神戸を代表する美味しいラーメンは、どこのラーメンでしょうか?
言いたいことを言って正直に生きることと、ぐっと腹に収めて我慢強く生きることと、どちらが幸せになれるのでしょうか? らーめん月太郎
一人で昼食に行くときは、どこに行こうかと考えてしまいます。奥さんと一緒なら、多分行かないお店に、行ってみることにしました。気になっていたのは、生田ロードの南にある、「らーめん月太郎」です。
らーめん月太郎は、生田神社の鳥居と、ミュンヘン大使館のお店がある辺りにあります。
神戸には、神戸を代表するようなラーメンは、その名を聞きません。まだまだ、ラーメンの戦国時代です。
お店に入ったのは、お昼の13時を少し回った時です。12時のお昼のラッシュアワーが終わった時なのか、らーめん月太郎には、お客様がほんの僅かしか居ませんでした。
壁に向かって座るか、テーブル席に座るか、入るときにどっちにしようか、席を目で追っていました。お店の女性の方が、こちらにどうぞと指さしたのは、達磨大師のように壁に向かう席です。
ほとんどお客様の居ないお店で、壁に向かってじっとしているのも、何となく違和感があって、ラーメンが来る前に、独断で席をテーブル席に移りました。
テーブル席の左の壁には、気になる格言が書いてあります。
一日だけ幸せでいたければ、床屋へ行け
一週間だけ幸せでいたければ、車を買え
一ヶ月だけ幸せでいたければ、結婚をしろ
一年だけ幸せでいたければ、家を買え
一生幸せでいたければ、正直に生きろ
チャーシュー麺が出来ました。ラーメンのスープは、あまり多くありません。
豚骨味なので、濃厚なスープです。ラーメンを啜りながら、壁の教訓を読み返しています。
一生幸せでいたければ、正直に生きろ、という格言です。正直という意味を考えます。「間違っていないこと」を「正直」と捉えると、馬鹿な人に「馬鹿」と言ったり、体臭の強い人に、「臭い」と言うことになります。これが、正直とは言えません。
なぜなら、寅さんの映画で、いつも言われていたのは、「それを言っちゃあお終いだ」という言葉です。美味しくない料理でも、最後まで黙って食べる、腹が立ってもぐっと我慢、悪口を言われても言い返さない、こういう教訓も、あったように思います。正直と我慢は、どちらが大切なのか、ラーメンを食べた後も、考えさせられるテーマでした。
2013年10月12日(土)