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日本の三大珍味 沖縄の珍味は これです。日本三大珍味「このわた」「からすみ」「くちこ」 沖縄(琉球)三大珍味 スクガラス とうふよう(豆腐餻)ミミガー 珍味一覧
日本三大珍味とは
日本三大珍味とは、「このわた」「からすみ」「くちこ」と言われています
(ウニを入れるという説もあります)。
私は普段、ケーキやお饅頭のような
甘いものをほとんど食べることがありません。
甘いものを戴いた時はほとんど周りの方に差し上げています。
それで、気の毒にと思った奇特な方から辛口の珍味を戴きました。
日本三大珍味の このわた
「このわた」は海にいるなまこの腸から作ります。
一瓶のこのわたにはたくさんのなまこが必要です。
「このわた」とはナマコの腸を塩漬けし、熟成させたものです。
ナマコの異称「こ」の腸ということから、
「このわた」と呼ばれるようになったようです。
「このわた」は古くから尾張(愛知県)、
三河(愛知県)や、能登(石川県)の名産として知られていました。
日本三大珍味の からすみ
「からすみ」はボラの卵巣を塩蔵し、適度な塩味となるまで塩抜きし、
主に天日で乾燥させたものです。
その形が「唐(中国)の墨」に似ていることが名前の由来のようです。
「からすみ」は古くから肥前(長崎県)の名産として知られていました。
運が良いことに、最近「からすみ」を戴いて、
冷蔵庫にいれたままになっていました。
日本三大珍味の くちこ
「くちこ」はなまこの中でも、
冬の寒い時期のメスの卵巣を干して作ります。
くちこは軽く火に炙って食べるか、
お酒に小さめに切ってくちこ酒にして飲むか、
こまかく切って ご飯にまぶして食べるなどの味わい方があります。
このように別々の方から1つ1つ戴き物があり、
なんと!三大珍味が揃いました。
日本三大珍味 異説
いろいろな説があるようですが、
一般的には、「うに」、「このわた」、「からすみ」
のことを江戸時代から日本三大珍味と言うようです。
この「うに」は元は生うにではなく、ウニの生殖巣を原料として、
塩を混ぜ合わせてペースト状にした「塩うに」のことでした。
「塩うに」は「うに塩辛」とも言います。
福井県で製造された「越前雲丹(えちぜんうに)」が
古くからよく知られていました。
沖縄の三大珍味 スクガラス とうふよう(豆腐餻)ミミガー
沖縄の三大珍味は内地にはない食文化から生まれています。
沖縄(琉球)三大珍味 スクガラス
沖縄の珍味の一つに、スクガラスがあります。
初めて聞くと、窓に使うガラスかな?と、思ってしまいます。
スクガラスは、カラスではありません。
スクというのは、アイゴの子供です。アイゴの子のスクを、
調理したものがスクガラスです。
一般的には、塩漬けにして、半年、1年ぐらい保たせます。
スクガラスを食べる時は、全身についた、
アイゴの鋭い骨、棘に舌を刺されます。
気をつけないと口がとげの中にさされます。
沖縄の伝統的な食べ方は、酢で、アイゴの子をしめると、
スクのとげが収まってきます。
食べる時も、頭から口に入れ、棘に気をつけます。
しっぽから食べると、舌を刺し、スクの毒で、舌が痺れてきます。
ちょうど、歯医者さんに行って、麻酔を打った後のような、
麻酔がさめてきたような、不思議な痛みです。
この、スクの痛みが、程よい痛みとして、
わざと痛みを求める人さえいます。
こうなると、麻酔に憧れる、軽い中毒症です。
スクを獲るのは、大変難しいのです。
2007年7月の琉球新報では、南城市玉城奥武島の奥武漁港で、
スクを大漁に水揚げする海人たちの姿が、報道されていました。
同日、松葉博雄も、報道を受けて、漁に参加させてもらいましたが、この日もスクを捕獲することは出来ませんでした。
沖縄(琉球)三大珍味 とうふよう(豆腐餻)
とうふようは、島豆腐を麹と泡盛等で発酵させて作られています。
調理方法は、ゴーヤチャンプルーやソーメンチャンプルーに使うような、
豆腐の使い方ではなく、そのまま生食でいただきます。
豆腐餻は、貴重な食品です。沖縄の皆さんでも、
なかなか手に入らない時代がありました。
少し前まで、豆腐餻を注文しておけば、
6ヶ月先まで、待たされた時代もありました。
金武の観音寺の近くのお店「鍾乳洞貯蔵古酒蔵 龍の蔵」で買った、
豆腐餻(とうふよう)です。
小さな豆腐餻です。ガバガバ、むしゃむしゃ、
といただく食材ではありません。
こんなに小さくても、1個あたりのお値段は、150円~300円です。
スプーンで、豆腐餻を掬い取りながら、周りに染み出ている、
豆腐餻の液を掬いながら、そうっと口に運びます。
豆腐餻を口に入れると、豆腐餻が発酵して、醸し出している、
アルコールの、古酒のような匂いと味が、口の中
に広がってきて、口の中は、沖縄の深い味の文化が、
鼻先まで伝わってきます。
沖縄(琉球)三大珍味 ミミガー
ミミガーの材料は、毛を直火で焼いて除去した豚の耳の皮です。
野菜等と一緒に炒めたミミガーを、
沖縄では「ミミガーイリチー」といいます。
甘辛く炊いたミミガーは、ビールのお伴に、とても良く合います。
ミミガーを英語に訳すと、「Okinawan dish of pig ears」です。
中国料理にも豚の耳は使われます。
豚耳といえば、2012年3月頃には、
中国で、ゼラチンとプラスチックで出来た、
人造の豚の耳が、
500グラム12元(約150円)で売られていた事件がありました。
ガー は、沖縄の方言で「皮」という意味です。
ミミガーの他にも、
テビチー(豚足)、チラガー(顔)など、様々な部位があります。
日本の三大珍味 沖縄の三大珍味 まとめ
日本の三大珍味は、水産物の加工品です。
日本酒にあう、辛口の味わいです。
沖縄の三大珍味は、
「沖縄の人達は 豚はひづめと鳴き声以外は全部食べる」
というよう、豚を余すところ無く美味しく食べるのが、
沖縄の独特の食文化のようです。どちらの珍味も、お酒によく合います。
2015年4月