ジョンソン・エンド・ジョンソンにお願い。新製品を市場で育てたら、リピートは育てたところに来て欲しいものです。権兵衛が種まきゃ烏がほじくる、になりたくありません。
ジョンソン・エンド・ジョンソンにお願い。新製品を市場で育てたら、リピートは育てたところに来て欲しいものです。「権兵衛が種まきゃ烏がほじくる」とは、人のした仕事を、あとから他の人が壊してゆく。無駄骨を折るたとえの事です。
ジョンソン・エンド・ジョンソンにお願い。新製品を市場で育てたら、リピートは育てたところに来て欲しいものです。
ジョンソン・エンド・ジョンソンの岡﨑裕之さんと山口竜一さんが、新製品の案内に来られました。
商談が弾んでいたので、社長の松葉博雄も同席して、新製品の説明を一緒に聞きました。
新しいレンズは、ワンデーアキュビューモイスト マルチフォーカルです。
瞳孔径の変化に着目した、初めての遠近両用コンタクトレンズだそうです。
一般的に、コンタクトレンズメーカーが新製品を市場に上市したとき、新製品が普及する為に
は、眼科の処方医師と販売店が、メーカーに代わって、新製品をユーザーに説明する立場にあります。
さらに、眼科医師の推奨があれば、ユーザーは、新しいレンズを装用する大きな誘因になります。
コンタクトが初めての方には、コンタクトレンズの取扱説明や、注意事項、ケアの方法などを、
誤使用がないように時間をかけて丁寧に説明しています。
新製品が上市されると、どのメーカーも、初期の推奨とデータ作り、アフターケアは、
眼科と販売店に依存している事になります。
一方、一度処方されたデータを装用するユーザーは、
その後、どこでその新しいレンズをリピートするかどうかは、ユーザーに決定権があります。
メーカーにとっては、一旦新製品がユーザーに選ばれると、
どのようなルートからリピートの注文が来ても自社の出荷量は伸びるので、
販売初期に協力してくれた販売店と眼科に遠慮なく、
注文のあった販売ルートを大切にしていきます。
販売初期に貢献した販売店と眼科にとっては、ユーザーが価格を中心にレンズを選ぶ場合、
ユーザーは、推奨した販売店から離れた、別の販売ルートに移る事になります。
それは、ディスカウンターであったり、インターネット経由のオンラインストアであったり、
データだけを持って行き、同じ物を販売している、箱売りをする販売店を選ぶ事になります。
そうなると、コンタクトレンズの新製品を説明した、
最初の販売店と、提携する眼科からは離れていきます。
権兵衛が種まきゃ烏がほじくる
つまり、一番重要であり、しんどい役を実施したところよりも、
後から価格だけを訴求する販売店が、経費もかからず、店舗も要らず、
従業員教育もいらず、アフターケアの負担もいらない、
責任の軽いところに注文が集まってくるという矛盾した構図になります。
このような現象をことわざで、「権兵衛が種まきゃ烏がほじくる」と言います。
人のした仕事を、あとから他の人が壊してゆく。無駄骨を折るたとえです。
ジョンソン・エンド・ジョンソン社は、自らがオンラインストアを開設して、
インターネットでの販売拡大を目指しています。
ジョンソン・エンド・ジョンソン社は、自社が直接コンタクトレンズユーザーに、
オンラインストアでコンタクトレンズを販売すれば、これまで協力した販売店、
さらに、インターネット流通業者を排除して、
自社が一番強い立場になれる可能性があります。
まぁ、秋の味覚の柿でもどうぞと、柿の皮をむいて、食べやすいように切って、
爪楊枝を刺して、岡﨑裕之さんと山口竜一さんに勧めました。
もし、松葉博雄が柿の生産者だとして、柿の種を植えて育てて、
柿が収獲出来るようになった頃、よそから来た烏や動物が、
柿の実をこっそり奪っていけば、柿を生産する意欲は湧いてきません。
この、権兵衛が種まきゃ烏がほじくるのたとえ話から得られる教訓のように、
新製品を市場で育てたら、リピートは育てたところに来て欲しいものです。
2015年10月27日(火)