恩納村の潮干狩り 恩納干し「浜下り(はまおり)」は、旧暦3月3日に忽然と海が陸になり、海の底からたくさんの生物が浮き出てきます。恩納村の潮干狩り「恩納干し」では、海の底からたくさんの生物が浮き出てきます。 第85回沖縄訪問(15)
恩納村の潮干狩り 恩納干し「浜下り(はまおり)」は、旧暦3月3日に忽然と海が陸になり、海の底からたくさんの生物が浮き出てきます。
【沖縄の伝統行事と伝統的文化に触れて、ますます沖縄の心が好きになりました その15】
恩納村の潮干狩り 恩納干しは、旧暦3月3日
お昼過ぎ、潮干狩りが出来る珊瑚礁が水面から現れた場所に着いたものの、
潮干狩りとは、何を、どうやって獲っていいのかが分かりません。
保護色やらで隠れていて、どこに何があるのか、ひっくり返してみないと分からず、
目が慣れないと、なかなか獲物の発見が難しいのです。
潮はどんどん引いていきます。
12時半を過ぎて、1時になろうかというときには、もうすっかり潮は引いて、
珊瑚の岩が空気に触れるところまで来ています。
前兼久や、冨着のリーフは、以前はテーブル珊瑚が生い茂っていたようですが、
最近は、いろいろな環境汚染で、テーブル珊瑚の群生が、死滅してしまっています。
しかし、その中で、テーブル珊瑚の新しい芽が出ていることが、確認できました。
テーブル珊瑚に成長しそうな、小さな芽が出ています。
これらが大きくなってくれば、昔の珊瑚礁が復活します。
しかし、何年も掛かると思います。白い柔らかい珊瑚もいっぱい見えています。
たくさんの珊瑚の写真を撮っていきます。とても綺麗ですね。
午後の1時を過ぎて、少しずつ、潮干狩りの状況が出来たので、
今日の獲物を求めて、探してみます。
主に、貝とか、ウニを獲ることになります。
珊瑚はたくさん生えていることが確認できました。
変わった動物、変わった貝、変わった軟体動物を見つけました。
海藻類も綺麗です。
たくさんの水溜りを見ていると、だんだん目が慣れてきて、隠れているウニの見つけ方が分かってきました。ウニをいっぱい獲りました。
ウニは、海草を身にまとって、保護色になっています。
恩納村や前兼久の周辺に広がるリーフは、
ほとんどが水面に浮き上がってきました。
外洋からは、大きな波が押し寄せて来ています。
金城正浩さんの船は、もう歩いていけそうなところまで、
潮が引いてきていました。
せっかく獲ったのだから、ウニを割って食べてみましょう。
ウニを割って、食べてみたところ、
あまり身入れが良くないことが分かりました。
まだ十分に卵が大きくなっていない状況です。
ナマコもたくさん獲れました。ところが、入れ物を持って来ていなかったので、
持って歩く訳にもいかず、とりあえず一ヶ所に固めて、集めておきました。
水中カメラがあれば、浅いところに茂っている綺麗な藻や、
タイトプールに残った小魚の写真を撮りたいところですが、
あいにく、水中カメラは故障中です。
ウニが周りの藻をトゲトゲの外側にまとって、まるで、ひとつの海草の塊のように、カモフラージュしている写真を撮りました。
ナマコのような、ウミウシのような、綺麗な軟体動物が、
白い糸こんにゃくのような細い糸を何本も出していました。
ちょっと触ってみると、白い糸は、広がり、手に付くと、ネバネバとして、取れません。
えらいものに触ってしまったと、驚きました。
敵が来ると、このように防御のために、糸を出すようです。
いつの間にか、潮干狩りに夢中になっていると、時刻は3時ごろになったので、
そろそろお昼ごはんの時間です。
2007年4月19日(木)