40代から始まる眼の衰えに、シニアビジョンで対応する勉強会です。
40代から始まる眼の衰えに、シニアビジョンで対応する勉強会です。いつまでも若く、アンチエイジングへの取り組みです。
40代から始まる眼の衰えに、
近用メガネをかけるのは、
いつまでも若くと願う気持ちに逆行します。
遠近両用レンズで、アンチエイジングへ取り組みます。
社会学者のP.F.ドラッカー先生は、
『すでに起こった未来』においていわく、
現在起きている事は、すでに未来に繋がろうとしています。
コンタクトレンズ業界にあっても、
人口比率を見れば、近い将来、
近用のシニアビジョン対応が求められる事が分かります。
総人口に占める40歳以上の比率は、
2010年には56.5%にも及んでいます。
いずれのコンタクトレンズメーカーも、
かなり以前からシニアビジョンの対応を模索してきました。
ハードレンズの時代、ソフトレンズの時代、
そして使い捨てレンズの時代へと経過していくなかで、
使い捨てレンズでのシニアビジョン対応を図っています。
いずれのメーカーも、
決定的な優れたシニアビジョン対応の
製品開発に至っていません。
どのメーカーが先にゴールに辿り着くか、
製品開発競争が続いています。
今日の講師は、
メニコンの教育研修部
テクニカルインストラクター 田中弘和さんです。
メニコンが取り組んでいる新しいレンズの研修担当者です。
全国に先駆けて、
さんプラザコンタクトレンズで初めて研修会を行うそうです。
最近の市場調査では、
遠近両用レンズの市場規模は87億円で、
そのうち酸素透過性ハードレンズが44%、
2WEEKタイプが37%、
1dayタイプが14%と報告されています。
40代から始まり、50代になると必要性を感じる、
近くが見えにくいという見え方の問題を、
若い検査員が理解するためには、
その人がどんな具合に見えているか、
シニア層の見え方や生活スタイルを確認する必要があります。
若い人であれば、近視がどんな見え方で、
どうすれば見え方が改善されるか、体験しています。
それを時計の針を10年20年進めて、
こんなふうな見え方になると、
共通の認識が求められます。
今の30代や40代のコンタクトレンズユーザーが、
10年後にはシニア世代に移行して、
コンタクトレンズの需要も、
遠近両用の需要が見込まれます。
その時になって相談に乗るよりも、
今の屈折力が十分な時代から、
将来を見越した屈折変化のアドバイスを心掛ける事で、
ユーザーの信頼感が得られます。
今直ぐにどうのこうのするのではなくて、
いつか30代の人が40代になったとき、
そういえばこんなアドバイスを
してもらってたなぁと思い出して頂ければ、
シニアビジョンの相談に来られる可能性が高まります。
一般にコンタクトレンズユーザーは、
男性が35%、女性が65%と言われています。
そうなると、シニアビジョンのユーザー比も、
女性が高くなります。
いつまでも若くとアンチエイジングが叫ばれている現代では、
近くが見えにくいという見え方の問題を、
いかにも歳をとったと見た目にわかる老眼鏡よりも、
コンタクトレンズでカバーしようとする時代が、
すぐ間近にやってきます。
その日に備えて、
今日の勉強会が有益な効果が出る事を期待します。
2013年2月4日(月)