松茸が自生する自然環境 破壊した結果 いつまでも あると思うな 親と松茸の時代になりました。

マツタケが自生する自然環境を破壊した結果 いつまでもあると思うな親と松茸  国産の自然林に生える松茸は、稀少性がますます増しています。そのうち、環境省の絶滅危惧種に指定されそうです。

いつまでも あると思うな 親と松茸

社長研究室の記事は、6000本目を迎えます。

6000本記念の記事を、何にしようかと考えました。

考えてみても、大した考えも浮かばず、

それなら滅多にないことを選んでみました。

滅多にないことといえば、

この時期に国産松茸を沢山いただくことです。

孫のU君に言って聞かせている言葉があります。

それは、

「いつまでも あると思うな 親と松茸」です。

国産松茸は、自然条件が生む、

最高の食材の一つです。

国産松茸がどんどん減少しているのは、

私たちの日常生活が従来のように、

山に頼らなくなったからです。

孫に、読んで聞かせる絵本には

「昔々、あるところに、

おじいさんとおばあさんがいました。

おじいさんは山に芝刈りに行きました。

おばあさんは、川に洗濯に行きました。…」

このように、昔の生活の中には、

燃料は山に行って、

枯れ草や小枝などを刈

り取って、それを燃料にして

家の煮炊きに利用していました。

山には沢山の木が茂っていて

特にアカマツが多く茂っていました。

松林を大切に守っていたときには、

マツタケも自然の循環のように生えていました。

赤マツの根っこには、

落ち葉が積もります。

そこに松茸が生えるわけですが、

これには自然条件が、

松茸を発生させる要因になります。

この自然条件が、

現代ではうまく循環していない

のではないかと言われています。

自然条件を壊したのは、

戦後の農林省の政策です。

日本中の山に、ヒノキ、杉を植えて

計画林にしてしましました。

一つの種類の造林では、

植物の多様性を壊してしまいました。

山で暮らすクマ、サル、シカなども

木の実が食べられなくなって、

農林省のしたことの被害にあっています。

人間には国民病ともいえる、

花粉症をもたらしました。

松茸を、岡山の美作市で調達してきました。

マツタケのあの香ばしい香りは、

どこから発生するのか、丹念に匂ってみました。

その結果分かったのは、

松茸の傘の部分から、香りがでています。

蕾の松茸を、傘の首の部分を、

故意に折って、開いてみると、匂いが部屋中

に漂うほど、香りが湧いてきました。

綺麗な形をした蕾の松茸を、

包丁を使って切り裂いていきます。

包丁を右手に、松茸を左手で押さえていると、

左手にはマツタケの匂いが染みこんできました。

孫のU君の次世代には、

ますます天然マツタケは、

入手困難になるように思います。

そこで、U君にも、

昔はこんな松茸があったのだよと、

記憶に留めるように教えました。

マツタケの美味しい食べ方には、

1.マツタケご飯、

2.松茸のお吸い物、

3.まつたけの土瓶蒸し、

4.マツタケのすき焼き、

5.焼き松茸、

6.茶碗蒸し、などがあります。

今日は、マツタケを使って、

すき焼きと、お吸い物を作ります。

奥さんが、マツタケのお吸い物の

用意をしてくれている間に

私はスキヤキの用意をします。

少し暇なので、マツタケを使って、

お皿に造形してみました。

こんな松茸細工は、

U君にもなかなか機会がないので、

U君は大喜びです。

U君にも、

いつまでもあると思うな親と松茸の意味が、

分かってもらいたいと思います。

その意味は、自然との共生です。

自然と一緒に暮らす、

循環サイクルを壊してしまうと、

まつたけ以外にも、

この先お目にかかれなくなる、

植物や動物がありそうです。

もう一度、松茸をお皿に整えて、

すき焼きの味付けに取り掛かります。

U君もお手伝いをしたがります。

お肉を鍋に広げて、

置く係をしてくれました。

手は牛肉の脂でべとべとです。

その手で、触っちゃダメだと、

言いたくなります。

こんにゃくを入れたらいいのになぁと、

奥さんに提案すると、

U君は大賛成で、奥さんは反対でした。

それは、こんにゃくを使って、

おでんを作る用意をしているからです。

お肉にある程度、熱が通ると、

次は松茸を上に被せて、

さらにその上から蓋をします。

非常に緩やかな火で、

ゆっくり蒸すように松茸を煮込みました。

鍋の蓋を開けて、席替えです。

これまで上に乗っていた松茸君を、

お肉の下に席替えしました。

席替えをすることで、

肉汁が松茸に染みこんで、

甘辛い味が松茸についてきます。

奥さんの用意した

松茸のお吸い物も出来ました。

マツタケのお吸い物といえば、

無くてはならないのが、豆腐と春菊です。

味付けは、うすくち醤油で付けています。

ジャーン!出来ました。

マツタケたっぷりのすき焼きです。

よほどの太っ腹のお店に行かないと、

これだけの松茸の入ったスキヤキに

は、お目にかかれません。

デザートは、そろそろ今年最後のぶどうです。

U君はブドウも大好きです。

もう一度おさらいです。

U君に覚えて欲しいのは、

「いつまでも あると思うな 親と松茸」です。

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2014年11月14日(金)