ジョンソン・エンド・ジョンソン社のデイビッド・R・スミス (David R. Smith) 社長が、神戸に来られました。
ジョンソン・エンド・ジョンソン社の製品を巡って、販売店同士がパイの奪い合いをするような、バリューチェーンの概念の戦略転換をお願いしました。
ジョンソン・エンド・ジョンソンのデイビッド・R・スミス社長の訪問がありました。前回、2011年2月から、2年半振りです。
今回は、松村忠浩営業本部長とご一緒です。
デイビッド R.スミス社長が来られるので、岡﨑裕之さんを通じて、事前にどんな事について意見交換するのか、デイビッド・R・スミス社長の意向をお尋ねしています。
特に、対応すべき問題はありません。この方がいいのです。深刻な問題を抱えて、社長同士が話し合いをするのは、大変重い雰囲気になってしまいます。
今日のデイビッド・R・スミス社長との二回目の会談は、経営戦略のテーマでの話になりました。松葉博雄が予めレジュメを作り、話がテーマから離れないようにしました。
これまで、ジョンソン・エンド・ジョンソンのコンタクトレンズ製品の販売をしている販売店は、同じ製品を扱っているのに、販売店同士がパイの奪い合いをしていました。これでは、ジョンソン・エンド・ジョンソンに対して、販売店のロイヤリティは育ちません。
マイケル・ポーターの言う、バリュー・チェーンの概念では、コストを削って、マージンを最大化する価格競争に陥ってしまいます。これでは、業界の良好な文化は育ちません。
例えば、同じ阪神ファンなら、阪神が勝てば一緒に喜び合います。ファン同士は、阪神が勝つように協力し合います。バリューチェーンでは、協力し合うことが難しくなります。
これに対して、企業同士がお互いが補完関係になる、バリューネットの概念があります。もうそろそろジョンソン・エンド・ジョンソン社も、パイの奪い合いから、パイを大きくする方向に、経営戦略の転換をする時期だと思います。
デイビッド・R・スミス社長は、通訳の方が同時通訳のように、イヤホンを通じて、松葉博雄の話をすぐに伝えてくれているので、深くうなずいていました。
いくつかの提案をデイビッド・R・スミス社長にしました。これは全社的な問題ではないので、デイビッド・R・スミス社長がその気になれば、出来ることです。デイビッド・R・スミス社長は、大変興味を持って、協力を約束してくれました。
デイビッド・R・スミス社長は、日本滞在が6年になります。お箸の使い方も、すっかり上手になっています。
今日の会場は、前回と同じ、センタープラザビル19階の東天紅です。前回と部屋も同じ、景色も同じです。
言葉の壁がなければ、もっともっとデイビッド・R・スミス社長と、冗談を交えて、人生論を語り合いたいところですが、通訳の方が上手に素早く通訳してくれているので、深く理解し合うことが出来ました。
台風27号と28号が東日本へ接近中です。このため、新幹線がまだ動いている内に、東京に帰るそうです。
デイビッド・R・スミス社長との交流は、彼が社長になる前からのお付き合いです。何度かお会いしている内に、お互いに言いたいことがいえる、言いたいことを聞いてくれる、良好な関係になっています。
松葉博雄がデイビッド・R・スミス社長にお願いした事は、1ヶ月もすれば実現できそうです。
どんなお願いなのか、どんな形で出来るのか、結果は社長研究室で紹介します。
デイビッド・R・スミス社長も、松葉博雄の提案に、大変乗り気になって、しっかり考えて頂けるそうです。昼食を挟んで短い時間でしたが、台風で新幹線が止まる前に、急いで東京に戻られました。
2013年10月25日(金)