年末年始特別企画:2016年4月アクセス数1位:沖縄清明祭(シーミー祭)
沖縄の大きな行事の一つに、
祖先のお墓に、同族と言われうる門中の皆さんが集まって、
料理を持ち寄り、ご先祖様と一緒にお料理を食べ、
お酒を飲んで、踊りを踊る行事があります。
沖縄では、一人ひとりがお墓を立てることを避けて、
同族のお墓に一緒に合祀されています。
この習慣は、一族でお墓を守ることになるので、
一族の結束が固くなります。
清明祭は毎年4月に沖縄の各地で行われています。
こちらの記事は、恩納村前兼久の金城家の清明祭を紹介しています。
シーミー祭、沖縄のシーミー祭ってなんですか? 内地のお墓参りとの違いは何ですか? 沖縄と内地との違いは、一族全員がご先祖様の前に集まって、祖先で礼拝をする文化の違いです。
シーミー祭、沖縄のシーミー祭ってなんですか?
内地のお墓参りとの違いは何ですか?
恩納村前兼久でのシーミー祭では、
こんな具合でシーミー祭が行われています。
春になったら梅や桜の花が咲くように、
夏になったら向日葵の花が咲くように、
沖縄のシーミーの季節が今年もやってきました。
シーミーは、沖縄独特の文化です。
沖縄のお墓は、男系社会の
門中という一族全員で、お墓を守ります。
お墓の中には、一族の沢山の祖先の人達が、
一緒に合祀されています。
内地の墓は、一人一人が墓石を建てられているのに対して、
沖縄のお墓は、大家族制の共同部屋です。
お墓を守る人にとっては、少人数でお墓を守るより、
祖先のルーツが同じ人達が集まって、
一緒になって役割分担をしながら、
一つのお墓を守る方が合理的です。
シーミー祭(清明祭)に参加するため、
大抵の用件はさておいて、何が何でも都合をつけて、
一族の皆が集まるシーミー祭に参加するのが、
門中を構成する人達の任務のようになっています。
従って、シーミー祭は、
皆さんが集まりやすい、日曜日が選ばれます。
シーミー祭の日には、
お墓の前に日差しよけのテントを張って、
一門の人達が各家からご先祖様に
お供えするお料理や、
オードブルを持ち寄って集まります。
儒教の文化から生まれているシーミー祭は、
一門の代表者である家長を中心に、
男席、女席の左右に分かれて席をとり、
家長が全員を代表して、ご先祖様に話しかけるように、
お祈りの言葉を述べ、次にあの世に向けて、
紙のお金を焼いて、気持ちの上で送金をします。
ご先祖様に対する参拝が終ると、
お供えのお料理は参加者全員で、
お墓の前の前庭で車座になっていただきます。
毎年のように、シーミー祭に呼んで頂いているのは、
金城正浩さんが家長を務める恩納村前兼久の金城家です。
ビールを飲みながら、泡盛を飲みながら、
ひとしきりご馳走を頂くと、
団欒が盛り上がって来ます。
前兼久のお墓は、一カ所に固まっているので、
隣近所を見渡すと、
朝日会のメンバーの人達のお墓も直ぐ近くにあります。
段々、隣近所のお墓にご挨拶を兼ねた、
シーミーの梯子が始まります。
この日は、例年、午前中は雨、
お昼頃お天気が回復し、
午後から強い日差しになる事が通例です。
シーミーの日は、どこのお家にもご馳走が用意されていて、
お詣りのために自宅を訪問すると、
お酒とご馳走が振る舞われます。