氷上町清住のコスモス畑 その2
「やすら樹」で昼食をとったあと、すぐ近くの達身寺の境内にある駐車場兼土地の人の経営する売店に寄りました。丹波といえば、丹波黒豆です。
これを枝豆として売っています。一束500円です。JRの売店では、1200円で売っていました。二束購入しました。これを茹でてビールのおつまみにします。他にもないかと見てみると、椎茸を売っていました。
椎茸は、100円です。これも二つ購入しました。もっとないかと見回すと、野菜の代わりに柿を売っていました。
「しぶがき売ります」と書いている看板が目に入ります。売っているおばさんに、「これ、渋柿でも買う人いるんですか?」と尋ねてみると、「渋柿のヘタに焼酎をつけておくと一週間もすると、甘くなるんです」とのことでした。
渋柿をあわせをすると甘柿に1週間でなりますと言われても、それはどんな具合にするのか、買った人が自分でするのか、疑問に思っていました。
おばさんの実演があり、実に簡単に処理をしています。焼酎の「いいちこ」を皿に入れ、渋柿のヘタを皿の焼酎に漬けるだけでいいようでした。 これなら簡単、誰でもできる処理方法です。お店の看板は、孫の小学生が書いたそうです。ばあちゃんの柿が売れるようにと、孫が心配して書いてくれたそうです。
よっぽど私より上手な絵が描かれていました。
この売店で、うちの奥さんは減量中にも関わらず、お汁粉を注文し食べていました。丹波は小豆も良いようです。この小豆で作ったお汁粉にお餅を入れて、ぜんざいにしています。私は、ぜんざいの代わりにコーヒーを注文しました。のどかな田園の風景を見ながら、一杯250円のコーヒーを、野点の気分でゆっくりと飲みました。
このあと、お寺にお参りです。
今日の空は澄み渡り、きれいでした。
このお寺は、木彫仏像の原郷と言われています。
拝観料300円を払って、掘り出された埋蔵物となっていた木彫の仏像が並んでいる蔵に入りました。
この達身寺の謎はたくさんの仏像がここから出土していることです。きっとここに工房があったのではないかとの推測になっています。
これらの仏像の特徴は、達身寺様式といわれ、仏像のお腹がかなり太っていて、大きな太鼓腹になっています。
これがここら辺りから出土した仏像の特徴ですよと、案内の方から聞きました。
堂内での撮影は禁止なので、外から正面の阿弥陀如来坐像を撮りました。
このあたりの豊富なその大きな木を使って、たくさんの寄木造をしている、その途中で止まったものもあるそうです。
これは明智光秀が丹波攻めをした時に、その焼き討ちを恐れて地中に隠したのではないかという説もあります。
蔵から見た本堂の屋根には、苔が生し、少し傾きつつある夕陽を浴びて、奈良の古寺を散歩しているような雰囲気になりました。もし、注文できるなら、ここら辺りで鐘の音がゴーンと鳴り、私の手元には甘い柿が皮を剥いて用意していて、柿を食べながら鐘の音を聞くと一句浮かんで、『柿食えば 鐘が鳴くなり 達身寺』と、決まるのですが…
お寺を参拝した後は、付近の農家を歩いてみました。周りにはコスモスの花が咲いて、素晴らしい秋日和でした。