大学構内に、住みつく仔猫
2007年1月のある日、所用があり、ある大学を訪れました。そのとき見たのは、大学に住みつく仔猫です。
以前にも、大学構内に住みつく猫の生活を紹介したことがあります。大学には、生協があるので、残り物の食べ物が入手しやすいようです。
鉄筋コンクリートの校舎の床には、空気孔があります。空気孔は、車のホイールのように、何かでふさがれているのが普通です。それが、何年かすると、空気孔の蓋は取れ、猫が出入りできるような、便利の良い穴が開きます。
それでは、大学の管理者は困るので、ブロックを持ってきて、空気孔を塞ぎます。これでは、猫も床下に入れなくなり、住処がなくなり、困ってしまいます。
軽いブロックなら、なんとか外すことができます。重いブロックだと、かなり知恵がいります。猫は、どのようにして、ブロックを外すのでしょうか?
中側から頭で押し出す方法があります。外側からだと、前足で爪を立てて、引っ張り出す方法があります。それよりも、実は、人間が外してあげる方法が多いのです。
仔猫には、可愛さがあり、仔猫が困っていると、餌を持ってきてあげたりとか、入り口を塞いでいるブロックを外してあげる人が出てきます。こうなれば、仔猫は、ここで安心して生活ができます。
今回の仔猫は、松葉博雄がじっと見つめていると、少し警戒心を出しています。
カメラを持って近づくと、状況を判断して、サッと空気孔の中に逃げ込んで、頭だけ出して、外の様子を伺って、安全を確認しています。
それでもなおかつ、カメラを向けていると、仔猫子は後ずさりをして、少し奥の方に入っていきます。
かなりの時間、待っていましたが、仔猫は出てきませんでした。