秋と言えば秋刀魚、秋刀魚と言えば秋刀魚の歌、ジャガイモと言えば肉じゃが、肉じゃがと言えば東郷平八郎元帥。

まいどおおきに食堂の淡路浦食堂で、手頃で美味しい朝ご飯を味わってきた。

先日書いた「まいどおおきに食堂」の事を気にしていたら、これがかなりあちらこちらにあるので驚いた。その後調べてみると、フジオフードシステムは公開企業であることがわかった。

株主優待制度もあり、1株3000円、2株以上で6000円、5株以上で12000円相当のコシヒカリ 、食堂のカレー 、梅干し・カレーセット、串家物語 串かつセット が貰えるのだ。

まいどおおきに食堂は統一仕様になっていて、お店の前には招き猫がおいてある。大きな看板には、社長さんが墨で書いた独特の書体が踊っている。

さらに詳しく店内を調べてみると、あるある、幼い頃の藤尾政弘社長が、お父さんに抱かれている時の写真が飾られている。この食堂が、フジオフードシステムの原点のようだ。

青空が澄んできて秋の訪れを感じて、秋の味覚にぴったり合うのが、庶民の味、さんまである。「さんま さんま さんま苦いか、しょっぱいか?」佐藤春夫さんが「秋刀魚の歌」で詠んだ歌詞を思い出す。

浦食堂では、入り口に置いてある生のさんまを炭火ですぐ焼くサービスがあった。焼いた秋刀魚は置いておいて、迷わず生の秋刀魚を選んで、今から炭火で焼くようにお願いした。番号札をくれて、その札がレジでの精算の証拠になっている。

肉じゃがも良いなぁ。どこの土で育ったか知らないが、土中の養分をたっぷり吸収して秋にとれたじゃがいもは、肉とにんじん、糸こんにゃくと炊き合わせると、その名も変わって肉じゃがになる。

肉じゃがを発明した人は、恐れ多くもあの東郷平八郎元帥である。

マカロニサラダに目が移る。どうしてマカロニサラダが気をひくのであろうか?それはきっと焼きたての秋刀魚、肉じゃが、味噌汁などの熱い物ばっかり選んでいるので、冷たい物を加えて温冷のバランスを整えようと潜在意識が働いたのだろう。

もう一つ驚いた事がある。3人でこれだけのお皿を選んで、この段階でも充分経済的なのだが、ご飯が小・中・大のいずれも均一価格なのである。それならもっと経済的にするために、3人で大盛りご飯を1つとって、それから小鉢に小分けにしてもいいですか?と尋ねると、それでもいいと言う。

なかなか太っ腹な経営に感心した。これまでの飲食店なら、ご飯は一人一鉢を要求しそうなものであるが、顧客の要望に合わせている事に感心した。

2012年9月13日(木)