商品を売ろうとするよりも、担当者を売ろうとする姿勢が大切です。

取引先の経営者が年末挨拶に来られ、人と人の繋がりがあれば、安売り店があっても、お客様は全部価格重視ではないですよと、経験談を話してくれました。

取引先の専務さんが年末の挨拶に来ました。この専務さんは、「ビジネスは商品で売るのではなくて、お客様と従業員との、心の結びつきによって売れる」、という考えを持っている方です。その為に、人と人との繋がりをとても大切にした考えを、いつも教えてくれています。

年末の挨拶ですから、研修会や講演会と違って、ごく手短に、こうすればお客様との関係性が深まるという、具体的な事例や、あるいはこれまでに使った資料及び、参考文献などを持って来てくれました。

松葉博雄が、1人だけで聞くにはもったいない、とても良い話だったので、何人かの社員にも聞いてもらうことにしました。

全ての社員が聞ければ良かったのですが、営業中だったので、手の空いている人や、聞いた方が良いと思った社員を急遽呼んで、専務さんの話を聞かせてもらいました。

松葉博雄と考えが似ているところは、商品を売ろうとすると、そうはいかないという買い手の抵抗もあり、なかなか売るのが難しかったり、他店との価格競争が起きてしまいますが、担当者の心構えによって、お客様と親しい関係を作ることで、自分のキャラクターや、人間性を売るという姿勢に変えると、人との繋がりが強くなるというところです。

このような考え方は、One to Oneマーケティングや、リレーションマーケティングに繋がる考えです。しかし経営者や研究者がそれを分かっていても、実際に現場でお客様と接する担当者が、その意味や重要性、あるいはその効果を信じなければ、なかなか実行できるものではありません。

なぜなら、お客様が良いと思って、そしてまた来て頂ける、そのお友達に勧めてもらえるというのは、そこに長い時間の差があるからです。

今したことが、すぐ効果が現れる、試合のような形であれば、今のが良かった、悪かったということが分かります。しかし、数ヶ月、あるいは数年先の結果を、今していることで判断するということは、とても難しいということがわかります。

ビジネスに、これが良いという絶対唯一の方法はありません。しかし、結果はあります。それは、リピートが頂けるか、あるいは紹介をして頂けるか、この2つで結果が出てきます。

もちろんそれは、売り上げや来店人数、あるいは収益性というかたちで出てきます。

2013年12月10日(火)