名勝天然記念物 剣山並びに亜寒帯植物林 四国の霊峰・剣山

投稿No:7862

剣山(つるぎさん)観光センターに着きました。ここから、観光リフトに乗って、剣山に向かいます。

剣山観光リフトに乗り、西島駅に向かいます。大剱神社まで、険しい道を歩きます。  剣山(1)

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剣山(つるぎさん)は、標高1.955mの西日本第二の高さの山です。

車で上れるのは、麓の剣山観光センターまでです。

 剣山観光センターに着きました。ここでお昼にします。

剣山観光センターの売店のおばちゃんは、積極的にお土産を勧めていました。

おまんじゅうを2つ買ったら、剣山の名前の入ったナップサックをプレゼン

トするからと、熱心に勧めてくれました。

登山リフトに乗る前に、お昼にすることにします。

私は、肉うどんです。奧さんは祖谷そばです。

祖谷そばは、徳島県三好市祖谷地方を中心に食べられている郷土料理で、つなぎを使わず、通常のそばに比べて麺の長さが短いのが特徴です。

祖谷地方は昼と夜の寒暖の差が激しいので、そばの栽培に適しています。

町の特産品となっています。

うどんを食べ終わると、3人でここからリフトに乗って剣山へ向かいます。

観光リフトは、スキー場で使われているような、一人乗りのリフトです。

雨が降ったら、雪が降ったら、モロに被ります。

この観光リフトからは、素晴らしい景色が眺められます。

距離も長く、所要時間は15分です。

往復料金は大人で1800円です。

鷲の里では、ロープウェイに乗って、太龍寺にお詣りしたことを思い出します。

リフトは少しずつ斜面を上っていきます。

視界は少しずつ広がっていきます。

剣山の頂上部分には、驚くほどの大木が、昔の山の姿で残っています。

リフトの下を見てみると、芝生があるところには、計画的に花が植えられています。

山の天気なので、少し晴れていると思ったら、にわかに雲が流れてきて、暗くなってきます。

沖縄に行くとき、この上空を飛行機で飛んでいますが、飛行機から見る四国の山とは、来てみるとまるで違います。

険しい山に雲がぶつかり、雲は斜面に沿って、下っていきます。

そんな様子がリフトからゆっくりと眺められます。

剣山の名前の由来は、安徳天皇の守り刀を、剣山に奉納したことで、以来、この山を剣を納めた山で、剣山と呼ばれるようになったそうです。

この上の方には剱神社があります。

終点です。登山リフトの終点は、西島駅です。

西島駅でリフトを降りて、剣山登山道案内図を見て、これから、どちらの方向に行くか決めます。

片山正喜さんは、剣山の名水を汲んで、ここで野点をしたいという希望があります。

鳥居が見えました。鳥居をくぐって、剱神社へ向かいます。

このような看板がありました。

『名勝天然記念物 剣山並びに亜熱帯植物林 昭和29年1月29日指定剣山は標高1.955メートル、霊峰として古くから修験道のメッカである。

四国には珍しく亜寒帯植物林が分布し、学術的に貴重な植物の宝庫である。

同山には、「ウラジロモミ」「ツガ」「コメツガ」「シコクシラベ」「ダケカンバ」などが群落をなしている。

頂上付近は「ミヤマクマザサ」「マイヅルソウ」「ツマトリソウ」「ホソバシュロソウ」「シコクフウロ」などを主とした草原となっている。

特に「シコクシラベ」の群落は他に類をみない特異なものであり、学術的に貴重である。

徳島県教育委員会 東祖谷山村教育委員会』

雲が出て、山が隠れるほどの、濃い霧の中に入っています。

そうかと思えば、また晴れてきます。これが山のお天気です。

大剱神社の鳥居がありました。

ここから先は、人一人が歩けるような、いわゆる獣道です。

鹿の害を防ぐために、木の皮を食べられないように、ネットを張って、木を保護しています。

驚くほどの大木も、根を張って、強い風に耐えています。

こんな枝葉に強い風が吹き付けて、よくまあ耐えられるものだと、感心します。

細い急斜面を、3人は一列になって進みます。

なかなか険しい道です。

大剱(おおつるぎ)神社は、縁結びの神様です。「天地一切の悪縁を絶ち 現世最高の良縁を結ぶ」と書かれています。

安徳天皇の剱を剱神社に納めたという説があります。剣山も、剱神社も、安徳天皇の剱にゆかりがあるようです。剣山(2)

 

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 剱神社のある、剱山の頂上部分は、亜寒帯植物が茂る高い山です。

気候が悪ければ、じっとしていられない険しい場所です。

植物にとって、この過酷な山岳地帯で生きていくためには、この環境に適応することです。

苔は、輝くような美しさを持っています。

まるで、京都の苔寺のような美しさです。

それは、この地が、雲が立ちこめて、湿気が多く、苔が生殖しやすい環境だからです。

おや?と、驚くような花を見つけました。これはひょっとして、トリカブトでしょうか。

あまり、良いイメージがあるわけではありませんが、綺麗な花には毒があるというように、美しい花です。

木は、雷や風に倒されて、立木が折れてしまっている木もありました。

倒れたまま年月が経過し、倒れた木にも、ビロードのような苔が、木の傷口を、まるで布で覆い隠すように、カバーしてくれています。

この木は倒れたとき、音がしたのでしょうか。

禅問答に立木が倒れたとき、音が聞こえるかという問いがあります。

風をよけて、低い高さで風をやり過ごしている、シコクフウロが咲いています。

今日の剣山登山は、実に軽装で来ています。

よほどお天気が良いので、軽装でも問題はないのですが、少し気候が変わってくれば、高い山に登るときには、それなりの装備が必要です。

 片山正喜さんは、先頭をやや早く歩いて、先に先に進んでいます。

私と奧さんは、斜面に足を取られて、滑らないように慎重に後を追っています。

目的地の大剱神社に到着しました。

大剱神社の屋根の上部に大剣岩が見えます。この岩がご神体です。

大剱神社は、なんと縁結びの神様だそうです。

どうして縁結びになったのかはわかりません。

「天地一切の悪縁を絶ち 現世最高の良縁を結ぶ」と書かれています。

よっぽど、良縁を結ぶ自信があるようです。

私の場合は、良縁よりも、家族の健康と、事故がないことをお願いしました。

お守りを売っていました。

でも、留守番が居なくて、お札を買ったので、代金はお賽銭箱に入れさせてもらいました。

このあと、野点をするときに汲む、御神水の説明を読みました。

「病気を治す若返りの水として有名な御神水は、この下九十米にあります。

御神水を汲んで少し下ると遊歩道です。

それを右へ行くと、リフト乗場へ行けます。

お水の容器は御守売場にあります。」

御神水を目指して、下っていきます。

この下りも、急斜面です。

鹿の害を防ぐために、ネットが張られています。

先ほどのご神体を、下り斜面から見てみると、かなり荒々しい岩の形です。

こんな荒々しい岩肌は、沖縄に行くと良く見かけます。

クマザサが茂っています。

しかし、このクマザサは、引き抜いて帰らないようにと、警告がありました。

急斜面を降りていくと、ご神体はだんだん小さくなっていきます。

ご神体には、しめ縄が張られていませんでした。

灌木の根にまで、苔がびっしりと生えています。

かなりの湿地であることがわかります。

雲が水分を運び、木の木肌に水分を吹き付けるのでしょうか。

大剱神社に書いてあった、名水まで90mです。

どのように測って90mなのかわかりませんが、90mよりは、距離が長いように感じました。 

 

環境省選定 名水百選の、剣山御神水を汲んで野点をし、安徳天皇の霊をお慰めするお茶会です。

環境省選定 名水百選のお水は、岩場に小さな穴があって、そこの水が湧き出ています。水が湧く度に、ブクブクという空気を含んだ気泡の音が聞こえてきます。すぐ傍には、安徳天皇をお祀りする、小さな鳥居と、祠がありました。 剣山(3)

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今回の剣山登山のメインイベントは、名水を汲んで、安徳天皇の霊をお慰めする、野点をすることです。

これまで、剣山に登り、名水を汲んで野点をし、安徳天皇に抹茶を捧げた人はいるでしょうか。

剣山御神水は、環境庁により、名水百選に選ばれています。

「名水百選 剣山 御神水  昭和60年4月15日環境庁認定

→その昔屋敷の合戦に敗れた平家の一族が安徳帝を擁してこの地にのがれ、平家再興祈願のため大山秖命(剣神社)へ帝の紐剣と共にこの水で禊いだお髪を奉納されたといわれています。

→この水は剣神社の御神体である御塔石の根本より湧き出ており、昔より神の水として崇められています。

→この付近は石灰岩質であるためミネラル分に富んでおり、長期間腐らず病気を治す若がえりの水としても知られています。」

と書かれていました。

岩場に小さな穴があって、そこの水が湧き出ています。

水が湧く度に、ブクブクという空気を含んだ気泡の音が聞こえてきます。

いかにも霊験あらたかな雰囲気です。

安徳天皇をお慰めする為の、小さな鳥居もあります。

ここに、これから抹茶を点てて、お供えします。

先ほど大剱神社で買ってきたお札を、安徳天皇の鳥居へ奉納して、霊を頂きます。

片山正喜さんは、旅行用の野点セットを用意してきています。

それに対して奧さんが、新しいお茶の葉を用意してきました。

この新しいお茶で、抹茶を点てます。

前回の野点は、岡山県の奈義町にある那岐山で野点をしました。

名水と鳥居は、山の斜面を利用した、ごく狭い境内です。

その境内には柵が張られ、この境内から谷底に落ちない為の、予防策になっています。

片山正喜さんの簡易野点セットを取り出し、準備が始まります。

この野点セットを初めて見たのは、沖縄です。

 野点のお茶碗は、片山正喜さんが岡山で見つけた、備前焼の茶碗です。このお椀を使って、沖縄の魚泊で野点をしたのが最初です。

狭い敷地なので、奧さんは、正座をしてお茶を点てることができません。

片山正喜さんが、携帯用の湯沸かし器で、名水を熱湯に湧かした後は、このお湯を使って、お茶を点てます。

安徳天皇の霊をお慰めしながら、無心にお茶を点てています。

安徳天皇に最初のお茶を奉じた後は、そのお下がりを、片山正喜さんが頂きます。

お茶請けは、剣山にのぼる途中で奧さんが買った、あんこが入った草餅です。

次に私がお茶を頂き、最後に奧さんも頂いて、これで野点は恙無く終了です。

野点のセットをしまって、これから来た道と違う道を通って、登山リフトの西島駅に向かいます。

降りる途中を振り返ってみれば、険しい坂道です。

水に濡れた、滑りやすい岩場もあるので、気を付けて下山しています。

帰る道も、人一人がやっと歩けるぐらいの、細い獣道です。

歩くときは、躓かないように足下を見ていても、時々は剱山の景色も見ないと、この光景を目に残せません。

素晴らしい自然の光景が続きます。

帰り道にも、雷が落ちたのか、寿命が尽きたのか、風で倒されたのか、立木が倒れた跡がありました。

徳島営林署が設営した、休憩所がありました。

登山の時に気を付けなければならないのは、急なお天気の変化で大雨が降ることや、雷です。

大雨に突然見舞われて、混乱しているときにこんな休憩所があれば、きっとホッとするはずです。

どの木にも、木株にも、苔が生えています。

それも、美しい苔です。

太陽の光の当たり方で、この苔の輝きも、一日の内で、多彩に変わると思います。

片山正喜さんと奧さんは、どんどん駅に向かって進んでいますが私の興味は、ひとつひとつの苔や、切り株の美しさを、写真に残すことです。

写真を撮りながら進んでいるので、二人とは距離があいてしまいます。

先を急ぐか、写真に残すか、考えれば、写真に残す方を選んでしまいます。

環境省選定 名水百選とは】

北海道地方
北海道/虻田郡京極町 羊蹄のふきだし湧水
北海道/利尻郡利尻富士町 甘露泉水
北海道/千歳市 ナイベツ川湧水

東北地方
青森県/弘前市 富田の清水
青森県/平川市 渾神の清水
岩手県/下閉伊郡岩泉町 龍泉洞地底湖の水
岩手県/八幡平市 金沢清水
宮城県/栗原市 桂葉清水
宮城県/仙台市 広瀬川
秋田県/仙北郡美郷町 六郷湧水群
秋田県/湯沢市 力水
山形県/西村山郡西川町 月山山麓湧水群
山形県/東根市 小見川
福島県/耶麻郡磐梯町 磐梯西山麓湧水群
福島県/耶麻郡北塩原村 小野川湧水

関東・甲信地方
茨城県/久慈郡大子町 八溝川湧水群
栃木県/佐野市 出流原弁天池湧水
栃木県/塩谷郡塩谷町 尚仁沢湧水
群馬県/甘楽郡甘楽町 雄川堰
群馬県/吾妻郡東吾妻町 箱島湧水
埼玉県/大里郡寄居町 風布川/日本水
千葉県/長生郡長南町 熊野の清水
東京都/国分寺市 お鷹の道/真姿の池湧水群
東京都/青梅市 御岳渓流
神奈川県/秦野市 秦野盆地湧水群
神奈川県/足柄上郡山北町 洒水の滝/滝沢川
山梨県/南都留郡忍野村 忍野八海
山梨県/北杜市 八ヶ岳南麓高原湧水群
山梨県/北杜市 白州/尾白川
長野県/飯田市 猿庫の泉
長野県/安曇野市 安曇野わさび田湧水群
長野県/北安曇郡白馬村 姫川源流湧水

北陸地方
新潟県/中魚沼郡津南町 龍ヶ窪の水
新潟県/長岡市 杜々の森湧水
富山県/黒部市・下新川郡入善町 黒部川扇状地湧水群
富山県/中新川郡上市町 穴の谷の霊水
富山県/中新川郡立山町 立山玉殿湧水
富山県/砺波市庄川町 瓜裂の清水
石川県/白山市 弘法池の水
石川県/輪島市門前町 古和秀水
石川県/七尾市 御手洗池
福井県/三方上中郡若狭町 瓜割ノ滝
福井県/大野市 お清水
福井県/小浜市 鵜の瀬

東海地方
岐阜県/郡上市 宗祇水(白雲水)
岐阜県/美濃市・関市・岐阜市 長良川(中流域)
岐阜県/養老郡養老町 養老の滝/菊水泉
静岡県/駿東郡清水町 柿田川湧水群
愛知県/犬山市~可児川合流点 木曽川(中流域)
三重県/四日市市 智積養水
三重県/志摩市 恵利原の水穴(天の岩戸)

近畿地方
滋賀県/彦根市 十王村の水
滋賀県/米原市 泉神社湧水
京都府/京都市伏見区 伏見の御香水
京都府/宮津市 磯清水
大阪府/三島郡島本町 離宮の水
兵庫県/西宮市 宮水
兵庫県/神戸市 布引渓流
兵庫県/宍粟市 千種川
奈良県/吉野郡天川村 洞川湧水群
和歌山県/田辺市 野中の清水
和歌山県/和歌山市 紀三井寺の三井水

中国・四国地方
鳥取県/米子市淀江町 天の真名井
島根県/隠岐郡海士町 天川の水
島根県/隠岐の島町 壇鏡の滝湧水
岡山県/真庭市 塩釜の冷泉
岡山県/岡山市 雄町の冷泉
岡山県/苫田郡鏡野町 岩井
広島県/広島市 太田川(中流域)
広島県/安芸郡府中町 今出川清水
山口県/美袮郡秋芳町 別府弁天池湧水
山口県/岩国市 桜井戸
山口県/岩国市錦町 寂地川
徳島県/吉野川市 江川の湧水
徳島県/三好市東祖谷山 剣山御神水
香川県/小豆郡小豆島町 湯船の水
愛媛県/西条市 うちぬき
愛媛県/松山市 杖ノ淵
愛媛県/西予市 観音水
高知県/県西部 四万十川
高知県/高岡郡越知町 安徳水

九州地方
福岡県/うきは市 清水湧水
福岡県/福岡市 不老水
佐賀県/西松浦郡有田町 竜門の清水
佐賀県/小城市 清水川
長崎県/島原市 島原湧水群
長崎県/諫早市 轟渓流
熊本県/宇土市 轟水源
熊本県/阿蘇郡南阿蘇村 白川水源
熊本県/菊池市 菊池水源
熊本県/阿蘇郡産山村 池山水源
大分県/由布市 男池湧水群
大分県/竹田市 竹田湧水群
大分県/豊後大野市 白山川
宮崎県/小林市 出の山湧水
宮崎県/東諸県郡綾町 綾川湧水群
鹿児島県/熊毛郡屋久町・上屋久町 屋久島宮之浦岳流水
鹿児島県/姶良郡湧水町 霧島山麓丸池湧水
鹿児島県/川辺郡川辺町 清水の湧水

沖縄地方
沖縄県/南城市 垣花樋川

 

剣山のあるつるぎ町は、巨木の町です。

剣山から、帰りに、天然記念物 葛籠のヒノキと、道の駅 貞光ゆうゆう館に立ち寄りました。  剣山(4)

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剣山から、観光リフトに乗って、麓の駅に降りる頃、デジカメのバッテリーが切れてしまいました。

観光リフトの下りの写真も、いっぱい撮ろうと意気込んでいたのに、残念です。

片山正喜さんは、充電用のバッテリーを持っていました。

これで、走行中にデジカメの充電が出来るようになりました。

何だか、諦めていたことが問題解決したようで、気分が軽くなりました。

国道438号線沿いを走っています。走行しながら、標識を捉えて確認した、

今走っている現在地は、徳島県美馬郡一宇村桑平です。

徳島県美馬郡つるぎ町の、「土釜」です。徳島県から天然記念物に指定されている名所です。

ここの所有、管理者は、つるぎ町教育委員会です。

一の釜、二の釜、三の釜と、水門が連なっていて、そこへ水が落ちていく様は、珍しく、美しい風景を作り出しています。

今回、剣山の周辺を走ってみて、滝が多いことに驚きます。

秋になれば、周辺は紅葉してきて、もっと素晴らしい滝の景色になりそうです。

帰りのドライブの途中、標識を見つけました。

天然記念物 葛籠のヒノキです。徳島県美馬郡つるぎ町では、山の神とされているご神木です。

帰りのルートから、少し寄り道して、神木に行ってみます。

そばで見ると、大変な巨木です。よくまぁ、伐採されずに生き延びたものだと思います。

高い木には、雷が落ちる事も多く、台風の風が、巨木でも倒してしまうことがあります。

神木になるためには、色々な試練があって、それを生き抜いたことが、神木たるゆえんです。

「立ち入り禁止 根元保護のため、柵内には立ち入らないで下さい」と、赤い、目立つ表示がされています。

天然記念物 葛籠のヒノキについて、「つるぎ町WEBサイト」に、詳細がありました。

「幹周り5メートル。樹高24メートル。標高610メートル。徳島県1位。四国8位。

地元では山の神とも呼ばれ、樹勢は良好で、太い樹幹から、多くの枝を荒々しく伸ばしている。

約50年前にこの辺で火事があり、このヒノキも一部焼けたが、専門家の指導により再生した。」と、記載されています。

ご神木から、霊気をいただきました。何百年も生き抜いた巨木には、何とも言えない霊気があります。

その霊気をいただきました。

片山正喜さんの充電器から、デジカメの充電が出来たので、このご神木を撮影することが出来たのも、感謝です。

進行方向の左は、国道438号線沿いに貞光へ行く方向で、右は国道260号線で木屋平へ向かいます。

剣山に向かったときのルートより、今走っている下山の時のルートの方が、道幅にゆとりを感じます。

あれ、こんな所に、自由民主党の後藤田まさずみさんの選挙用ポスターがありました。

道路の下の渓流の、水の綺麗なことに、ため息が出るほどです。

こんな川で泳いでみたい、遊んでみたい、潜ってみたいと、遊び心が燃えてきます。

ここは、県道261号線沿いの、菅生伊良原線 一宇 伊良原 です。

松葉博雄が一人だけ見るのはもったいないので、車の中にいる、奥さんと、片山正喜さんに呼びかけました。

しかし、二人は、車の中から出てきません。かなり、登山で疲れたのでしょうか?

こんな光景こそ、秘境でしょうか?ネオンもありません。

電柱もありません。商業用の看板もありません。

今のこの景色が、そのままカレンダーの写真になりそうな、自然な美しさが残っています。

直進すると、国道438号線 貞光方面で、左折は、県道261号線沿いで、菅生方面です。

街道の宿場町なのか、道幅の狭い町に、昔のままのおうちが立ち並んでいます。

この辺りでも、山の中腹より、さらにその上の部分にまで、民家が建っています。

あんな高いおうちに戻るのは、大変だろうなと思います。

剣山木綿麻(ゆうま)温泉が500メートル先にあるようです。

美人の湯もあります。

つるぎ町WEBサイト 観光情報によれば、場所は、つるぎ町貞光字長瀬127-2 になっています

次第に道幅が広くなってきました。川幅も広くなってきました。

そうなると、家並みも増えてきました。

国道192号線沿いに進めば、1キロ先に、道の駅 貞光ゆうゆう館、貞光ゆうゆうぱーくがあります。

つるぎ町は巨樹王国と言われていて、杉、桜、トチノキ、シャクナゲ、カゴノキ、エノキ、アカマツなどの、大きな樹木が沢山あり、それぞれの生えている場所が名所になっています。

道の駅 貞光ゆうゆう館に到着しました。

期待して、道の駅 貞光ゆうゆう館に入ったものの、買って帰りたいものが、あまりありません。

もう、すだちが出ています。

吉野川産 スダチは、1パック130円で、安いなぁと思います。

手造り田舎こんにゃくは、日持ちするので、お土産には最適です。

鮎を期待していましたが、アユの塩焼きや、アユの保存食は、並んでいませんでした。

道の駅 貞光ゆうゆう館を出て、今夜の宿に向かいます。