浜下り:浜下りは、恩納村の冨着ビーチ沖で、潮干狩りを3時間すると、バケツ何杯もの巻き貝(テラジャー)が収穫出来ました。地元の漁業権を持っている人と一緒なので、松葉博雄も密漁ではない、潮干狩りが出来ました 第107回沖縄訪問(5)
【浜下り:浜下りは、シーミ祭と同じ頃にあります。 その5】
浜下り:浜下りは、船に乗って、リーフの、潮が引いた、歩ける場所に上陸します。
おばさん2人は、子供の頃から、潮干狩りをしているので、リーフに上がると、慣れたものです。
手には、岩の隙間に潜んだ貝や獲物をえぐり出す、小さな熊手のような工具を持っています。
松葉博雄も冨着勝弘さん、石川満さんに続いて、シュノーケリングを付けて、海に潜って、テラジャーを獲ることになります。
水温は、23度~25度ぐらいでしょうか?
少し肌寒い感じがしますが、潜って一生懸命に貝を獲っている間は、寒さは分かりません。
干潮に向かって、潮は相当引いています。
船の底が珊瑚礁で擦らないように、少し水深がある場所に、碇を下ろし、船が流されないように、固定させて、船の周りを中心に潮の引いた海底を見てまわります。
珊瑚礁は、ほとんど絶滅しています。
まだ地球環境保護という考え方が、浸透する前に、どんどん土地開発が進み、生活排水が直接海に流れ込み、そして、近年の水温の上昇により、珊瑚は白化現象を起し、ほとんど死滅してしまいました。
珊瑚礁があれば、小さな魚が生まれ、小さな魚を目当てに中ぐらいの魚や、大きな魚が集まって来ます。
それが生態系を作っていくのですが、魚の住処となる珊瑚礁がなければ、生態系は成り立っていません。
さて、随分二人とも獲っています。
松葉博雄は、貝を獲るよりもシュノーケリングで水中をウォッチングすることを中心にしています。
今回は、水中カメラを用意していなかったので、写真は撮れていません。
珊瑚礁の岩は、幾重にも重なっていて、上の部分の珊瑚をひっくり返すと、下の方に隠れていた小魚や、見たこともないような生き物が現れてきます。
あちらこちらで岩をめくっては、珍しい魚や微生物を見てまわりました。
およそ3時間ぐらいシュノーケリングをしながら、海の底を見てまわり、海遊びをして、そろそろ船に引き上げます。
3人の中で、一番たくさん巻き貝を収穫出来ていたのは、石川満さんでした。石川満さんは、建設会社の社長なので、得意先の方に獲れた新鮮な貝を差し上げるそうです。
船は元来た道を通って、途中、冨着ビーチでおばさん2人を船から下ろして、その後、冨着勝弘さんと石川満さんは、もずくを獲ります。
もずくは、春に一度収穫した後、根っこの部分からまた芽が出ているので、伸びきったもずくに比べると、少し短くなっています。
冨着ビーチの開発規制は、現在では、環境保護のために、生活排水を海に直接流すようなことはしていません。だから、水が綺麗です。
冨着ビーチで天然もずくを採った後、前兼久港に帰って、水道水を掛けて潮水を流して体を洗って、しばし休憩と団欒です。
松葉博雄が獲ったテラジャーは、金城千賀子さんに届けました。
ホテルに帰って、しばし休憩です。
2009年4月10日(金)