篠山の一休庵で、十割蕎麦を頂きました。
篠山の一休庵では、鯖寿司が品薄状態で、なかなか入手困難です。 丹波篠山ツアー(3)
篠山の一休庵で、昼食です。蕎麦は優れた健康食品だそうです。その効果は、毛細血管を強化し、脳出血や、脳出血性傷病の予防効果があるルチンなどのミネラル類や、ビタミン類、良質のタンパク質を豊富に含んでいます。
その効果として、各種の成人病を予防し、長寿に効果のある低カロリー食品になっているそうです。
≫2009年10月
そばには、「お節介・食べ方指南」というのがあります。
1 汁をお猪口に注ぎ、つゆの味を味わう
2 まずそばとつゆだけで麺を味わう
3 次に薬味として葱、わさびでさっぱりと頂く
4 山芋、卵で違った美味しさを味わう
5 最後は、そば湯で締めてご馳走様
これが指南です。
一休庵では、蕎麦粉を電動石臼でひいて、自家製の蕎麦粉を使った、本格的なお蕎麦の作り方です。
今日は木曜日です。一休庵には、観光客の蕎麦好きの方が列を作って、順番を待つような状況はありませんでした。お店に入ると、すぐに席に案内され、注文するとすぐにお蕎麦は出てきました。
朝食のすき家の牛丼が、まだお腹に残っていて、一休庵では、なるべく軽量級のメニューを注文しました。それは、天ぷら蕎麦です。
天ぷら蕎麦は、1300円です。ざるそばなら、蕎麦だけの味わいを賞味できます。お値段は700円です。
ざるそばにするか、天ぷらそばにするか迷いました。1月の寒い気候なので、体を温めてくれるのは、天ぷら蕎麦だと思って、天ぷら蕎麦を選びました。
結果的には正解でした。天ぷら蕎麦を食べると、体がぬくもってきました。
何でこんなものが天ぷらについているのかと思うのが、サツマイモとカボチャです。この二つは女性の好みで、男性はさつまいもとカボチャが好きという人は、あまり多くいません。なのに男女へだてなく、薩摩芋とカボチャの二品を天ぷらメニューに入れて、数を増やされるのは、迷惑な話です。
精算の時に、レジで鯖寿司を買おうと思っていました。ところが、鯖寿司は一日の販売数がごく僅かなようで、お昼頃にはもう完売です。
いつでも好きなだけ、沢山買えるような鯖寿司なら、欲しくないのですが、いつ来てもなかなか買えない、そんな鯖寿司なら欲しくなるのです。
一休庵の鯖寿司を、競争優位性で分析してみます。VRIO分析のフレームワークで考えると、
1.Value(経済価値)は、鯖寿司が美味しい、少し高くても買いたい値打ちがあると思うことです。
2.Rarity[Rareness](希少性)は、希少性です。なかなか買えないという希少性です。
3.Imitability(模倣可能性)は、同じような味が、他ではまねが出来ないことです。
4.Organization(組織)は、鯖寿司の鯖の素材を、コンスタントに買い集め、加工する組織を持っています。
この店構えを見ると、篠山藩の武家の屋敷跡のようです。城下町の武家屋敷で食べるからこそ、一休庵のお蕎麦は美味しく感じると思えます。
最近雪が降ったのか、一休庵の屋敷のお庭には、日陰の方に少し雪が残っていました。
蕎麦は、味だけではないと思います。このような借景も大事です。
白壁に黒なまこと言えば、倉敷や萩の城下町を連想します。日本人の心の中に、こんな城下町のイメージが、ふるさとのように残っています。鉄筋コンクリートジャングルを避けて、城下町の一隅で、お蕎麦を食べて、心が落ち着きました。
2014年1月23日(木)
“篠山の一休庵で、十割蕎麦を頂きました。” に対して1件のコメントがあります。
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老婆心ながら「借景」の意味を取り違えておられるようです。