旅する蝶 アサギマダラの生息地を守ろう
投稿No:8927
淡路市松帆海岸 スナビキソウの絶滅危機防止のポスター パソナの開発から守ろう!旅する蝶 アサギマダラの生息地を守ろう
旅する蝶 アサギマダラの生息地を守ろう
社長研究室でも何度か問題提起をしてきた
松帆海岸のスナビキソウの絶滅危機についてですが、
この度、淡路景観園芸学校の授業で
研究成果を皆様に発表させていただきました。
その時授業で使用したのパワーポイントでの
発表内容をこちらでご紹介します。
スナビキソウの絶滅危機を救うため、
ポスターを皆さんで広めていけたらと思います。
【問題提起 松帆海岸のスナビキソウの絶滅危機】
1.スナビキソウとは
2.松帆海岸はアサギマダラの飛来地
3アサギマダラとは
4.松帆海岸スナビキソウの危機
5.SDGsの持続可能な種の保存
1-1.スナビキソウとは(絶滅危惧種 兵庫県レッドラインランクC)
海岸に生える多年草。
開花時期は4~6月。
アサギマダラの北上移動中 吸蜜を行い羽を休める休息地となる。
淡路島の最北端に位置する松帆海岸には、
夏になるとアサギマダラという蝶が、
スナビキソウの茂る海岸に飛来し、
蜜を吸う姿が観測されています。
スナビキソウは、海岸の開発による減少
外来植物の侵入により減少しています。
1-3.スナビキソウの保護活動
絶滅危惧種であるスナビキソウを守るため、
全国各地で様々な活動が繰り広げられています。
画像は、石川県松任の徳光海岸にある
スナビキソウの保護・保全を促す看板です。
(白山手取川ジオパークHPより)
2-1.松帆海岸はアサギマダラの飛来地
▶淡路市役所 Facebook 2020.5.1020.5.18
【海を2000キロ渡る蝶が 羽休めに淡路市へ飛来】
初夏にはその逆コースをたどり、
5月初旬から中旬にかけて、淡路島最北端の
「松帆地区」に自生するスナビキ草の花の蜜を求め、
羽休めに飛来します。
その移動範囲を調べる「マーキング調査」も長年行われ、
5月17日(日)に撮影した2頭にはこの印が施されていました。
3-1アサギマダラとは
日本唯一の渡りをする蝶。
春から初夏の間に、台湾・沖縄や九州から北に移動。
秋は北から南に移動します。
中には2500キロも移動したという記録もあります。
3-2.アサギマダラのマーキング
長距離を移動するアサギマダラの移動状況調査のために、
各地でアサギマダラの羽に必要な情報を羽に
記入=マーキングする活動が行われています。
この活動により、アサギマダラの環境調査(自然環境の変化の把握)
生物生態調査(移動ルートの把握)に貢献しています。
3-3.海を越えて飛来するアサギマダラ
日本で生息しているアサギマダラは、
春から初夏にかけて台湾や沖縄、九州各地の島々の砂浜や高原で
休息しながら海を越えて北へ移動し、夏の間本州で過ごした後、
秋になると次の世代が南を目指し移動すると言われています。
4-1.松帆海岸に接続するパソナの所有地
貴重なスナビキソウの生息地である松帆海岸が、
開発により重機が稼働し、
スナビキソウの種の存続の危機を迎えています。
4-2.松帆海岸に重機稼働
松帆海岸に大きな重機が入り、
大きなシャベルで海岸を掘り起こしています。
スナビキソウの茂る砂浜が危機的状況になっています。
4-3.パソナが開発する西海岸
パソナは、淡路市西海岸沿いに、
観光施設を幾つも開設しています。
松帆海岸が、観光施設、駐車場などになると、
スナ引き草とアサギマダラの危機的状況になりそうです。
5-1.SDGs持続可能な種の保存
「持続可能な開発目標(SDGs)」
2015年に国連サミットで採択されました。
SDGs目標の15として
「陸の豊かさも守ろう」という項目があります。
自然の生息地が衰えることをおさえ、
生物の多様性がそこなわれないようにし、
絶滅が心配されている生物を保護し、
絶滅を防ぐため、緊急に対策をとる。
とあります。
スナビキソウの生える海岸を守ることは、
アサギマダラを守ることにもつながり、
二つの絶滅危機を守ることにつながります。
5-2.具体的活動 ポスター制作
絶滅危惧種であるスナビキソウを
守るための具体的な活動の一つとして、
スナビキソウやアサギマダラについて
伝えるポスターを制作しました。
ブログなどで公開、訪れた皆様に
共有していただくことで
情報の拡散、保護活動への理解につなげます。
5-3.スナビキソウの保護と増殖
スナビキソウの種を採取し、
淡路景観園芸学校で発芽させ、安全な海岸へ移植させる。
スナビキソウの生息地である海岸を調査し、
許可を得たのちしかるべき方法で種を採取し、
自分たちで増やすことができるか模索します。
個体数が増えた後には、
安全な海岸に植え見守ることとします。
5-4.ブログで啓蒙活動
冒頭でも書きましたが、
この社長研究室のブログでは、
スナビキソウの絶滅危機について紹介させいていただいてます。
アクセス数600万、一日のアクセス数
平均2000~3000を超えることもある
当ブログでの啓蒙活動を継続的に行うことで、
皆様に知っていただくことができます。
スナビキソウとアサギマダラ 参考記事
▶パソナはSDGs「陸の豊かさも守ろう」 アサギマダラの飛来地 淡路市松帆海岸 絶滅危惧種の砂引き草が危ない ①
▶パソナの所有地 淡路市 松帆浦海岸で重機稼働 絶滅危惧種 砂引き草が踏みつぶされると、アサギマダラ蝶も生きられません ②
2021年3月5日(金)