長浜善巳 恩納村村長からふるさと納税のお礼の言葉がありました 安冨祖(あふそ)コスモスまつり 沖縄訪問記第171回(2)
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沖縄訪問記 第171回(2)
恩納村安冨祖のコスモスまつり
安富祖のコスモス祭は、地域振興の為に始まっています。
約6000坪の田んぼに、二期作目が終わる11月頃、コスモスの種を蒔いて、年が明けた頃からコスモスの花が開き始めます。
このコスモスは、緑肥コスモス緑化事業として行われています。
コスモスの花が咲いて、散り始める頃には、コスモスの畑は耕されて、また田んぼに戻ります。
つまりコスモスの草は、田んぼの肥料になるのです。
内地のレンゲ畑の様な役目と、地域振興の二役です。
関西ならコスモスの花が咲くのは、秋になった9月~11月頃です。
ということは安富祖の12月・1月は、関西の秋に相当する気温だということがわかります。
俳句の季語なら、2月の寒い時期にコスモスは有り得ません。
6000坪もある畑は、コスモスの花でいっぱいになっています。
風がそよぐ度に、コスモスの花は揺れています。
コスモスの花は細い茎の上に大きな花を咲かせているので、風は受けやすく、揺れやすい植物です。
コスモス畑の周りには、安富祖の皆さんがテントを張って、売店をしています。
コスモスまつり実行委員会が主体になって、コスモスを見に来た方にお食事の提供をしているのです。
イカ墨汁の方には、白いご飯が別についています。
これはラッキー、受付に名前を書くだけで、食券を頂けました。
私と奥さんはカレーライスとイカスミ汁を選びました。
これを分け分けして、二つの味を楽しみました。
お祭りによく出る料理は、中身汁とヤギ汁です。
この二つはお祝いごとに用意される料理なので、今日のコスモス祭りではありませんでした。
頂いた食券を持ってカレーライスのお店とイカスミのお店の方に行きます。
その時、偶然にも恩納村村会議員の糸数昭さんとばったり出会いました。
糸数昭さんは、手に持っているお餅をこれを食べて下さいと言って、私達にくれました。
買ったばかりなのに申し訳ありませんと糸数昭さんにお礼を言って、イカスミ汁の方に進みます。
イカスミ汁は、神戸では食べられない沖縄料理です。
イカの墨を使って汁を作るので、見た目には習字の墨汁を溶かしたような真っ黒な色をしています。
食べると口の周りや舌は黒く染まります。
イカスミ汁に入っているのは、イカの切り身です。
予めイカはボイルしてあるので、お客様に一人ずつ網篭に入れて、もう一度温め、イカスミ汁の中に投入します。
この方法だとイカスミ汁をよそったときに、イカの切り身が沢山入っている人と、ちょっとしか入っていない人の不公平は起きません。
カレーライスも頂いたので、奧さんと二人でコスモスが見える道路の淵に座って、コスモスの花を観賞しながら頂きました。
カレーライスもお店に出せるほどの美味しい味でした。
沢山の方が食券を頂いてそれぞれ好みのお料理を選んでいます。
これは全て無料なのです。
安富祖地区の地域の皆さんの財産の中かお祭りが行われているのです。
飲食の売店の向かい側には、野菜や持ち寄った作物の展示直売所がありました。
そちらの方に行ってみると、サボテンや盆栽なども売っていました。
ちょうど恩納村村長の長浜善巳さんと出会いました。
長浜善巳さんは、私の顔を見ると、「神戸の松葉さんですね」と、すぐに声をかけてくれました。
偉いなと思ったのは、長浜善巳村長さんは、私と奧さんに対して、
「毎年恩納村にふるさと納税をして頂き、ありがとうございます。」
というお礼の言葉が出たことです。
こんなにすぐにお礼の言葉が出ることに感心しました。
なんだか音が聞こえてくるので、音の方に行ってみると、即席舞台ができていて、カラオケが始まっています。
安富祖地区の皆さん方は高齢者が多いので、流れてくるカラオケの曲は、昔馴染みの曲が多く、私でも知っている歌が流れていました。
例えば赤木圭一郎の『霧笛が俺を呼んでいる』とか、美空ひばりの『旅のつばきろ』、北島三郎の『函館の女』などの古い曲ばかりです。
子供達にも、サービスが用意されていました。
子供達が喜ぶ綿菓子、ポップコーンなども、無料で頂けます。
畑の淵に、沖縄の彼岸桜が一本植えられていました。
彼岸桜には、桜の花が咲いていて、とても華麗な花でした。
網焼きをしているので近付いてみると、猪の肉を焼いて、サービスをしていました。
これも無料です。
私と奧さんは先ほど、カレーとイカスミ汁を頂いたばかりですが、猪肉も頂いてみました。
とても賑やかで楽しいコスモス祭りです。
地域の人達は、沢山集まって、皆さんも楽しんでいます。
偶然ながら、琉球新報の記者・小山猛三郎さんが取材に来ていました。
その時も前の村長さんが一緒でした。
2019年2月17日(日)