七草粥は、1月7日の朝の食事です。唐の昔から続く、七草粥を縁起物として、いただいています。

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七草粥は、1月7日の朝の食事です。天平の昔から続く、七草粥を縁起物として、いただいています。

七草粥

唐の時代では、

1月7日には七種菜羹(ななしゅさいのかん)と呼ばれる、

七種類の野菜が入った汁を食べて、

無病息災を願ったと言われています。

日本にはその後の平安時代になって、

この七種菜羹という風習が伝わってきたといわれています。

その結果、七種菜羹と、

元々日本にあった「若菜摘み」という風習が融合し、

七草粥を食べる文化が浸透していきます。

 

春の七草とは

◆芹(せり)

芹には、「新芽がたくさん競り合って育つ」という様子から、

勝負に「競り」勝つという意味合いが込められています。

胃を丈夫にする効果や解熱効果、利尿作用、

整腸作用、食欲増進、血圧降下作用などの

効果があるといわれています。

◆薺(なずな)

薺(なずな)とは、現代でいう「ぺんぺん草」のことです。

薺には「撫でることで汚れを取り除く」

という意味合いが込められています。

解毒作用や利尿作用、止血作用、胃腸障害や

むくみに効果があるといわれています。

◆御形(ごぎょう)

御形とは、現代でいう「母子草(ははこぐさ)」のことです。

これには、仏の体という意味合いが込められています。

咳や痰、のどの痛みに対して効果があるといわれています。

◆繁縷(はこべら)

繁縷(はこべら)は、「はこべ」とも呼ばれています。

これには、「繁栄がはびこる」という意味合いが込められています。

また、昔から腹痛薬として使用されており、

胃炎や歯槽膿漏に効果があるといわれています。

◆仏の座(ほとけのざ)

仏の座(ほとけのざ)は、

子鬼田平子(こおにたびらこ)とも呼ばれています。

葉が地を這うように伸び、

中心から伸びた茎に黄色い花を付けます。

これには、仏の安座という意味合いが込められていますが、

胃の健康を促し、歯痛や食欲増進などの効果があるといわれています。

◆菘(すずな)

菘(すずな)とは、現代でいう蕪(かぶ)のことです。

これには、神を呼ぶ鈴という意味合いが込められています。

菘は、胃腸を整え消化を促進し、しもやけ、

そばかすにも効果があるといわれています。

◆蘿蔔(すずしろ)

蘿蔔(すずしろ)は、現代でいう大根のことです。

これには、「汚れのない清白」

という意味合いが込められており、

美容や風邪に効果があるといわれています。

このような七つの草です。

便利なことに、ちゃんとお店で販売されていました。

奥さんは、この七草セットを用意してくれていました。

出典 京都調理専門学校HP

七草粥の作り方

七草のセットの裏側には、

七草粥の作り方が書かれていました。

少し面倒ですが、手順通りに奥さんが

七草粥を作ってくれました。

七草粥を戴きます

熱々のおかゆなので、陶器の茶碗だと熱くて

持つのも難しいぐらいです。

そこで、塗り物のお椀に入れてくれました。

これなら、熱くありません。

おかゆだけだと、味が 単純なので

一緒にいただくのは、

おととい漬けた白菜の浅漬けです。

昆布をふんだんに使っています。

調味料には、塩、柚子、昆布、みりん、清酒を使いました。

とてもおいしく漬かっています。

七草粥の浅い味に、深みをつけてくれました。

もう一つ,味付が用意されていました。

おかゆに合う、付け合わせと言えば

梅干し、松の葉こんぶ、キュウリの微塵桐漬け、

大根の千枚漬け、ちりめんじゃこです。

唐から伝わってきた、日本的文化を守りながら

無病息災を祈願しての七草粥でした。

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2023年1月7日(土)