梅や桜の花に 虫が来なければ実がならず、うちの娘に悪い虫がついては困るなぁと、矛盾する心情です。男親の心情は、梅や桜のような美しい娘を持つ心情です。

梅や桜に虫が来なければ実がならず、うちの娘に悪い虫がついては困るなぁと、矛盾する心情です。 淡路で花見

梅や桜に虫が来なければ実がならず

桜の花が咲く頃ですが、淡路の庭の梅が咲きました。

満開です。

梅と桜が同じ時期に咲くのは、冬の終わりと、

春の始まりが、同時に来たような気分です。

桜を求めて淡路島をドライブしています。

3月27日(木)の定休日のお天気は快晴です。

一日でも早く桜が咲く姿が見たいと、

淡路島の早咲きの桜を探しています。

松葉博雄は、車の正面と右側を担当です。

奧さんは、正面と左側の景色の中から、

早咲きの桜を見つける担当です。

心当たりのある場所へ行ってみましたが、

まだ3月27日では、蕾がやっと膨らんだばかりのようです。

諦めてかけている時、

いざなぎ神社に導かれて、

一宮のいざなぎ神社になんとなくハンドルが向き、

神社に向かって左側の方向に道を変えたとき、ありました。

沢山の桜の木の中で、

一本の桜の木だけが満開のような、花盛りです。

花が咲いている桜の木の側に来るまで近づいて、

駐車場に車を入れて、桜の木の側まで歩いて行って、

本当に桜の木かどうか確かめてみました。

この時期、桜によく似たアーモンドという木の花が、

桜より一足先に咲くからです。

これは大和撫子の桜なのか、

はたまたアーモンドの花か、側で確かめてみました。

桜並木の中で、一本だけが満開で、

他の桜の木は蕾がやっとついたばかりですから、

疑うのも当然です。

昔読んだ童話に、

「みにくいアヒルの子」という童話がありました。

あひるの子と思っていたら、

実はあひるの中に混じった白鳥の子だった話です。

この満開の桜の木も、

桜の並木に混じった、アーモンドかもしれません。

側に寄って、花びらに鼻を寄せて匂ってみます。

ややほんのりと桜の香りがします。

桜の特徴を全て備えていて、

どうやら本当の桜のようです。

近隣の桜は、一輪たりとも咲いていないほど、蕾かたしの状態です。

奧さんと、桜かアーモンドか、

二人で議論しても確信が持てませんでした。

しかし、帰ってから写真をもう一度見てみると、

やはり桜のようです。

いざなぎ神社の近くの駐車場に咲く一本の桜は、

他の桜に比べて一週間ほど早咲きのようです。

早咲きの桜を見つけて、探し歩いて良かったと、

奧さんと二人で満足です。

なんだか普通の飲食店に入ったのに、

とびっきり美味しい料理に偶然であったときのような喜びです。

淡路島の3月末は、まだ水仙が残っていたり、

スイートピーと同じような

豆科植物の絹さやえんどうの蔓が伸びて花が咲き、

サヤエンドウが膨らんでいる時季です。

桜を見た近くの畑には、

玉ねぎが一列にぎっしりと植えられていました。

こんなに玉ねぎを密集させて植えても大丈夫なのかなぁ?

と思うほどの密集です。

まるで、ダニが皮膚を噛んで、

ミシンの目のような点線をつけたような、

玉ねぎの植え方です。

淡路の3月には、

椿やサザンカの花もまだ残っています。

椿の花は首から落ちるので、

仏壇にお供えするには、

不吉で向かないと言われていますが、

椿の花もたくさん種類があって、

お供えしたくなります。

周りを歩くと、野辺の道には、

ヒヤシンスや、ラッパ水仙が、

つい見逃しそうな隅の方に、控えめに咲いています。

桜だけが今か今かと、花が咲く日を待ち焦がれていますが、

野辺の畦道にも、桜に負けず、

沢山の春を告げる花が咲いている事に気がつきます。

背丈の低い花は、人の目線に触れることが少ないので、

しゃがんで花の目線に背を低くすれば、

花も正面に見えて、

にっこり笑ってくれているように感じました。

夜になるとライトアップをして、

庭の梅を愛でながら、

アサヒスーパードライを飲んでいます。

やや寒い夜ですが、照明を当てた梅は、

桜の花よりは、気恥ずかしそうな、

内向きな性格の美人のように、感じます。

梅の花を見て感じる事は、美しい娘に、

虫が来なければ、実がならず、娘に虫が付いたら、

困るなぁと、矛盾するお父さんの気持ちです。

2014年3月27日(木)