JR大阪駅ホームから押されて転落した経験があります。
電車のプラットホームから、線路に転落したら、すぐ這い上がらないと、後続車に轢かれてしまいます。 社長ブログ/ 朝食/牛丼/ホームに転落
奥さんに頼まれて、牛丼を作ることになりました。
最近は、世代交代に取り組んでいます。
私が会社にいると、世代交代は現実の問題として受け入れられないので、会社に行かない日を増やしています。
牛丼を作りながら、つい昔のことを思い出しています。
きっかけは、テレビニュースで見た、JR大阪駅でのホームからの転落事件です。
今思い出しても、ぞっとするような体験です。
昔の国鉄の時代に、神戸から大阪まで電車で通勤していました。
JR大阪駅に着くと、通勤ラッシュで、ホームは溢れるほどの人です。
地下鉄御堂筋線に乗り換えるために電車から降りると、人の流れに沿って、ホームをゆっくり歩いていました。
その時、たくさんの先を急ぐ人の勢いで、だんだんとプラットホームの端に追いやられていきました。
さらに人の圧力は続きます。
着ぶくれしていたのか、夏とは違って冬はプラットホームが狭く感じます。
だんだんとおしくらまんじゅうのようにプラットホームから押し出されて、線路に転落してしまいました。
足から落ちたので頭は打っていませんでしたが、
もし頭から落ちていたら気を失って立てなかったかもしれません。
一瞬の間の出来事なので、すぐにプラットホームに戻らなければ、高速電車にひかれると思い、必死で両手をプラットホームに置いて、地面を蹴って飛び上がり、プラットホームに戻ろうとしました。
しかし、プラットホームとレールとの高さは、予想以上に落差があって、すぐには戻れません。
プラットホームには、たくさんの人が、ゆっくりと進行方向に向かって歩いています。
でも、誰も私がホームから転落したことに気が付きません。
頼れるのは、自分の力だけです。
鉄棒の逆上がりをするように、プラットホームに置いた手に力がかかるように、両足を地上に向かって蹴り、何とか這い上がることができました。
もしあの時、這い上がれなかったら、もしあの時、気を失っていたら、もしあの時、プラットホームへ置いた両手を誰かが踏んでいたら….
そう思うと、今の私は存在していないと思います。
若いときに転落したので、這い上がる力も今とは違います。
会社経営におきかえてみると、経営にも落とし穴があり転落することがあるかもしれません。
この時は、力いっぱい底辺を蹴って上に上るように、経営者の力が求められます。
需要規模が大きくなれば、経営者だけの踏ん張りでは、蹴上がることが難しい場合もあります。
この場合は、社員皆で力を合わせて、転落した地点から起き上がり、上昇する気持ちが大切です。
JR大阪駅の転落事故と、自分の転落の経験を重ね合わせ、会社の経営に置き換えて考えているうちに、牛丼が出来上がりました。
奥さんからは、まぁまぁやねぇと、優には届かない、良か可くらいの評価になりました。