牡丹鍋の味付けは、味噌が命です。
牡丹鍋の味付けに、真南条営農組合の黒豆の味噌を使いました。
四国の香川から、2017年の冬にも、猪肉が届きました。
富田さんは山に入って、イノシシの罠を仕掛けて、イノシシを捕獲しています。
冬のイノシシは、牡丹鍋と言われるように、肉と脂肪が混ざりあって、お皿に盛りつけると、牡丹の花が咲いたように鮮やかです。
奥さんと私の二人では、とても食べきれません。
そこで、家族のために、牡丹鍋の味付けを私がして、出来上がった牡丹鍋を差し上げることにしました。
味付けは味噌を使います。
できることなら、丹波篠山の大宮の味噌を使うと良いのですが、今回はあり合わせの味噌を使います。
一つは、真南条営農組合が作った黒味噌と、もう一つはイカリで買ったこうじ味噌を合わせます。
黒味噌は予想以上に辛口で、味見をしてみると、とても辛いことに気が付きました。
そこで対策として、奥さんにお願いして、淡路島の玉ねぎを切ってもらい、玉ねぎの甘さで味噌の辛さを中和することにしました。
砂糖とみりんも入れました。
これで、舌をさすような黒みその辛さは薄まりました。
猪肉は、においがあるので、それをカバーするためには、山椒の粉を使いますが、これもありませんでした。
代わりに、お酒を多めに入れて、お酒で猪肉の匂いを中和しました。
しし肉は、長く煮込まないと柔らかくならないので、一番最初から猪肉を入れて、強火で炊き締めています。
アクがどんどん出てくるので、加熱しながらも、猪肉のアクを掬い取っていきます。
二時間くらいかけて、牡丹鍋が仕上がりました。
今日は少しだけ頂いて、大部分は一晩寝かせます。
すき焼きと同じように、鍋物は一晩寝かせると、味が細部にまでしみこんでいき、一層美味しくなります。
家族の皆さんの反応が楽しみです。
2017年2月1日(水)