星のや京都の朝ご飯は、鍋料理でした。
星のや京都のお部屋の窓から、向かいにトロッコ列車が走っているのが見えます。 京都(6)
星のや京都の朝です。 台風18号が、夜の間に急ぎ足で駆け抜けて、夜中には、大雨が降ったようです。
朝起きて窓を開けると、星のや京都の職員は、風で散った木の葉をかき集めて、お庭を清掃していました。
星のや京都には、お部屋にテレビが一切ありませんでした。普段は、テレビがない方が静かで良いのですが、昨夜のように、台風18号の情報が欲しい時には、テレビがないのには、少々不便さを感じました。
食事は厨房で作って、職員の方が、それぞれの部屋に、出前のように運んでくれます。今朝の朝食は9時半からのスタートです。
星のや京都では、朝食は鍋料理です。これまでの旅館で、朝食を何度か頂きましたが、朝食に鍋料理は初めてです。
鍋料理にはお酒がつきものですが、朝食の鍋料理で、朝からお酒を飲むことも出来ず、お酒のない鍋料理は、わさびのないお寿司のようです。
京野菜が中心で、職員の説明では、京都のどこそこの豆腐だとか、油揚げだとか、湯葉だとか、全て老舗の食材です。
山芋のすり下ろしを鍋に入れて、その後ご飯を入れて、雑炊を作るように勧めてくれました。
今朝の新聞のトップニュースは、皇室のおめでたいニュースです。典子様が出雲大社の宮司の千家国麻呂様とご結婚された、明るいニュースです。
4人でぺちゃくちゃ、皇室の話題で食事が進みます。普段慌ただしい時間に、こうして寝間着を着て、お部屋にお料理が届いて、上げ膳据え膳で頂く朝食は、主婦には至福の時です。
ゆっくり鍋料理を頂いていると、だんだんと鍋の出汁が蒸発していき、煮詰まってきて、辛くなってきました。
追加の出汁では、さらに辛くなるので、ポットでお湯を沸かし、出汁の入っていないお湯を足して、鍋の辛さを調節しました。
朝ご飯の炊きたてのご飯は、杉の木で作られたお櫃に入っています。今は、お櫃は使いませんが、お櫃に入ったご飯は、杉の木が適度にお米の水分を吸収して、水分の調節が出来ています。
昨夜に引き続き、お誕生日が祝い膳として、鯛の姿をした陶器に、赤飯が少しだけ添えられていました。
サラダも、それぞれ曰くいわれのある食材です。
辛子も、調味料も、食材も、すべて京都には老舗の専門店があります。
京都でお豆腐屋さんが湯葉を商うと、邪道だそうです。湯葉は、湯葉屋さんで、豆腐は豆腐屋さんで商うのが正統派のようです。
お豆腐も、とっても味の上品なお豆腐でした。
朝になると、向こう側にトロッコ列車が走っているところが見えました。ちょうどこの辺りは、景色が良いので、少しの時間、トロッコ列車を停めて、景色を眺める場所のようです。
台風18号のもたらした雨水で、大堰川の川の水は、増水しています。昨日の屋形船で来た経路は、今朝は屋形船が運行中止になっている為、細い道路を、陸路で戻ることになりました。
2014年10月6日(月)