神戸北野町 異人館 風見鶏の館 元住人、ゴッドフリート・トーマスさんの娘のエルザさん、お里帰り
神戸北野異人館風見鶏の館の元住人の、ゴッドフリート・トーマスさんの娘のエルザさんは、風見鶏の館にお里帰りをしています。 プラトン装飾美術館 神戸開港の頃は、北野の風見鶏の館から、神戸の港に浮かぶ船が、一望出来ていました。
神戸北野異人館 風見鶏の館の元住人の、ゴッドフリート・トーマスさんの娘のエルザさん
神戸北野・山本地区の異人館通りに来ています。
風見鶏の館に入ります。
1978年1月に「旧トーマス住宅」の名称で
国の重要文化財に指定されました。
同年、神戸中華同文学校学生寮となっていたこの建物を、
神戸市が文化事業の一環として買い上げ、
整備した後に一般公開を行いました。
風見鶏の館は、国指定重要文化財で、
正式名は「旧トーマス住宅」です。
建築主は、ゴッドフリート・トーマス、
木造2階建てで外壁は煉瓦張り、
敷地面積は607.30平方メートルのお屋敷です。
ゴッドフリート・トーマスさんは、ドイツ人の貿易商で、
神戸に自邸としてこの住宅を建てました。
明治24年頃の建造で、現在の所有者は、神戸市になっています。
風見鶏は、その名の通り、
風向きを知る役目をもっていますが、
雄鶏は警戒心が強いことから、魔除けの意味や、
また、キリスト教の教勢を
発展させる効果があるといわれてきました。
若き日のトーマス夫妻と、
一人娘のエルゼさんの写真です。
明治初期の神戸港の様子です。
当時は、民家のほとんどが、
海辺の中央と西にあって、居留地になる辺りは
砂浜だったことが分かります。
生田神社の北側に、
北野村(現 北野町)が描かれています。
当時の北野村には、200人が住んでいたようです。
神戸港開港の様子が、
海外の新聞(ロンドンニュース)に載っていました
着物と洋装の入り交じった、
華やかな港の様子です。
1868年10月に関門が解かれ、
大勢の人が、居留地や雑居地に繰り出し、
新しい時代の到来を喜び、
その息吹に触れようとして
賑わっている様子が描かれています。
その賑わいの中に、弁髪(べんぱつ)の中国人が見られます。
彼らは通訳として来日し、
今日の南京町の基をつくりました。
トーマス家では1914年(大正3年)、
一人娘のエルゼ・トーマスをドイツ
本国の上級学校に進学させるために、
休暇を兼ねて一家三人でドイツへ一時
帰国中に突然勃発した、
日独戦争(第一次世界大戦)により、
日独が戦争状態に陥り、
結果、一家は神戸の自邸への
帰還ができなくなるという悲劇が起きました。
エルゼさん 4歳頃
トーマス家では、館は敵性資産として
没収されたと伝えられていたが、
登記簿上では、戦争中に、売買された形にされています。
エルゼさん 10~12歳頃
近年、神戸市が風見鶏の館を文化財に指定したとき、
この事が、ドイツにも新聞記事で紹介され、
それを見たエルゼさんは、とても懐かしくなって、
神戸市に連絡をとり、そこから、
エルゼさんが神戸に招待され、半世紀以上
も経って、初めてお里帰りが出来た、
というお話を聞きました。
エルゼさん 80歳
笑顔溢れるエルゼさん かつての我が家の前にて
1977年10月から放送が始まった
NHK連続テレビ小説「風見鶏」で全国的に
知名度が上がり、北野町山本通周辺にある
異人館群のシンボル的存在である
この建物の文化財としての価値にも
注目が集まるに至りました。
ただし、異人館風見鶏の館の住人だった
トーマス家の歴史とテレビドラマ
「風見鶏」のストーリーは全く関係がなく、
ドラマの時代設定自体が、
トーマス家の在日時期とは異なるため、
ドラマのモデルではありません。(ウィキペディアより)
南向きのテラスは、建設当時には、
防寒用の窓枠が無かったそうですが、
後から付けられたそうです。
今は、北野町から、神戸の港までは、
建物が建て込んでいて、途中には高い
建物もあって、海辺まで見渡せませんが、
建設当初は、このテラスから、
船が浮かぶ海まで一望出来ていたそうです。
次は、すぐ隣の、国指定重要文化財の、
萌黄の館(小林家住宅・旧シャープ邸)です。
萌黄の館(小林家住宅・旧シャープ邸)は、
木造二階建て、下見板張りの異
人館で、二つの異なった形の
ベイ・ウインドー(張り出し窓)をはじめ、
アラベスク風模様が施された階段、
重厚なマントルピースなど、贅沢な意匠
が随所に見られます。
開放的な二階のベランダからは、
神戸の市街地が一望できます。
萌黄の館の、ベランダで、写真撮影です。
風見鶏の館と萌黄の館から、東側へ少し移動して、
プラトン装飾美術館
プラトン装飾美術館には、
イタリアを中心とした欧州の家具、調度、絵画、
彫刻、工芸品などの、本物(16世紀~19世紀)の、
装飾性の高い骨董美術品が、
部屋毎に展示されています。
この建物の中に、ルソーやミレー、
コクトーの絵画、ロダンの彫刻、他にも
楽器や食器、調度品など、欧州の優れた古美術、
骨董品が、ぎゅっと凝縮されて収まっています。
この施設は、入場料が700円で、少し高いと思いましたが、
建物の中まで、全部見せてくれます。
プールサイドでは有料で、お茶を飲むことができます。
家を建てる時は、こんなプールが欲しいなと、
奥さんに言うと、誰がプール
の掃除をするの?誰が、プールサイドの掃除をするの?と、
たちまち現実に引き戻されます。
ダイニングルーム
ゲストとお食事する大切な部屋で、
イタリアの彫刻家V・エモーヌ作の
ルネッサンス様式の家具や、暖炉の一式が配置され、この
お屋敷の中でも最も豪華なお部屋とされています。
ここでは今のオーナーが、お客様を招いて、この食器類を使って、
パーティをすることもあるようです。
一巡した後は、12時をまわったので、北野町から、
北野坂を下りていき、三宮に向かいます。
昼食は、水車のあるお蕎麦の、正家で頂きました。
神戸を会場とした、同期会なので、
友人と一緒に幹事役を全う出来て、良かったです。
2015年5月10日(日)