七草粥は、1月7日の朝の食事です。唐の昔から続く、七草粥を縁起物として、いただいています。
投稿No:9605
七草粥は、1月7日の朝の食事です。天平の昔から続く、七草粥を縁起物として、いただいています。
七草粥
唐の時代では、
1月7日には七種菜羹(ななしゅさいのかん)と呼ばれる、
七種類の野菜が入った汁を食べて、
無病息災を願ったと言われています。
日本にはその後の平安時代になって、
この七種菜羹という風習が伝わってきたといわれています。
その結果、七種菜羹と、
元々日本にあった「若菜摘み」という風習が融合し、
七草粥を食べる文化が浸透していきます。
春の七草とは
◆芹(せり)
芹には、「新芽がたくさん競り合って育つ」という様子から、
勝負に「競り」勝つという意味合いが込められています。
胃を丈夫にする効果や解熱効果、利尿作用、
整腸作用、食欲増進、血圧降下作用などの
効果があるといわれています。
◆薺(なずな)
薺(なずな)とは、現代でいう「ぺんぺん草」のことです。
薺には「撫でることで汚れを取り除く」
という意味合いが込められています。
解毒作用や利尿作用、止血作用、胃腸障害や
むくみに効果があるといわれています。
◆御形(ごぎょう)
御形とは、現代でいう「母子草(ははこぐさ)」のことです。
これには、仏の体という意味合いが込められています。
咳や痰、のどの痛みに対して効果があるといわれています。
◆繁縷(はこべら)
繁縷(はこべら)は、「はこべ」とも呼ばれています。
これには、「繁栄がはびこる」という意味合いが込められています。
また、昔から腹痛薬として使用されており、
胃炎や歯槽膿漏に効果があるといわれています。
◆仏の座(ほとけのざ)
仏の座(ほとけのざ)は、
子鬼田平子(こおにたびらこ)とも呼ばれています。
葉が地を這うように伸び、
中心から伸びた茎に黄色い花を付けます。
これには、仏の安座という意味合いが込められていますが、
胃の健康を促し、歯痛や食欲増進などの効果があるといわれています。
◆菘(すずな)
菘(すずな)とは、現代でいう蕪(かぶ)のことです。
これには、神を呼ぶ鈴という意味合いが込められています。
菘は、胃腸を整え消化を促進し、しもやけ、
そばかすにも効果があるといわれています。
◆蘿蔔(すずしろ)
蘿蔔(すずしろ)は、現代でいう大根のことです。
これには、「汚れのない清白」
という意味合いが込められており、
美容や風邪に効果があるといわれています。
このような七つの草です。
便利なことに、ちゃんとお店で販売されていました。
奥さんは、この七草セットを用意してくれていました。
出典 京都調理専門学校HP
七草粥の作り方
七草のセットの裏側には、
七草粥の作り方が書かれていました。
少し面倒ですが、手順通りに奥さんが
七草粥を作ってくれました。
七草粥を戴きます
熱々のおかゆなので、陶器の茶碗だと熱くて
持つのも難しいぐらいです。
そこで、塗り物のお椀に入れてくれました。
これなら、熱くありません。
おかゆだけだと、味が 単純なので
一緒にいただくのは、
おととい漬けた白菜の浅漬けです。
昆布をふんだんに使っています。
調味料には、塩、柚子、昆布、みりん、清酒を使いました。
とてもおいしく漬かっています。
七草粥の浅い味に、深みをつけてくれました。
もう一つ,味付が用意されていました。
おかゆに合う、付け合わせと言えば
梅干し、松の葉こんぶ、キュウリの微塵桐漬け、
大根の千枚漬け、ちりめんじゃこです。
唐から伝わってきた、日本的文化を守りながら
無病息災を祈願しての七草粥でした。
2023年1月7日(土)