岡山県勝田郡奈義町高円 那岐山 蛇淵の滝 奥さんがお茶を点てて、野点を楽しみました。
那岐山蛇の蛇淵の滝の遊歩道の休憩場所で、松葉博雄の奥さんがお茶を点てて、野点を楽しみました。 岡山湯郷温泉(6)
那岐山の山の駅を出発して、次に向かうのは、
蛇淵コースです。
林道の周りは、少しずつ紅葉がはっきりしてきています。
この近くに、菩提寺があります。
菩提寺の大イチョウを見るつもりでしたが、
最近の大雨で、崖崩れが起き、
菩提寺に通じる林道は、通行禁止になって、
車で行くことは出来ませんでした。
車を置いて、蛇淵の滝遊歩道を歩きます。
これから遊歩道を歩いて、渓流に沿って、
野点に相応しい場所を探して行きます。
片山正喜さんが、車に荷物を取りに行くと言って、
車に戻っている間に、松葉博雄と奥さんは、
渓流から少し離れたため、
片山さんと離れてしまいました。
奥さんと一緒に渓流を遡って、
源流に登って行きます。
道は段々険しくなり、
片山さんが先に行っていると思い込んで、
名前を呼びながら、さらに上流へ、
上流へと進んで行きます。
こんな渓流が、神戸の家の庭にあったらなぁと、
絶対にありえない願望を思い浮かべながら、
川の流れの美しさに見とれて、
さらに上流へと進みます。
途中で滝を見つけました。立派な滝です。
しかし、自然の滝ではないようで、
堤防を越える水が、滝のように見えた、人工の滝でした。
奥さんには、少しきつい傾斜の山道です。
しかし、もっと先の方で、片山さんが、
二人を待ってくれていたら、
待たせるのも気の毒なので、
奥さんを励ましながら、
さらに上流へと登っていきます。
行き着いたところは、階段のように手すりのついた、
急勾配の登り口でした。
階段には、自然の水が流れていて、
今履いている靴では、
登れそうもないので、来た道を引き返します。
引き返して、最初に遊歩道に差し掛かったところで、
片山さんと出会いました。
彼は、蛇淵の滝まで行ったそうです。
遊歩道の入り口辺りで、
コンクリートのテーブルもあるので、
ここで野点をすることにしました。
お湯を沸かして、松葉博雄の奥さんがお茶を点てて、
片山さんと松葉博雄が、
客人になって、一服ずつ頂きます。
渓流の音が聞こえる、森林の中の野点です。
所々、林の中に、木洩れ日が差し込む所があり、
その周辺を明るくしています。
空気は凛として冷たく、背筋が伸びる思いです。
ここは中国山脈の那岐山の森林の中です。
なんと、空気の美味しいことでしょうか。
渓流で汲んだ自然水を沸かし、
点てたお茶を頂くと、
水の美味しさが一層引き立ってきました。
片山正喜さんが、旅の途中で自然の中で、
こんな野点をしたかったそうですが、
この和敬清寂の良さが、
どれだけ共鳴しえるかが問題だそうです。
お手前に用意しているお茶請けは、
栗の実で作った、栗饅頭です。
松葉博雄は不得意なので頂きませんが、
とっても美味しいということなので、
ほんのちょっぴり舐めさせてもらいました。
お茶と併せて頂くと、
甘さでお茶の渋さが中和されるようです。
2013年11月2日(土)