「クエの皮のカリッと揚げ」が出てきました。
熱々で、サクサクです。旅館の方が、「お酒の肴にぴったりですよ」と出してくれましたが、本当にぴったりで、止まらなくなるほどでした。
「クエと野菜の天ぷら」が出てきた後は、「クエ鍋」です。まず、骨のついているところを入れて、グツグツと炊くと、いいお出汁が出てきました。
その後、お野菜を入れて、お野菜の上にクエを入れて、さっと火が通ったら、薬味入りのポン酢を付けて頂きます。
脂もよくのっていて、コラーゲンたっぷりの身で、どんどん具材がお鍋に入って行きます。
お鍋のあとは、もちろん雑炊です。クエのいいお出汁で、とても美味しかったです。
箸置きがかわいかったので、友人の分も借りて、ツーショットで写真を撮ってみました。
クエのフルコースを堪能した後は、旅館のバスで、道成寺まで送ってもらいました。お腹がいっぱいで、バスで座るのも苦しかったです。
もっと苦しかったのは、バスを降りてからのお寺までの階段です。お酒を飲んでいるのと、お腹がいっぱいなのとで、息が切れました。
道成寺は、701年(大宝元年)に建てられた和歌山県最古のお寺で、安珍と清姫のお話で有名です。
恋する清姫に追いかけられた安珍が、道成寺の鐘の中に逃げ込み、それが見つかって殺されてしまう、今で言う「ストーカー殺人事件」のお話を、「道成寺縁起(重要文化財)」のレプリカを使って、絵とき説法をして下さいました。
ご住職のお話が、とても分かりやすくて面白く、笑いの耐えない説法でした。
この安珍と清姫の物語をもとに、数多くの舞踊が作られて、「道成寺もの」と呼ばれています。
歌舞伎をよく観に行くのですが、この物語を題材にした、「京鹿子娘道成寺」は、違う役者さんで2回見ました。
お寺を1週して、階段を下りると、お土産屋さんが並んでいます。この辺りでは、安珍が隠れた鐘のお饅頭が有名で、大きな看板もありました。
お饅頭以外には、和歌山なので、ミカンや梅干しがたくさん並んでいました。
夕方の4時過ぎになって、御坊を後にします。「スーパーくろしお」に乗って、新大阪経由で神戸に帰ってきました。
電車に乗っている時間が長くて、少し腰が痛くなりましたが、とても楽しい一日になりました。
2007年11月29日(木)