顧客満足と従業員満足の狭間で 社員の離職が連続 就職氷河期時代【社長経営学】シリーズ37
投稿No:9836
顧客満足と従業員満足の狭間で 就職氷河期時代 【社長経営学】シリーズ37
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98年は震災後4年目です。
顧客は増えて待ち時間が長くなっていました。
その改善対策として、
1月に受付時間の変更を検討しました。
それまで午後1時から3時までは受付を休止し、
社員の休憩と午後の開店準備に充てていました。
午後からの開始時間を2時に早めるように店長に
相談したところ、猛烈な反対を受けました。
その理由は、休み時間が60分
取れなくなるのではないかと思う不安でした。
何度も店長と激論の末、午後の開始時間を
早めることを認めさせたのですが、
しこりは残りました。
眼科は、院長一人の診療体制では、
激務となり身体が持ちません。
代診の眼科医師を探して2診体制とすることを、
院長に認めてもらいました。
これで、幾分かは
待ち時間短縮に繋がりました。
店長のしこりは、待遇改善という
欲求で現れてきました。社員の不満を
聞くためのミーティングを何度か行い、
できることから受け入れたので、
不満は一旦鎮まりました。
落ち着いていた社員の離職が
連続して起きてきました。
復興に協力してくれた社員の
入れ替わりが始まったのです。
男子社員の1人はマルチ商法の勧誘員に転身、
女子社員の何人かは結婚退職です。
就職氷河期
バブル崩壊後の93年から05年ごろは、
就職状況は氷河期と言われるほど
悪化していました。
我が社でも採用募集をすると、
たくさんの応募がありました。
98年に採用活動を積極的に行った結果、
多くの社員を採用できました。
新規採用の社員たちと親睦を図るために、
6月に兵庫県上月町の
上月リバーサイドタウンクラブハウスに宿泊し、
男子4人と女子2人が参加する
蛍鑑賞会「蛍の夕べ」を行いました。
真っ暗な暗闇に、
「命のともし火」のように、
ゆっくりと舞い飛ぶ蛍を見て、
みなさんと感動しました。
後日、蛍鑑賞がきっかけになって、
参加した男女の社員同士から
ロマンスも生まれたことを知りました。
恋のきっかけは、どこにあるのやら、
おもしろいことでした。