変革の軌跡: 神戸震災後の復興で学んだレジリエンスとリーダーシップ 【社長経営学】シリーズ33

投稿No:9792

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レジリエンスとは、

阪神淡路大震災

今回の大震災のような、

想定外の困難や逆境に直面した際に、

それを乗り越え、適応し、

回復する能力を身につけることを意味します。

レジリエンスは単に耐え忍ぶことだけではなく、

挑戦やストレスの状況から学び、成長し、

より強く前向きに進む力です。

個人の幸福感と生産性を高めるだけでなく、

組織やコミュニティ全体の抵抗力と

回復力を強化するためにも不可欠です。

逆境を乗り越え、変化に対応し、

持続可能な成長を実現するための重要なスキルとなります。

かつて、静かな日常を揺るがした大震災。

その日から、私たちの街、神戸の三宮地区は一変しました。

街の再建は、ただの物理的な復興を超える、

私たちの組織にとっての試練となりました。

震災により、多くの社員が通勤不能となり、やむなく離職。

私たちのコンタクトレンズ販売店も例外ではありませんでした。

しかし、この困難を乗り越え、

より強固な企業組織を作る機会と捉えました。

復興の光が見え始めた時、

私たちは早急に行動を起こしました。

組織再編という大きな挑戦の中で、

私たちは新たな社員の募集と育成に多大な時間を割きました。

これまで女性中心の職場でしたが、

長期的な視野で組織を支えていくため、

特に男子社員の採用に力を入れることにしました。

震災という経験は、ただ復旧するだけでなく

、会社としてどのように成長し続けるかを

真剣に考えさせられるものでした。

景気の波がある中、私たちはリクルート活動を活発に行い、

徐々に新たな男子社員を迎え入れることができました。

社会経験のある彼らには、私たちのビジョンを共有し、

コンタクトレンズの専門知識と技術を習得してもらいました。

教育と研修には1年近くを費やしましたが、

これは新しい会社を立ち上げるかのような挑戦でした。

しかし、挑戦はそれだけでは終わりませんでした。

新しい職場の環境に慣れてきた男子社員たちは、

従来の女子社員とは異なる行動を示し始めました。

勤務中に無断で職場を離れる者も出てきました。

この行動は、一部の女子社員から

不満の声を上げさせる原因となりました。

新入社員歓迎会の席上、

女子社員から直接の質問を受けた私は、深く考えさせられました。

「社長はこの先、彼らをどうするのですか?」。

この疑問に対し、私はただ言葉で伝えるだけでなく

、行動で示す必要があると感じました。

私たちの組織は、バラバラの集団から

真のチームへと変貌を遂げなければなりませんでした。

ここから、私たちは組織としての一体感と求心力を高めるために、

さらなる努力を重ねることになります。

チームビルディング、コミュニケーションの向上、

そして何よりも個々の社員が持つ

モラルと勤労意欲の向上に焦点を当てていきます。

この物語は、ただの復興ではなく、変革への旅です。

神戸震災後、私たちが直面した困難は、

組織として成長し、強化するための貴重な機会でした。

そして今、私たちはより一層強固なチームとして、

未来に向かって歩みを進めています。

組織再編成

震災により交通手段が途絶えて

社員は勤務できなくなり、離職者が続きました。

神戸の三宮地区は壊滅的な被害で

再建には、商業施設も新たな建て直しが必要です。

わが社の場合は、おかげさまで、いち早く立ち上がれたので

組織再構築のために、新しく社員の募集と

育成に多大の時間を割きました。

特に男子社員を多数採用するように努めました。

これまでは、わが社は短期的な就業期間を前提とした

女性中心の職場でした。

震災の経験で、

長期的な就業期間を前提とし、

会社の将来にコミットメントしてくれる人材の

育成を強く感じました。

こうなると、

男子社員の採用が必要です。

好景気の時には男子の人材募集をしても

応募者がいない状況でしたが、

景気悪化の今の時期なら応募者が現れる期待もあり、

採用環境が整っていきました。

リクルート活動を活発に行った結果、

男子社員が徐々に採用できました。

当初の男子の採用は、

既卒の中途採用から始まりました。

社会経験のある男子社員に

コンタクトの知識と技術を教えて

興味を持ってもらい、

組織の一員となるように期待して研修をつづけました。

販売の現場で活躍してもらえるまでには、

1年近い研修と教育が必要でした。

仕事をしてもらうための社員ですが、

有馬での社員合宿研修

そのためには職務に関する教育・訓練が必要です。

コンタクトレンズについて教える側は私一人で、

仕事の責任が一層増えてきました。

まるで、新しい会社を

立ち上げたような忙しさでした。

不協和音

職場に慣れてくると、男子社員には

女子社員と違った行動が現れてきました。

職務中、職場を離れ、どこかへ行き、行き先不明になるのです。

6月の夏の賞与の後、新入社員歓迎会をして、

19名の社員と共に

韓国料理を会食した時のことです。

女子社員の間では、

一部の男子社員へ不満が蓄積していて、

「社長はこの先、彼らをどうするのですか」と

女子社員から、不満が沸き上がりました。

このことは、

震災直後に急募した男子社員は寄せ集めで、

モラルと勤労意欲は低く、

組織への求心力もなく、指示系統が

確立している組織とは言えない、

バラバラの集団だったのです。

有馬での社員合宿研修

組織と集団の違いをどのように理解してもらえるのか

私から、言葉で話し、行動で示しましたが、

腑に落ちる段階にまでは進めませんでした。

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