『アキュビューストア表参道』は、コンタクトレンズの商品性の追求です。社長ブログ神戸

『アキュビューストア表参道』のカラコンを装用したコスメティック効果の疑似体験は、コンタクトレンズの高度管理医療機器としての医療性に問題はないのでしょうか? 社長ブログ神戸/コンタクトレンズブログ/ジョンソン・エンド・ジョンソン

コンタクトレンズは、二つの特性を持っています。

一つは、厚生労働省が指定する、高度管理医療機器としての、医療性の特性です。

もう一つは、公正取引員会が監視する、自由競争を促す営利性のある商品性です。

この医療性と営利性は、一つのコンタクトレンズに二つの特性を含み、お互いが矛盾する特性でもあります。

コンタクトレンズの処方を受けるのは、医療機関の眼科であり、眼科の受診時には、国民の税金である、健康保険医療報酬が適用されます。

ジョンソン・エンド・ジョンソン社は、

2015年に入りコンタクトレンズの医療性の確保のため、

インターネット経由の医療性を外れた購入ルートを眼科ルートに戻そうと、

コンタクトレンズユーザーの『目の健康』の為に眼科受診を受けるよう、会社全体の取り組みを強めています。

2015年10月1日付、日本経済新聞の記事では、コンタクトレンズの医療性の推進に矛盾するような記事がありました。

それは、カラコン(カラーコンタクトレンズ)の装着写真で疑似体験が出来るという内容の記事です。

カラコンは、本来の視力矯正を目的とした高度管理医療機器の概念から、やや逸脱した概念となります。

そのカラコンを、ブランド発信拠点を『アキュビューストア表参道』に開き、来店者にカラーコンタクトレンズを着けた姿をパソコン上で疑似体験し、カラコンの販促をしようとしています。

これは、ジョンソン・エンド・ジョンソン社が、取引先に対して勧めているパートナーシップ・プログラムで説明してきた安全性に対する考えに、疑問を感じる内容です。

つまり片方では高度管理医療機器としてのコンタクトレンズの特性を重視していると説明しながら、

もう一方では直営店を開き、カラーコンタクトレンズをコモディティー化、コスメティック化しようとしているように思えます。

このような、コンタクトレンズの特性が二つあることを十分に理解していない一般ユーザーの方には、コンタクトレンズは、おしゃれ目的のどこでも買える日用品や雑貨品のような理解に陥れる心配があります。

2015年10月2日(金)