ぬかは、臭くて食べられないのに、ぬかに漬けると、野菜は美味しく変わります。
ぬかは、臭くて食べられないのに、ぬかに漬けると、野菜は美味しく変わります。温度管理にご注意。
美味しくするには、ぬかを混ぜる愛情が、美味しい漬物を作ります。
ぬかみそ漬けが美味しい季節になりました。夏野菜の茄子、きゅうり、うり、キャベツなどをぬか床に漬けておくと、一晩置けば、翌朝にはとっても美味しいぬかみそ漬けが出来ます。
ぬかみそ漬けを作るのは、松葉博雄の奥さんです。諺に「糟糠の妻」と言うように、世の中の奥さんは、ぬかみそを漬けている若い時から苦労を一緒にしている事になります。
テーブルに並べてみると、こんな風な顔になります。材料は、道の駅で仕入れた、農家の生産者が持ち寄った、新鮮なキャベツ、白うり、なす、きゅうりです。
先月の6月に沖縄に行ったとき、サンエーで買ったキャベツは一玉300円近くしましたが、内地では一玉わずか90円です。どうしてかと考えると、この時季沖縄では、内地から送ってくるキャベツなので、流通経費がかかっているのです。
茄子は、持ってみると肌触りが柔らかく、置いて眺めてみると光沢のある美しい瑠璃色です。
ぬか漬けは好きですが、心配なのは塩分の摂り過ぎです。美味しいものを見回してみると、漬物、ちりめんや、めざし、干しカレイ、などの塩乾もの、お味噌汁、和食には塩で味付けしているものが沢山有ります。
松葉博雄の奥さんが、ぬか床作りに神経を遣って、真夏には保温の為に冷蔵庫に入れ、しょっちゅうぬか床をかき混ぜて、すっぱくならないよう注意しています。
昔の人は、どんなきっかけで、こんなぬかみそ漬けの料理方法を思いついたのでしょうか。原理としては、米ぬかを乳酸発酵させているので、理に叶っています。
沖縄には、水田があまりなく、お米を精米する時に出る、ぬかとの文化が希薄です。ぬかを使ったぬかみそを、沖縄の家庭ではあまりしていません。以前に、沖縄の金城千賀子さんに、ぬか床を神戸から送り、漬物を作るように、文化を伝えたことがあります。
金城家の皆さんは、ぬかみそ漬けを大変喜んで、大好物になりました。しかし沖縄の気温は高く、少し油断しただけで、ぬか床は傷んでしまいます。金城千賀子さんはぬか床作りに大変でした。
今から、ウリと茄子の漬物をいただきます。一晩くらいの浅漬けが食べ頃です。鰹節を上からかけて、お醤油は控えめに、ちょっとだけ垂らして、いただきます。
とっても美味しいぬかみそ漬けです。ドイツで暮らしている娘とU君、U君のお父さんもぬかみそ漬けが好きなので、この写真を見ると、たまらなく食べたくなると思います。
ぬか漬けは、ぬかから取り出した、なるべく早い時期が美味しくて、少し時間をおくと、茄子の色も褪せてしまいます。人生も同じで、年代毎に、やるべき事の適切な時期があります。
2012年7月6日(金)