柚子 八朔 収穫が多い年、少ない年 隔年結果はなぜおきるのか?

投稿No:8695

沢山採れる年と少ない年 柚子・八朔の隔年結果はなぜおきるのか?

沢山採れる年と少ない年 隔年結果? いいえ、企業は毎年業績を伸ばしたい

柑橘類の木は、表年・裏年と言って、豊作の年と不作の年が

交互(隔年)になることがよくあるそうです。

企業はそうはいきません。

業績の良い年が1年おきではだめなのです。

年々着実に業績が伸びていく、それが理想です。

果樹はたくさん果実が実るよう土を変えたり、肥料をやったり

虫の駆除をしたりして大切に育てます。

企業も同じかもしれません。

人を育て、顧客との関係を育み、

様々な取り組みを通して、

どうすれば顧客満足度を上げられるのか、

それによってどのように業績をあげるのか、

日々試行錯誤は続きます。

沢山採れる年と少ない年 丈夫で立派な樹は良い土壌に育ちます。

どんなことも土台がしっかりしていなければ、

崩れてしまいます。

企業を支えるのは「人材」です。

良い人材を得るのも、育むのも、

企業の土台・基盤がしっかりしていればこそです。

どうすればお客様に喜んでもらえるのか、

ずっと選び続けてもらえるのか、

従業員一人ひとりが自然とそう考えて動けるように、

意識を変えてもらうのです。

沢山採れる年と少ない年 豊年 凶年

果樹の隔年結果はよく考えると

大変面白く不思議な現象です。

受粉から果実成熟までの期間が長く、

果実が成長中にすでに翌年の

花芽形成がおきる果樹に強く見られる現象です。

果樹ではどの枝に果実がつくか(花が咲くか)は

種類によって少し違いますが、

一般には、ある枝の果実が生長をはじめると

翌年の花芽形成が抑制される傾向があります。

ある年に沢山の果実がつけば、

翌年の花芽形成数が減少して

結果数が少なくなるのだとされています。

その原因にはいくつかのことが指摘されています。

1.光合成産物が果実成長に使われるので、

 翌年の花芽形成への資源が減少するため

(個体内 の栄養配分の問題)で、

 これは摘果や剪定などの効果から考えられています。

2.植物ホルモンの関与で、

 果実の種子には多量のジベレリンやアブシシン酸が蓄積するの

 でそれらが枝に移行し花芽形成に影響することが

 推定されるとするものです。

 またオリーブなどでは果実成長の影響で

 枝にフェノール性物質が蓄積しそれが花芽形成を抑制す

 るとの報告もあります。

しかし、よく考えてみると

これらの説明は個体レベルでは確かにそうですが、

実際の隔年結果は果樹園全体

(かなり広い地域、地方全体でも)でおこるので、

どうして個々の果樹の「なり年」が同調するのか、

の疑問がおこります。

個々の果樹の隔年結果がランダムにおきれば、

果樹園全体、地域、地方全体としては

安定した収穫が得られるはずです。

この同調性には環境の影響を考える必要がありそうです。

ある年の花芽形成時期に異常高温、

異常低温や異常乾燥、

日照不足などなどがおきたためと考えれば

説明はできますがなお疑問は残ります。

隔年結果は、種、品種、によって程度が大きく違ったり、

若い果樹ではおこりにくいが成熟した果樹でおこったり、

ある種のナシのように「なり年」の次の2年間は不作年で

3年目に「なり年」となったり、

ナラ、カシなどのドングリ類では

数年おきに「なり年」がくるとか、

2つ3つの生理学的説明では説明できない現象もあります。

まだ解明されていない問題の1つです。

沢山採れる年と少ない年 庭の柚子と八朔は表年 いっぱい実が付きました

さて、 阪急六甲の庭の柚子と八朔です。

今年はとてもたくさん実がなって、

成熟するのが楽しみです。

果樹を育てる醍醐味は、

何と言ってもその果実の収穫にあります。

たくさん実ができれば、

かかった労力など忘れてしまいます。

元気に青々と茂った葉陰に、

立派な実が見え隠れしています。

最初に少し触れましたが、

柑橘類の果樹には隔年結果が起きやすいのです。

豊作の年と、不作の年が交互に来ます。

沢山採れる年と少ない年 あれこれ足りないわけではないんです

果実の実りが少ないとき、

その原因として考えられるのは

①.肥料が足りない、

②.受粉のころの長雨で受粉係の虫が来ない、

③.日照不足、それらに起因する病気などですが、

潤沢に土を肥やし、肥料を増やし、

最適な環境を整えても、

柑橘類は裏年だとほとんど実をつけないそうです。

柿やマンゴーもその傾向があるそうです。

これは知らないと心配になりますし、がっかりします。

農家さんはもっと困ります。

毎年安定した収穫がなければ、

需要と供給のバランスが崩れてしまいます。

そのため、表年に摘果をしたり、花を摘んだり、

枝を剪定して調整をするのです。

柑橘類の効能 柚子湯に入れば本当に風邪を引かないの?

柚子は7月下旬から摘果をかねて実を収穫できます。

未熟でも果汁を利用できるので、楽しみです。

10月頃から12月頃にかけて、

黄色く色づいた果実を収穫できます。

「冬至の日に柚子湯に浸かると風邪を引かない」と

昔から言われています。

柚子には風邪予防や保湿の効果がある

ビタミンCや血流改善を促す

ヘスペリジンなどが含まれ、

体に良いことが近年の研究で科学的にも

証明されています。

そして、さらに興味深いのは、

生活の欧米化が進もうとも、

日本人は冬至に柚子湯に入る、あるいは入りたい、

と思っている人が半数ほどもいる、という事実です。

お風呂の文化はやはり日本人とは

切っても切れないものなのですね。

旬が冬なのに、なぜ名前が「八朔」なの?

はっさくは漢字で「八朔」と書きます。

これは八月一日という意味です。

けれども、八朔の旬は冬から早春にかけてです。

12月から2月にかけて収穫され、

酸味を抜くために1~2か月冷暗貯蔵されます。

では、なぜ「八朔」なのでしょうか?

それは、昔は陰暦の8月1日ごろに

食べられていたからだそうです。

まだまだ品種改良もされていない

原種のような当時の八朔は

どんな味がしたのでしょうか。

剥くのが面倒なので敬遠されがちな柑橘類のひとつですが、

食べてみれば瑞々しく、

ほのかな苦みがすっきりとしてとても美味しいです。

ようやく夏がやってきます

いよいよ本格的な夏が近づいてきました。

日本各地に災害をもたらした長い雨が止み、

その代わりに降り注ぐような蝉時雨が聴こえ始めました。

我が家の塀でも、新たな命が無事に生まれたようです。

果樹を育てるのも、

人材の育成も、とても時間がかかります。

たくさんできた実もときに摘果が必要なように、人の能力も

それぞれで、上手に伸ばしていかなければなりません。

その上で、お客様に満足していただけるようなサービスの追求と

還元、それを従業員が自分で考えて

向上していけるような社内環境を

整えていくことが必要です。

サービスは押し付けるものではありません。

だからこそ、自分がその立場ならどうか、

という俯瞰の姿勢は大切です。

「喜んでもらえれば嬉しい」

そんな、とても基本のことが大切だと思います。

私たちも、そんな企業でありたいと思います。

【出典 ミカン 表年、裏年って何現すの? / JA福岡

【出典 ユズ類の育て方 みんなの趣味の園芸 NHK出版

【出典 2人に1人が冬至にゆず湯に入る その効果は / ウェザーニュース

【出典 冬に収穫するのにどうして「八朔」? / tenki.jp

 

庭木に植えるなら、春は山椒の木、秋は柚子の木が役に立ちます。 柚子の木にも、表作と裏作があり、 

庭の木 何を植えようか?

あると嬉しい庭木は、柚子と山椒の木です。

ゆずは秋になると色づいて、

その頃から寒くなり、ゆずの出番になってきます。

ゆずがあると、

料理の香りが一段と引き立ちます。

鍋料理の出汁の味付けにも、

白菜を漬けるときの調味料にも、

汁物の香りにも、ほんのわずかでも柚子の皮が入ると、

ほんのりと季節の香りが漂ってきます。

狭い庭なので、あれも植えたい、

これも植えたいと思っても、そうはいきません。

庭の木 ゆずが良い 柚子の木にも、表作と裏作があり

そこで、選びに選んだのが、柚子の木です。

柚子の木にも、表作と裏作があり、

沢山実がつく年もあれば、

ほとんど実がつかない年もありました。

2015年は豊作です。かなりたくさんの柚子の実が、

小さな柚子の木にぶら下がっています。

もう一つ役に立っているのが、八朔です。

八朔は、早く採ると酸っぱいので、

鍋料理の酢を使う時くらいしか、秋には収穫しません。

年を越して、2月、3月頃になるとやや甘くなり、

その頃収獲します。

八朔を収穫して食べていると、りんりんがやってきて、僕にもちょうだいという、おねだりがありました。

りんりんは、八朔の時には膝の上に昇ってきても、

柚子の時にはおねだりはありませんでした。

なぜ、八朔なら欲しくて、

ゆずならおねだりがなかったのか、

多分、皮の香りのせいだと思います。

ゆずの採取の時に気を付けなければならないのが、

するどい柚子のトゲです。

もし、柚子の枝のするどいトゲが目にあたれば、

これは大変な事になるそうです。

柚子の実を採取する時は、

防塵グラスを保護用に使う事をお薦めします。

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